見出し画像

マイヒーロー

アメコミの中で活躍する彼等とか、バイクに乗った仮面の彼等とか。
"ヒーロー" って呼ばれる存在は沢山いるけど、
でもそもそもヒーローの定義って何?

悪役とか敵を倒すのがヒーローなのか、
誰かを助けるのがヒーローなのか、
誰かにとっていいことをするのがヒーローなのか、

まず大前提として、誰かにとっての悪役や悪いことも、他の誰かにとってはそうじゃないかもしれない。
じゃあ改めてヒーローってどんな存在?

多分明確な位置づけなんてないし、別になくてもいいと思う。
でも、あえて言うなら 、
その人にとって救いになる存在
じゃないかなー、と。

人それぞれ救われるものや人は違うし、違って当たり前。
善人にも悪人にもその人なりの道標や救いがあって、それがヒーローなんじゃないかな。

さてと、前置きが長くなっちゃったけど、ずっと私のことを救ってくれているヒーローたちのことをつらつらと書こうかな。

あのバンドマンに、あの曲にいつだって救われてきた。
彼女たちと出会ったのは、中学2年生の夏。
初めて足を踏み入れたライブハウスに、初めてのアンプから飛び交う音、初めて買ったサイン入りのCD。全部あの日が初めて。

何年経っても変わらずに大好きな彼女たちの作る曲とライブ。
今までも、これからも、多分あれほどまっすぐ心に刺さるものはないんだと思う。
ハマる瞬間 ってまさにあれなんやな、って。


あの日の苦しかった記憶も、あの人との苦い思い出も、あの瞬間の輝いてた日々も、忘れそうになっていたあの感情も、
全部彼女たちの曲が掬いあげてくれるんよね。

どれだけ歳をとって、どれだけ周りにいる人や場所や環境が変わっても、あの頃に引き戻してくれる、そんなバンド。
全青春を彼女たちが年齢とか境遇とか、そんな壁なんて全部飛び越して観せてくれる。

涙に飲まれそうだった夜も、消えてしまいたくなった夜も、頑張れなかったあの日も、
安っぽく聞こえてしまうかもしれないけど、本気で救われてきた。
いつもそばにいて背中を押してくれた。
ライブの予定があるから頑張れた日があって、笑えた日があった。
イヤホンから流れるギターの音に心を委ねて眠った。
彼女たちがいたから今があるって言っても過言じゃない。

また今年から彼女たちのライブに行ける。ツアーが始まる。
あの時の感情にまた出会えるのかな。
もしかしたら、それ以上のものに。
おかえり。ずっと待ってました。


あの夏の日の出会いのおかげで、今となっては数え切れないぐらい大好きな曲やバンドに出会えた。
あるヒーローのおかげで、かっこいいヒーローたちに出会えた。
あの日、あの会場に行くことを選んだ自分にでっかい声でありがとうを伝えたい。


1番好きな曲なんて当然選べないけど、大好きな曲のひとつ。
彼女たちにもきっとヒーローがいて、その存在に思い焦がれて来たんだと思う。
そして今は、その いつか になっている。
私がそうだったように、きっと同じように彼女たちに救われた人がたくさんいる。


いつか 私も誰かを救えるようなヒーローになれたら。

ありがと、ヒーロー。

いいなと思ったら応援しよう!