大都会・本八幡に潜む!夕方5時から開く不思議な文房具屋さん・ぷんぷく堂(前編)
ご機嫌麗しゅう、画面の前にいらっしゃる紳士淑女の皆々様。
市川一純粋かつ可憐で優雅な天使こと(ぴゅあ)えんじぇる♥りりぃでございますの。
(私が何者か分からない不届き…、いえ、初体験の方はこちらのページをご覧くださいまし。)
さて、12月に入り、一年の終わりも近くなってきましたわ。何か新しい友だちみつけようという気概でおりますの。
その友だち…と言いますのは、たとえ人との出会いに限らず、自分に合うようなモノ・コトすべてを含んでのことを言いますわ。
さて、デパートが大好きな私。いつものようにおGINZAの牛丼デパートをぶらぶらしていましたの。そしたら、「文具の博覧会」なる催しなるものを発見。雑貨や文具が大好きな私、早速チェック。
そしたら、そこで見た特徴的で印象に残る名前がありましたの。その名も「ぷんぷく堂」。
「どこかで聞いたことがあるような…」そう思った私。しかし、その日は時間が無かったのでそのまま帰りましたの。
後日、家で検索して見た私。そうしたら、なんと大都会・本八幡に店を構えるお店だと発覚。どこか店構えも品揃えも面白そう…、
「これは行くしかないわ!」
そう思った私。
そして早速お店へGO。その後の私…
「素敵!面白い!もっと知りたい!」
※興奮しすぎて片言になりましたわ。失礼。
というわけで、早速取材したいと思い、店主さんへメール。
そしたら「いいですよ!」と快いお返事を頂いちゃいましたの。
というわけで…
今回この企画に賛同してくれた愛すべきイエローのメンバー、
カ♥フェッティー・シベリア♥雪爺・みんなの♥たー坊と一緒に
大都会・本八幡の片隅にある夕方5時から開くちょっと不思議な文房具屋さん「ぷんぷく堂」の店主さんにインタビューに行って参りましたわ。
改めて紹介します。ぷんぷく堂・店主の櫻井有紀さんです!
お店の事から文房具の事まで私達の気になることを全部ぶつけた超・濃密なインタビュー。今回は前編として「文房具のこと」についてご紹介しようと思いますわ。ぜひ最後までぜひご覧くださいまし。
(注意)
この記事は対談方式で執筆いたしますの。
イエロー=取材班、櫻井さん=店主の櫻井有紀さんと表記いたしますわ。
ご了承くださいまし。
櫻井さん、文房具との出会いを語る。
イエロー:今回は取材を快く引き受けて頂きありがとうございます。よろしくお願いします。
櫻井さん:こちらこそよろしくお願いします。
イエロー:気になる質問はたくさんありますが、まずは文房具のことを中心に聞いていこうと思います。
イエロー:まず、最初の質問ですが、文房具はいつから好きだったのか、また、文房具にはまったきっかけがあったら教えていただけますか?
櫻井さん:文房具はコレクターのように集めていたわけではなく、買ったら使う派だったんです。お金も無かったので集めていたわけでもないではないんですよ。
商店街で育ったので、文房具屋が2件あってそこで鉛筆やメモを買っていたのが、文房具に親しむきっかけです。
高校時代はアルバイトで稼いだお金で、表参道にあったおしゃれな文房具で外国のリングノートやボールペンを購入して楽しんで使用していました。
本格的に好きになったのは11年前にネットオークションで昭和30年代の鉛筆に出会い魅了され、そこから集め始め、当時はもったいなくて使えず何千本も溜まっていきました。
文房具の何が櫻井さんの心を惹きつけるのか?
イエロー:文房具のどんなところが櫻井さんの心を惹きつけるでしょうか?
櫻井さん:始める前は、必要なときに必要なものを買うという買い方でした。
現在は、文房具選びにより集中するようになって、こだわりを持つようになりましたね。私が好きなもの、ときめいたものを購入するようになりました。
文房具には「刺激」や「優しさ」があり、この様な部分にときめきを感じるんです。また、「こういう造りがあったんだ!」と文房具の造りに刺激をもらうこともあります。
イエロー:櫻井さんが推している文房具のメーカーはありますか?
櫻井さん:ノートを作っているツバメノートですね。
1万年持つと言われるフールス紙を使用して、糸綴じノート(大学ノート)を生産しているメーカーです。色々コラボもしており、表紙が変わるとテンションも上がります!
個性豊かなオリジナル商品の発想の源を探る!
イエロー:商品は全て櫻井さんが好みのものばかりを揃えていると聞いましたが、櫻井さんの好みのデザインとは例えばどの様な傾向でしょうか?
櫻井さん:特に決まった傾向は無いのですが、頭の中には常に「こんなものがあったらいいな」というデザインのアイデアが複数の風船のように浮かんでいます。
また、文具の交流会という催しがあるのですが、そこから意見を聞くんです。そして、メーカーから話を聞いてそこから商品は生まれることもあります。そのときは自分から外に出て、話を聞いてもらえるように意識していました。
例として、あなたの小道具箱という商品があります。この商品の最大の特徴なんですが、パスコという50年から60年持つスーツケースや収納家具にも使われる紙でできているんです。
(写真左の櫻井さんが持っているのがあなたの小道具箱。なんと4色展開!)
きっかけは2015年に紙問屋の営業さんに「変わった紙は無いか」と聞いて、そこでパスコの家具を作るメーカーを紹介されたことなんです。
小道具箱というと、貼り箱を使用するイメージがあるんですが、それだと後から潰れてしまうんですよ。それが嫌なので、潰れないものを作りたかったんです。でもプラスチック製だと割れてしまう可能性があるし、丈夫で何を入れても壊れないものとして、「パスコ」を選択しました。
ちなみに、名前の由来はあなたの小道具をいれてくださいという想いから来ています。
開発する商品の共通性としては、変わった紙でできていることでしょうか。素材が命みたいな。他にも、オリジナル商品を作る際に、皆さんに驚いてもらうような紙や素材から考えてから、その後に、アイデアを考えていますね。
また、商品には何かキャッチコピーが付くように意識をしています。
これはきっかけがあって、文房具の展示会で、ある文具メーカーのブロックメモが置いてあったんです。そしたらそれを見たユーザーが「ただの紙なんじゃない?」と言っていたのを聞いて、すごいショックだったんです。それと同時に「ただの紙と言わせたくない!」という気持ちが芽生えた為、意識するようになりました。
ちなみに(開発した)文房具をどうやって使うんですかとたまに聞かれることがあるが、どんな使い方をしてもよいと私は思っています。
イエロー:オリジナル商品の豊富なアイデアはどの様にして湧いてくるのでしょうか?
櫻井さん:そうですね… たわいもないところ、つまり日常生活から生まれることがほとんどです。
例としてミニッパチといううちの商品があるのですが、これも私が机などがない場面でメモ帳を使っていると、不安定で書きずらいし、段ボールがぐしゃぐしゃになってしまうことが嫌だったんですよ。それをどうにかしたいと思ったんです。
また、バインダーを使っているときは、小さいバインダーがメモ帳になればいいなとも思ったんです。そこで「メモ帳用のバインダーがあればいいのでは?」というアイデアが湧いてきて、生まれるきっかけになりました。
(これがミニッパチです。使いやすそう…)
あと、私は人との繋がりを大切にするように意識しています。なぜかというと、そこから新しい出会いやアイデアが生まれることもたくさんあるからなんですよ。
文具の交流会でも新しい繋がりは生まれますが、それ以上に私が重要視しているのはそのあとの飲み会ですね。飲み会って普段はあまり話さないぶっちゃけた話をすることが多いんです。そこから生まれた御縁もたくさんありまし、アイデアもたくさん湧いてきます。飲み会でぶっちゃけた事がきっかけでラジオ出演に繋がったこともありました。そういった「飲みにケーション」で新たな出会いやアイデアが生まれることがたくさんあるので、お酒が飲めなくてもその場にいる事が重要であると私は思います。
(私達の質問に対して熱く答えてくださる櫻井さんと、私達。)
イエロー:色と文房具の売れ行きに関係はありますか?
櫻井さん:個人的にはターコイズブルーが好きです。
また、1色売るよりも4色並べたほうが売れるんです。(あなたの小道具箱を見せながら)
なぜなら、知らないうちに色違いのお揃いで購入することや、「何色にする?」等の会話も楽しめて夢中になるんです。
つまり、購買の選択肢が広がるし、色にはマジックがあって、時には商品の魅力を引き立て役をしてくれる色もある為、色にはそういうところがあっていいんです。
イエロー:開発したオリジナル文房具の中で、一番気に入っているものはどれですか?
櫻井さん: 全部です。強いて言うなら紙が好きだから紙類ものですね。次は念願だった布ものに挑戦したいと思っています!。
(紙類は運ぶのにお金がかかるんです…)
生んで一番良かったのはあなたの小道具箱です。苦しい思い出もありましたが、日本文具大賞デザイン大賞グランプリを頂きました!
文房具と私達をつなげる「温かみ」とは?
イエロー:櫻井さんが感じる文房具の持つ温かみとはどんなものでしょうか?
櫻井さん:文房具ってテンションを上げるアイテムであって、それが温かみだと思うんです。また、テンションが上がる文房具はずっと使い続ける為、文房具の与える影響は大きいと思います。
ぷんぷく堂は、会社員のお客さんが多く、「ぷんぷく堂の文房具は、テンションが上がってやる気も上がる」と仰ってくださるお客様もいらっしゃいます。それは自分のお気に入りだからだそうです。
(店内の後ろのほう。ノートや紙類が楽しそうに、ぎっしり並んでいますわ。)
逆に言えば、使いにくいものを続けるとやる気を失うということも言えます。小さいことでもコミュニケーションが繋がるのが文房具の良さであるともいえると思うんです。
100均の文房具ももちろんいいですが、鉛筆に関しては、芯の薄いものが多くやる気が失せてしまう為、1本40円の鉛筆を買うなら1本400円の鉛筆が欲しいというように、鉛筆は少し高くても文房具屋で買う方がいいと仰るかたもいらっしゃいます。
また、ぷんぷく堂コミュニティのサロンを9月に募集します。(現在募集中!)
きっかけは、全国の百貨店の催事でインスタグラムの反響が見れて元気が出るんですが、もっと全国の遠方の方とコミュニケーションを取りたいという悩みもあったんです。そこで、キャンプファイヤーの「コミュニティ」に入って募集することにしました。
でも、私はクラウドファンディングという形にはしませんでした。なぜなら、クラウドファンディングって出資したらそれっきりで繋がりがなく、途絶えてしまうんですよ。私は文房具で人との人の繋がりを大切にし、売り続けたいという意志があるのでしませんでした。
コロナウイルスで変わった人と文房具の関係。
イエロー:コロナで文房具は癒しになっていると取材依頼のメールで仰っていましたが、どの様な点でそう感じますか?
櫻井さん:コロナ禍で収入が減っている人が多い中、ぷんぷく堂の売上も落ちるだろうと予想していたのですが、全く落ちなかったんですよ。
収入が減っているという事は、どこかの部分(食事代・交通費・光熱費など)を削らなければならないですよね。そこに文房具代が加わってしまうと考えていましたが、売上が落ちなかった為、文房具は人の癒しとなっているのではないかと感じました。
もっと具体的に言うと、コロナによって皆さんの物の買い方が安かろう悪かろうよりも、高くても長く使える良い物を皆探し求めて吟味して買うようになったと思います。それが癒しかどうかは分かりませんが…。
ま・と・めっ♥
いかかでしたでしょうか。今回の取材で私達は櫻井さんに「文房具」と「お店」と二つのテーマに分けて取材いたしましたの。この記事では「文房具」についての質問をまとめてみましたわ。
文房具は私達の生活にとても身近なものでありつつ、ピンからキリまでたくさんの製品で溢れている奥の深い世界であると私は思いますの。櫻井さんのお話を聞いていてそのことを改めて認識させられましたし、もっと文房具について知りたいと思いましたわ。
おっと、そろそろ時間がやってまいりましたわ。後半はぷんぷく堂のお店のことについてお聞きしたことをご紹介しようと思いますわ。後半もお見逃しが無いようにご覧くださいまし。
それでは画面の目の前にいらっしゃる紳士・淑女の皆さんみなさんごきげんよう。また会う日までさようなら…。
🌟ぷんぷく堂からのお知らせっ🌟
全国にいるファンの多さからか、あちこちから出店のラブコールがかかるぷんぷく堂。今度は長野に初出店みたいですの。お近くの方はぜひ…
名称:ながの文具の博覧会~ハッピーペーパーマーケット~
会期:12月16日(木)~22日(水)
営業時間:10:00~19:00 ※最終日は午後5時閉場
場所:ながの東急百貨店(長野県長野市) 本館5階催物場
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