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女性放射線科医のリアルライフ    ~新米ライフ!|匿 名~

はじめに

 今年、放射線科に入局したばかりのド新米です。放射線科のことをまだ何もわかっていないような私の一問一答で本当に良いのか…?という気もしますが、せっかく頂いた機会ですので書かせていただきました。いま入局を迷っている誰かの判断材料のひとつになれば幸いです。

年間スケジュール

 コロナ禍より前の年間スケジュール (学会、勉強会など)とコロナ禍期間の1年間

 放射線科医として働き始めてまだ1年目。コロナ禍以前は、臨床研修医として様々な科をローテートしていました。研修医同士や上級医を交えての救急勉強会なども定期的に行われ、よい交流の場、勉強の場となっていました。
 放射線科入局後は、オンラインでの学会や勉強会が主となっています。オンラインになったことで情報交換や交流の機会が減ってしまって残念、という先生方もいらっしゃいますが、私はコロナ禍以前の学会に参加したことがないため、現状特に不便や不満は感じません(もともとインドアな性格だからかもしれませんが)。むしろ移動時間を考えなくてよいため参加のハードルが低くなるなど、オンラインならではの良い面もあると思います。コロナは早く収束してほしいですが、学会や勉強会の参加にはこれからも様々な手段があって良いのではないかと感じます。

<コロナ禍期間の1年間>

4月 わからないことだらけの中、とにかく仕事に慣れるのに必死でした。
5~7月 地方会や勉強会にはオンラインで参加。
11月 JASTRO学術大会 オンラインで参加予定です。

Q1.なぜ放射線科医を選択したのか?

A.研修医1年目の頃は、将来は仕事と家庭を両立できる科に進んだほうがいいかな、興味を持てる分野で、やりがいを感じられる科だと尚良いな、などのぼんやりとした希望はあったものの、うまくイメージを描けずにいました。内科や外科などいろいろローテートしてみましたが、どれもしっくりこない。気がついたら研修医2年目になり、まわりはほとんどみんな志望科を決めて、目標を持って研修しているのに、私はまったく決められず、あーでもないこーでもないと迷いに迷っていました。そもそも病棟やオペ室にずっといるのが好きではないな、救急も苦手だし、あれ、もしかして医者向いてなかった?という考えに至るほどには焦っていました。そんなときに同期に誘われ、1ヶ月間、放射線治療科で研修することになりました。それまで研修してきた他科とはまた違った仕事内容で、はじめは少し戸惑いもありましたが、先生方が優しく教えてくださって、徐々に慣れていきました。慣れてくると結構たのしい、癌治療の3本柱の1つを担っており、放射線治療で根治を望めるものもありやりがいも感じるし、何より先生方の雰囲気・居心地がいいなと感じ入局を決めました。

Q2.AIへの対応

A.勉強不足なところもあるので詳しいことはまだよくわかりませんが、放射線治療分野ではAIはまずコンツールなどで活躍するのではないかと思います。医師の負担軽減という面でAIの発展は喜ばしいものだと感じますが、他科との連携や患者ごとの治療方針の決定など人間のほうが向いていることも多々あると思うので、それぞれの得意分野を活かし、うまくAIの力を借りて仕事ができたらいいなと思います。

Q3.仕事とプライベートとの両立

A.現在の医局は、オンオフがはっきりとしており、他科と比べても仕事とプライベートの両立はしやすいと感じます。残業するときもありますが、現在の病院はほぼ定時あたりで帰れることが多くとてもありがたいです。夫は外科系にすすんだため、長時間の手術やカンファレンスなどで帰宅が遅くなりがちで、疲れ果てて帰ってくることが多いです。家事は基本的にできるほうがやるスタイルで回しているため、私の担当になることが多いですが、疲れて何もしたくない日や忙しい日には外食やテイクアウトで済ませることもよくあります。それを肯定的に受け入れてくれる夫には感謝しています。また少しでも家事の負担を減らそうと、食洗機、ロボット掃除機、ドラム式洗濯乾燥機の現代版3種の神器を導入しました。どれも買ってよかったと感じます。 平日休日ともに基本的に待機などはなく、当直がなければカレンダー通りの休みになる点も私としては嬉しいポイントです。平日に溜まった家事をまとめて片付けたり、自分の好きなことに充てる時間もあります。

図1 毎日お世話になっているロボット掃除機

Q4.キャリアアップについて

A.現時点では特に具体的には考えていません。私はまだまだ放射線科医としてのスタートラインに立ったばかりなので、まずは基本的知識を身につけて、経験を積んでいきたいです。

Q5.旦那との出会い

A. 夫とはもともと大学の同期で、大学時代から付き合い始めました。研修医2年目に結婚しました。夫は外科系に進み、科は異なりますが、お互いに癌患者に関わる機会が多くあり、わからないことを聞いたり、ふたりともわからないときはすぐに調べて情報共有したりと、助かっています。

Q6.放射線科医に向いているタイプは?

A.会話が得意、または好きな人だと思います。診察時もそうですが、放射線治療科は他科との連携が大事で、院内で連絡を取ることが多く、必要なスキルになるのかなと感じます。自分がそのようなタイプなのかはわかりませんが、働き始めて数ヶ月、そう実感しています。

Q7.投資はしているか

A.まわりの先生方に勧められ、最近細々と投資をし始めた超初心者です。時間がある研修医の間にもうちょっと勉強しておけばよかったかな、という思いもありますが、放射線科の勉強の合間に少しずつ投資の勉強もしていきたいです。

Q8.ストレス解消法

A.おいしいものを食べることです。最近引っ越しをして、おいしそうなごはん屋さんが近くにたくさんあります。コロナ禍で外食がなかなか難しいですが、テイクアウトや配達を活用しています。また、引っ越してキッチンが広くなったのを機に、これまでほとんど料理をしなかった夫が料理を作るようになりました。まだ慣れない手つきですが、頑張って作ってくれたごはんはとてもおいしいしありがたいです。
 おいしいものを食べることに重点を置きすぎて、最近、体重の増加が著しいです。何度もダイエットを決意するのですが、継続できた試しがありません。食べても太らない体が欲しいものですね。

Q9.美容事情

A.治療計画室は常にエアコンがついています。過ごしやすい気温なのはありがたいですが乾燥気味のため、日常のスキンケアでは保湿を重視しています。しかし、最近は常にマスクをつけている影響もあってか肌の治安がとても悪いです。肌との戦いはきっと永遠に続くと思います。
 また、仕事中はほとんど座っているため、仕事終わりには足がパンパンにむくんでいることもしばしばあります。運動嫌いではありますが、さすがにもう少し動くようにしないといけないなと思い、最近は家庭用ゲーム機のエクササイズをやっています。日々の仕事の疲れもあり、なかなか日課と呼べるまではできていませんが、できる限りやっています。残念ながら成果はあまり出ていませんが…。

Q10.コロナで変わったプライベート

A.コロナ禍で休日に自宅にいる時間が増え、何かを育てたい欲がむくむくと出てきて、海水水槽でのサンゴ飼育を始めてみました。まだ始めて数ヶ月ですが、サンゴがゆっくりと成長してきているのを実感しますし、何よりライトのもとで蛍光色に輝きゆらゆらと揺れている姿は見ていて癒されます。サンゴ飼育にはきれいな水が不可欠なため2週間に1回程度の定期的な水換えが必要であり、他にも水温や光量など気をつけなければならないところも多く、奥が深いです。忙しいときには少々大変なこともありますが自分だけの海を作っている気分で楽しいです。

図2 サンゴの数はまだ少なめなので増やしていきたいです


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