41 熱傷・凍傷
火傷を見たら一酸化炭素中毒を疑え。顔の近くの熱傷は、気道熱傷を疑ってかかれ。気道熱傷を示唆する所見は以下の通りである。顔面熱傷、眉毛、鼻毛の縮れ、口内にすすや発赤、痰にすすが混じる、熱傷現場で意識障害があった。
まずは患部をなるべく早く冷やすこと。熱傷の過程を止めるため。重症熱傷患者全例に100%酸素を投与する。気道熱傷を疑ったら早めに挿管。浮腫が出てからでは挿管困難。輸液の量、時間に関してはパークランドの法則に従うこと。
一酸化炭素中毒の症状としては、強い頭痛、悪心嘔吐、意識障害、痙攣などがある。所見としては、ピンク色の皮膚。治療は、100%酸素、心筋虚血を診るために心電図モニター、重症例では、高圧酸素療法を行う。
電撃傷の特徴としては、深部に広がるため見た目より重症、不整脈K減るCa増える、血栓ができやすくなる等がある。
凍傷の治療の肝は、Rapid rewarming(急速再加温)である。