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「ザ・キャビンカンパニー」を知っていますか。

今月、『この本読んで!91号(2024年夏号)』が発売になりました。
いつも表紙が絵本作家さんのイラストで、懐かしかったりかわいかったりと、ほっこりすることが多いのですが、今回はちょっとドキッとする、インパクトのあるイラスト。

大特集の、「ザ・キャビンカンパニー」さんのイラストです。

「ザ・キャビンカンパニー」とは、阿部健太朗さんと吉岡紗希さん二人組の絵本作家、美術家。大分県由布市の廃校をアトリエにして、絵本・立体造形・アニメーションなど様々な作品を生み出し、国内外で発表されています。

結成15年のベテランですが、ロングセラーの多い絵本の世界では、フレッシュな存在に感じます。
前号の『この本読んで 90号』は絵本作家デビュー50周年の林明子さんの1989年に発行された『こんとあき』のイラスト。
昨年の『この本読んで!88号』は『ぐりとぐら』60周年に合わせた『ぐりとぐらのえんそく』のイラスト。ロングセラー絵本特集に興味をひかれた方も多かったのではないでしょうか。

ロングセラー絵本はもちろんいいし、絵本好きでも話が盛り上がって楽しいのですが…。
新しい作家さんをプッシュする特集も、推したい!
わたしはお二人が絵本作家をめざしたきっかけについて書いた「絵本の概念を壊されたのがきっかけ」という記事がとても良かったです。そう、親しんできた絵本の素晴らしさと、まだまだこんな表現もできるんだ!という発見や感動の両方がある、絵本の世界。もっともっと色んな絵本に触れたくなりました…。読んでみてー!

今号は、他の特集も「ノンフィクションが心を動かす 未来を拓く絵本」、「そのとき、あわてないために 防災絵本と紙芝居」と、いつもよりちょっと「現実」や「今現在」を強く感じさせる内容に感じたのも新鮮でした。

バックナンバーを振りかえると、その時々、今この時だからこのテーマ、と感じる特集が並んでいたりするので、見てみて欲しいなと思います。


今年は、ザ・キャビンカンパニー初となる全国各地の美術館をめぐる巡回個展が7月から開催!
活動初期から現在までの作品が一堂に会する、結成15年の集大成となる大規模個展だそうです。

スタートは7月6日~平塚市美術館(神奈川)!

『この本読んで!91号』ではザ・キャビンカンパニーさんの作品づくりやアートへの思いを伺っているので、ぜひ合わせて楽しんでください!

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