宮城4区 いとう信太郎候補(自民)インタビュー全文書き起こし【衆院選2024】
当企画は「候補者の横顔や政策を知る」「候補者の発言を切り取らない」「大学生等の若いメンバーに政治の話を聞く機会を提供する」ことをポリシーとしています。そのため、長文になっている点はご了承ください。
なお、ニュースサイトTOHOKU360の衆院選特集では、同じように全文掲載ですが、見出しがついて各候補者の主張がより見やすくまとまっていますので、ぜひそちらもご覧ください!
(noteには、メディアージの活動記録のため掲載しています)
宮城県第4区 候補者
自由民主党公認 いとう信太郎(伊藤信太郎)候補【このページ】
日本維新の会公認 さとうゆういち(佐藤雄一)候補【インタビュー実現せず】
いとう信太郎候補への独占インタビュー
動画はこちら
インタビュアー:阿部優香
Q. 趣味、特にストレス解消法
小さい頃から文学少年でしたけども、やっぱり文化芸術関係でプロとしてお仕事しましたけれども、映画を作ること、映画を見ること、それから音楽が大好きで、いろいろなジャンル、J-POPからクラシックまで聴きます。
それから私、普段は結構料理するので、趣味というほどではありませんけど、料理があります。それからストレス解消法ですけど、私は毎朝必ずテレビ体操というのをやってます。それから時間があればなるたけ歩くようにしております。
それから、精神的なものといえばですね、私は人生「塞翁が馬」という昔からの言い伝えがありますけども、いろいろなことを成功したり、失敗したり、うまくいったりいかなくなったりしますけれども、必ずうまくいかなかったこと、失敗したことは次のプラスなり成功につながるように生きる。そういうポジティブシンキングが大事だろうと思います。
インタビュアー:映画を作られているということで、どういった映画を作っていたのでしょうか。
実は中学からもちろん撮影はアマチュアですけども、映画を作っていて初めは劇映画なんですけども、大学の時ぐらいからミュージックビデオを作って、ユーミンとか、あるいはキャンディーズの田中好子とか、吉田美奈子とかたくさん作りました。それからドキュメンタリーとか。いわゆる広報映画、こういったものを作りました。
Q. 苦手なこと・もの
何が苦手かというなかなか難しい質問なんですけれども。政治家としてはちょっとあれなんですけれども、何か自分の力をですね、誇示というか、アピールしたり、「私はこれができるぞ」とか、実績を披瀝するというのは苦手です。
Q. 子どもの頃の将来の夢
幼稚園の時のインタビューで何になりたいかというのがあって、消防車の運転手と答えたんですね。どうしていくかという質問があって、人を助けるのはいいことだと言うことでした。それからもう少し進んで、高校の時に将来の方向ということがあったんですけれども、一つは映画監督、実際に映画作りましたけれども。で、もう一つは、やっぱりベンチャー企業を起こしたいという、私も学生の時に企業を起こしております。それからもう一つは外交官ですね。これは外務副大臣という形で、それも果たしたと思います。
Q. 政治家を志した理由やきっかけ
ご案内のように、私の父はずっと政治家で、初めての新聞記者だったんですけれども、それで父が急死しました。それまで私は大学教授をしたり、映画を作ったり、ニュースキャスターをしたり、父の秘書秘書官をしたこともあるんですけれども、必ずしも政治1本で進んでこなかったんですね。でもまあ、私がやっぱりそれまで経験したいろんなことをですね、郷土や日本や、もっと大げさに言えば、世界のために働くということも人の道だというふうに考えて、政治家を志しました。
Q. 環境大臣を務めてこられて、どういった仕事をしてきたか
環境大臣としてのお仕事を申し上げますと、政治家といっても衆議院議員と大臣というのは立法府と行政府が違うんですけども、立法府の仕事は一番大事なのは、法律を作ることです。予算を審議することです。行政府の長というのは大臣ですけれども、これはその所掌の業務に対して執行することです。環境省の場合は、環境を守る。一番大事なのは人の命と環境を守るというのが環境省の基本的なテーマです。
で、その中で今大きな問題となっているのは気候危機。今年の夏は暑かったですね。熱中症で亡くなる方が1000人を超すという事態です。それから、環境汚染の問題ですね。特に海の汚染、これこのままいくと海にあるマイクロプラスチックの量が海に生息する魚介類よりも多くなると言われているんですね。それからもう一つは、生物多様性の損失の問題です。ここ数年、生物多様性がものすごい勢いで減っているんですね。
ですから、それを食いとめないと人間自身も生物多様性の中の一つの生き物ですので。これをやるということが大事です。それからもちろん環境省の原点である公害の問題、それから、去年から今年に大きな話題になったクマ対策ですね。これも環境変化によってクマによる人身被害というのがものすごく出ているわけです。
これは私がリーダーシップをとって、普通1年以上かかるんですけれども、4か月ぐらいで指定管理鳥獣にすることによって、今年のクマの人身被害が減るように動いてきているのです。それから、汚染の問題、さっきプラスチックの問題もありますけれども、最近いろんな化学物質の問題があってですね、ピーファス(PFAS)。中でも「ピーフォア(PFOA)」と「ピーフォス(PFOS)」この問題をどうするかというのもあります。
それから、今度能登半島地震が起きましたね。実は。災害廃棄物の処理、それから公費解体、これ環境省の所管なんです。それから今年の4月から上水道の水質、これも環境省の所管なんですね。ですから、本当に環境省の所管というのは広くて、ここ1年、環境大臣としての仕事に私のエネルギーの7、8割を注いできたのです。
それから、もちろん国立公園とかですね、そういったこともそうです。それから前段の3つのことに対して、例えば地球温暖化に対しては、海外でのCOP28での交渉やG7環境大臣の会合、あるいは任期のほとんど終わりの時に出たのですけども、日中韓の環境大臣会合においてですね、二酸化炭素の排出を減らすとともに、最後の日中韓環境大臣会合においては、中国の環境大臣に対してですね、中国が未だにALPS処理水を核汚染水と言っていることは全く遺憾であって、ALPS処理水は科学的に見て完全に安全なので、ぜひその科学的根拠に基づいてですね、適切な動きをしてほしいいうことと、日本の水産物の輸入を再開すべきだということを強く主張したところです。いろいろ申し上げましたけれども、本当に環境大臣としては仕事がたくさんありますということです。
インタビュアー:会合って実際に見たことが全然ないので、どういった話を具体的にされるのか、また印象に残っていたこととかがあれば教えてください。
会合あるいは会議と言っても一口にいろんな会議があります。まずは本会議で大臣として出て答弁するということがあります。それから予算委員会、これは全大臣が出ますので、これも私は答弁しました。それから、環境委員会、私、所掌の大臣ですから、必ず答弁して、私は四百数十回発言しております。それから国際的な会議、今申し上げたようにCOP28とかいうのは全体会議、196の国がありますから、もありますし、それから日本が属している「アンブレラグループ」での会議もありますし、それから、あの時は、私の記憶では31の会合…例えば中国とかとの2カ国会談というのも行ってます。
そういうレギュラーでやるものもありますし、環境省内において。私自身が指示して、数え切れないほどの会議をしております。それから、環境に環境省に関連するいろいろな団体との会議というのもあるんですね。それも何100、何10とあって、出てます。それから、官邸においてですね、もちろん閣議は週2回あります必ず。それと同時に。GX関係閣僚会議があるとかですね。GXというのは要するに、「グリーントランスフォーメーション」ということですけれども。緑化しようということですけれども、それも出て、ですから、カウントすると1000単位の会議を1年間でしているということになります。
インタビュアー:環境省の中で大臣としてはどのようなお仕事をされていますか。
大臣というのは、その役所の最終決定者であります。役所はいろんなことを決めるわけですから、全体の会議もありますし、それから、例えばさっき申し上げた公費解体をどうするかということになると、担当の局長や次長や会員と会議します。それから、全体のことについては、官房長やですね、次官と会議して決めます。
それから、私がいろんな会議で発言したり、委員会で発言して、その内容についてはいつも協議をしていますから、その中で私の意見を言って、官僚の考えと私の考えと調整してですね、基本的には私の考えで答弁になり、役所の方針を決めると、こういうことになります。
Q. 政治家としての野望や成し遂げたいこと
野望はありませんけど、やっぱり私が政治家になったのは、国民一人一人の皆様の生活を良くしたい、そしてまた自分を選んでくれる地域を発展させたい。それから日本全体を守り、日本という国が国柄を大事にしながらも、未来に向けて発展できるようにしたい。
そしてもっと言えば、日本がですね、地球社会全体の中で先導的な役割を持って、この地球社会が持続可能な形で発展していくということを成し遂げたいと思います。その野望というかどうかわかりませんけれども、それが「私が政治家を志した本質のこと」であります。
Q. 今後の政治資金のあり方について
私は初当選以来、一貫してクリーンな政治を貫いてきました。今回、いろいろな政治と金にまつわるいろんなことがおきて、大変申し訳ないと思いますし、でありますから、クリーンな政治を貫いてきた私がですね、政治改革を進め、政治資金の透明化を高めて、政治に対する信頼を回復するために、私自身も全力を挙げたい、そう考えております。
Q. 政治への関心が低かったり、なかなか期待が持てない人もいるかと思います。ぜひそういった有権者の方々に向けてメッセージをお願いします。
伊藤信太郎です。皆さんお一人一人の生活、これはやっぱり基本的には政治というものが大きく影響しております。日本は民主主義の国家です。皆様お一人お一人のお考えを、選ばれた国会議員がしっかり受け止めてですね、皆様が望んでいる政策を前進させると、このことが大事です。
私どもも対話を大事にして、国民の皆様が何を望んでいるか、それを受け止めて、政治をまっすぐ前に、未来に向かって皆さんと共に進めてまいりたいと思います。
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