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女性診療放射線技師 の リアルライフ~遠藤産婦人科医院│飯島佐織~

【一 問 一 答】

仕事編

Q .診療放射線技師を目指したきっかけ
A. 小さい頃の夢は看護師です。叔母が近くのクリニックで看護師をしており、両親と一緒に先生の自宅兼クリニックに遊びに行っていたので、病院の仕事がとても身近でした。医療関係に就きたいと漠然と考えていた高校生
の時、腰痛で整形外科を受診しMRI検査をしました。そこで診療放射線技師という職業に興味を持ち、同時期に地元に診療放射線技師養成の大学が新設される事を知りました。進路決定のタイミングとも重なり、今となっては迷うことなく大学へ進学し、この職業に就いたと思います。

Q.やりがいを感じるとき
A.今の職場では主に乳がん検診業務に携わっています。この地域は乳腺科を掲げる病院がとても少なく検診を行う施設も限られています。そんな地域の乳がん検診受診率を少しでも上げたい、少しでも乳がんで亡くなる方が減ってくれたら、と強く思っています。検診で乳がんを発見された患者さんが、数年後に街中で元気に声をかけてくれたことがあります。それは本当に嬉しく、この仕事をしていて良かったと実感した瞬間でした。


遠藤産婦人科 外観

Q.資格について
A.マンモグラフィ撮影専門技師・超音波検査士(体表領域・腹部領域・産婦人科領域)の資格を有しています。 私が就職した当時、職場には男性の技師しかおらず、一通りの業務を覚えると当然のようにマンモグラフィ・乳腺超音波検査の担当となり、資格取得を積極的に行いました。その後、産婦人科クリニックに転職し、医院長が超音波指導医だったこともあり、産婦人科領域の超音波検査士の資格も取ることができました。

Q.勉強について
A.総合病院に勤めていたので、様々な情報があふれるようにあり、常に新しい情報にアップデート出来ていたかと思います。特に独身時代は時間もあり、学会・勉強会へも積極的に参加していました。乳腺の疾患に関しては、
診察室にも入らせてもらい、多くの症例を診ることも容易でした。今の職場はクリニックなので、症例を目にする機会はだいぶ減り、家庭もあるのでたくさんの学会に参加するのは難しくなっています。だからこそ情報を自分で調べるようになり、取り残されないようにしています。

Q.良い医師との出会いについて
A.卒業後就職した病院は、茨城県つくば市にある筑波メディカルセンター病院です。乳腺の検査に携わって知ったことですが、乳腺分野で活躍されている先生方が近隣の病院を含めたくさんいらっしゃいます。そのような先生方に新人時代から乳腺の疾患やマンモグラフィ検査・超音波検査について教えて頂きました。素晴らしい先生方の身近で学ばせて頂いたことは、この仕事をする中で貴重な経験だったと思っています。また今の職場の先生方には、乳腺だけでなく女性特有の疾患を広く学ぶ機会を与えてもらい、感謝しています。

プライベート編

Q.美容事情
A.美容…。残念ながら何にもしてないです(笑)。 あえて言うのであれば、ストレスフリーな環境でしょうか。元々クヨクヨ悩むタイプではないですし、ありがたい事に仕事上の人間関係も良好で、子供への愚痴も言え
ば忘れてしまうので。好きなお酒を飲み、好きな物を食べ、楽しく日々を過ごす事が私には一番の美容かなと思います。

Q.仕事との両立について
A.私の家族は夫と中学生の娘が2人です。今の職場は家からも近く子供達も成長し、仕事をする上で不便さを感じたことはありません。子供達も仕事をしている私を自慢に思ってくれています。
 しかし、妊娠中や子供が小さい時は、本当に周りの人たちに助けてもらいました。妊娠中は仕事のローテーションを考慮してもらい、何の不安もなく働かせてもらいました。当時の職場の仲間には感謝しかありません。子供が生まれてからは、実の両親と同じ敷地に暮らしていることもあり、子供の面倒はほぼお任せでした。保育園のお迎え、習い事の送迎、仕事で遅くな
った時の食事の世話、子育ては両親がやっていたようなものです。夫も協力的で家事を手伝ってくれています。

Q.私のオフタイム
A.昨年4月にペットを飼い始めました。そのペットというのがフクロウなのです。名前は『オリーブ』。家族みんなで可愛がっています。以前からフクロウグッズを家族で集めていて、置物やインテリアにもフクロウ物がある家なのですが、フクロウカフェの店主との出会いもあり飼うことになりました。育てられるか本当に心配(まるでマタニティーブルー)でしたが、いざ育ててみると可愛くて、毎日私に癒しを与えてくれています。すっかり家族の一員です。


ペットのフクロウ オリーブ

Q.その他
A. 昨年フジテレビ系列でドラマ『ラジエーションハウス 放射線科の診断レポート』が放送されました。私は実技指導という形でドラマ撮影に参加させてもらいました。俳優さんたちは皆さん素敵でミーハー心をグッと抑え
冷静さを必死に装って指導させて頂きました。1シーン1シーン演者・スタッフの方々の熱意を肌で感じることができ、1視聴者として改めてドラマ作りの大変さを知りました。
 また、このような機会がなければ知り合うことのなかった他の技師の方々とも出会うことができ、撮影に携われた事・人との出会いにとても感謝しています。
 今回、Rad Fanへ執筆させていただき思ったことは、私が診療放射線技師になるまで、そして今こうして診療放射線技師を続けていられるすべてにおいて、素晴らしい人達との関りや出会いのタイミングがあったからと感じています。これからも素敵な出会いがあることを楽しみに日々生活していけたらと思っています。


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