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五感と進化

魂が、自分の成長に
必要な環境を選んで
生まれてくるのだとすると、
わたしの魂は、
五感を研ぎ澄ますことが
ひとつの目的だったと思う
そして、
その内なるエネルギーは、
一歩先へ、進化を進めようとする

父の職業柄、
芸術的なものに囲まれて育ち、
色鉛筆も、クレヨンも、
50~100色のものを
与えてもらっていたし、
紙の種類にも多く触れ、
さまざまな描き心地を
体験させてもらった

写真や絵画や書は、
しょっちゅう見に行った
食器も、インテリアも、
こだわり抜いた
様々な素材で作られたものだった

母は、料理が好きで、
世界中の料理が食卓に並んだ
新種や珍しい食材を見つけたら、
必ず食卓に並ぶし、
新しい店ができたら、必ず行く

マンションなのに、
ベランダには、
小さな野原ができていて、
ハーブや季節を感じられる植物が溢れていた
ビオトープみたいになっていて、
鳥が巣を作りに来たりする
バッタ、蝶、カエルは、
当たり前に生息していた

と同時に、
書道、茶道、華道、着物…
和の文化も生活の一部に
さりげなく取り入れられていた
季節の花や和菓子や節目のご飯も…

両親は与えられたお金や時間を、
感性を満たすことに使っていた
わたしはその環境に
どっぷり浸かって育った

だから、わたし自身も、
得ていたバイト代は、
ほぼ五感磨きに使っていた

肌触りに非常に敏感だったため、
(これは祖父の影響が大きい)
洋服に関しては
自身の満足いく素材や形を、
何時間も歩き回って探したり、
美術館、博物館、画廊めぐりや、
世界の料理の店ができたと聞けば、
一人でも行っていた
雑貨屋をみつけたら、
必ず入ってしまうし、
陶芸や特殊な料理も習いにいった
世界中の音楽を聞きたくて、
バイト代のほとんどを
CDにつぎこんでいたこともある
様々な踊りも習ったけど、
これは身体感覚を鋭くしたと思う

結婚してからの生活スペースは、
色、形、香り(味)、肌触り…
自身の五感が満足する、
美しいもので満たすように
している

家族がいると、
それぞれ個性があり、
わたしの感覚に
ピッタリなものばかり、
とはいかないけど…(^^;

生活を共にする人達と、
ある程度感性が似ていることは、
わたしには多分、
最重要のポイントで、
五感を満足させることは、
自分自身を幸せにするための、
大切な要素
わたしは、お金や時間という、
エネルギーを使う方向性が
そちらに向くから

五感を研ぎ澄ました先に
それを越える感覚がある、
と父は言っていたが、
わたしもそう思う
五感とは、美を追求する心の動き

子孫というのは、
先祖が進化したものだと
わたしは思っているのだけど、
わたしの場合、
どのように進化できているのだろう?

両親と一点違うところは、
見えない部分に興味があるところ
五感のエネルギー的側面、
潜在的なもの、心…
五感が可視の身体の
機能とすれば、
それのちょっと先なのかな?
一つ前の段階、とも言えるけど

娘たちには、
そのまた先へと、
進化を進めて欲しい
彼女たちの内から出ずるものを
邪魔しないように、と、
いつも自分に言い聞かせている

わたしはこれからも、
更なる美を追求すると同時に、
それをどのように、
人を幸せにするために
使っていくか?
を今考えているところ…(^-^)