44 小児外傷

小児の骨はしなりやすく骨折しづらい。例えば肋骨においては、骨折せずに、むしろ問題となるのは、それに伴う肺挫傷などの内臓損傷である。

骨端線が閉鎖していない場合は、外傷により成長が障害される可能性がある。

小児において、脊髄損傷の50%は遅発性(30分〜4日後)の発症をきたす。多くは受傷時に痺れ等の症状が出る。X線が正常だからといって脊髄損傷は否定できない。

小児の外傷で見逃してはならないのは、虐待によるものである。小児虐待症候群を見分けられるようになろう。

小児の脾臓損傷は、なるべく脾臓を温存すること。

小児の骨折の特徴を理解すること。buckle(torus)fracture 若木骨折 bowing fracture growing skull fracture 骨端線骨折等がある。 

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