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My Hair is Bad【三燦燦】

転換後 馴染みのあるSEが流れ、SHANKで上がった熱が再び会場を覆った。
徐々に上がる拳と歓声。
メンバーの3人が中央に集まり、拳を合わせる。
これもいつもの光景。でも今日だけの、特別な景色。

「羽田準備できてる!?三燦燦ツアーファイナル!新潟県上越My Hair is Bad始めます!!!」

ツアーがちょうど終了する時間に合わせてリリースされた新曲の「太陽」からのスタート。
春のセンバツ高校野球のテーマソング。
今回 ここで初めて聴く曲だけど、My Hair is Badらしさが詰め込まれた1曲。
近いうちに多くの高校球児がこの曲に背中を押され、笑顔を貰い、涙を乗せる。
応援ソングで始まるMy Hair is Bad。

続いてさらに会場の熱をあげる「熱狂を終え」。
どんどん上がるテンポに合わせて揺れる拳とハンドクラップ。
終わるどころか始まるためのこの盛り上がり。最高。

そしてさらに煽るように「微熱」
滅多にライブでやらない曲。このツアーでもここだけ。
ずっとライブで聴きたかった1曲。
今日この、特別なツアーファイナルっていう場で聴けたことに感謝。

MCで当日券について触れる椎木さん。
どうやら今日の当日券の販売には200人もの人が列に並び、当選できたのはわずか50人ほど。
1次先行からリセール、更には当日券まで莫大な人気のこの公演。
予想以上と言うべきか、さすがMy Hair is Badと言うべきか。

4曲目、5曲目で鳴らされたのは発表からMVまで、様々な伏線が張り巡らされた「悲劇のヒロイン」と、そのアンサーソングの「自由とヒステリー」。
切なさ、後悔、感謝。2人の主人公から生まれる物語が響いた。
SNSで多くの考察が飛び交った曲たちが、Zeppの会場で鳴らされるのは感動以外の何ものでもなかった。

まだ好きだからだよ
「好きだからだよ。」

間髪入れず鳴らされた「悪い癖」のイントロ。
大好きな1曲。
椎木さんらしいCDとは違う、ライブならではのこの1曲。
彼女に、今ならわかると語りかける。
エンドロールの流れた映画館の隣にまだ彼女がいると思っていた、


MCを挟み、SHANKへの感謝を伝える。
SHANKの将平さんがマイヘアとの思い出として触れた事件についても笑
椎木さんはどうやら高2の頃にSHANKの前で泣きながらポスターを破ったこと、全く覚えていないらしい笑
数日前の幕張でも牧さんと喧嘩したことを覚えてないと話していたので思わず笑ってしまった。

今回のスリーピースバンドを呼んだツアー、10-FEET、UNISON SQUARE GARDEN、SHANK。どのバンドも最初から第1候補で、全バンドが誘いを引き受けてくれたツアー。
これがMy Hair is Badの人望であり、魅力のひとつなんだと思った。


そしてMC後いつものひとこと。
「ドキドキしようぜ!!!!」
MC中とは打って変わって煽りを入れ、さらに疾走感のある「アフターアワー」。
「よくわかんなくてもいいだろ?日曜日しようぜ!」
平日のライブハウスとは思えないぐらいの人の多さと盛り上がりだった。

続く「告白」と、30秒のラブソング「クリサンセマム」。
もうこの流れにダイバーたちも続出。
上がらないわけがないセトリ。
久しぶりにみんなで歌えた「いないいないばあ!」
この30秒が1番好きな30秒。

さらに曲調を変えて「燃える偉人たち」
初めて聴く人は戸惑うかもしれないけど、ラップ調で鳴らされるこの曲はMy Hair is Badらしさを詰め込んだ1曲だと思う。


突入するツアーファイナル後半戦。
My Hair is Badを象徴する1曲でもある「フロムナウオン」
今日は何を語ってくれるのかとドキドキする。
「集中しろ!集中しろ!」
静まり返る会場の緊張感が心地いい。
「バンドは船。ライブハウスは港。振り落とされるな。」
今しか見れない、ここでしか見れないフロムナウオン。
鳥山明さんの死に触れながら、
「伝説も死ぬ。死んでも伝説。でも 伝説は生きていないと見れない。」
いつか このライブも誰かの伝説になるのかもしれない。

「今までの恥ずかしいこと、悔しいこと今夜だけは許してやれ」
「お前がお前を許す時は、お前が誰かを許す時」
この言葉、今の自分にとってすごい嬉しかった。
今だけは自分のこと許してもいいんだ、って思えた。
「正しくなくてもいいから笑って」
「正しくなくてもいいから楽しんで」
ここ最近毎日 正解 ばかり探していたけど、今夜だけは、今だけは正しくなくても自分が自分でいられる気がした。

「お前のこと救うのはロックバンドでもアイドルでも、家族でも恋人でもなくお前自身だ」
色々なものに縋りたくなってしまうけど、最後は自分の力を信じてみたい。
そう思わせてくれた今日のフロムナウオン。

「戦争を知らない大人たち」 「舞台をおりて」と続き、本格的に終盤へと向かうZepp Haneda。
「舞台をおりて」は、”最後ちゃんと笑えますように” そんな想いが込められた1曲。

体調悪い人が居ないかどうかを心配して、
「なんかあったらすぐに言うんだよー!」って言う椎木さんに「はーーい!!!」って返事を返すフロア。
この終盤にしてすごいほのぼのとした時間。大好き。

最近Twitterで話題になってるモッシュ、ダイブの件については、「みんなに任せたい。」って。
バンドマンがこうやって信頼して任せるって言ってくれているなら、それに応えるのがバンドの、音楽のファンとしての最適解なんじゃないかなって思った。

椎木さんが、SHANKじゃなきゃダメな日があるように、今日 改めてMy Hair is Badじゃないとダメだと気づけた。
My Hair is Badの歌だからこそ、My Hair is Badの言葉だからこそ響くものがある。
それを全て感じることが出来た、そんなライブ。


「優しくなりたいけど、優しいだけになりたくない」
そう始まった 「宿り」。
ほんとに宿りの歌詞が大好き。

「正しくなくていい 強くなくていい 優しい方がいい」

正しさも強さも求めてしまう。でも優しさ、周りへの感謝はそれ以上に大切にしたい。


「歓声を探して」で最後もう一度ギアをあげる。
そして、本当に最後 「カモフラージュ」。ツアーの合言葉「さんさんさん」
3月に、スリーピースバンドによる、福岡、大阪、東京の3箇所、

「僕らのナンバーは ”333”なんだ」

今日1番の熱のこもったカモフラージュ。もう終わりなんてほんとに信じられなかったな、
早すぎる時間だった。


アンコール後登場してからのMCにて、
「こうやって1つずつツアーを終わらて行くんですけど、、新ツアーが決定しました!!」
って新ツアーの発表。

”ファイアーホームランツアー”
埼玉スーパーアリーナでの2days

フロアからは、「SHANK言ってたー!!」って声が上がる。
「俺もそれ聞いてたよ笑」 「あんなに将平さんに謝られたの初めて笑」
って、実はSHANKが出番の時に埼玉で2daysやるってネタバレしちゃってたんだよね笑

アンコールは2曲。
「音楽家になりたくて」 「噂」
音楽家になりたくて は何気にずっと聴けてなかったからアンコールでイントロが流れてきた瞬間多分ほんとににこにこだった。
1曲で終わりそうな雰囲気のままドラムの音が消えて、そこからの噂。
最後まで ドキドキさせてくれるのがMy Hair is Bad

あっという間に感じた時間。
ほんとにこの場に、居あわせることができて幸せだった。
”三燦燦” ツアーファイナル Zepp Haneda。
遥々東京まで来たかいがありました。My Hair is Badのライブに行く選択をしてよかった。
My Hair is Badの音楽に出会えていて良かった。
My Hair is Badがきっかけで 一緒に笑える友だちに出会えてよかった。

これからも、My Hair is Badとともに歩んで行く未来がたくさんあるといいな。




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