婚前契約書を作った話
こんにちは。薬剤師の中山アユムです。
今日は薬剤師とは全然関係ない話です。
みなさん、婚前契約書って聞いたことありますか?どういうイメージが浮かぶでしょうか。
なんだか愛のない結婚、契約結婚みたいなイメージ?財産がたくさんある人がやるもので庶民には関係ない?
今回は、一般庶民の私たち夫婦が、婚前契約書を作るに至った経緯やそこでの私の気持ち、契約書に込めた思いなどを話してみます。
1. 婚前契約書を作ろう
こう言われたとき、正直私も、『なんだこいつ』と思いました。
なぜなら、昔から私の夫は『結婚のメリットがわからない』だの『しなくてもいいかな』だの言っていたからです。じゃぁ結婚しなくてもいいか〜という気持ちでこっちも納得していたところ、急に『結婚しよう』と気分を変えて、挙句そんな契約とか言ってくんのヤメロと(笑)
でもね、夫が作った案を見たときに思ったんです。
これは、夫からもらった初めてのラブレターだな、と。
2. なんのために作ったか?
夫と私は2人とも医療関係の仕事をしていて、この治療にはどうしたらいいか?今出ている症状はこの薬の副作用だと思うか?など協力し合う戦友・パートナーというかんじでした。
結婚願望が少なかった夫は、これからもお互いにパートナーとしてチームとして、支え合い高め合っていこうと思ったから結婚することにしたそうです。
・・・女性からすると、ちょっとロマンチックさに欠けますね(笑)余談ですけど、プロポーズはされてません。夫は、したと言ってますが。
まぁそんなわけで、これから家族として生活する中で、その決意をカタチにして常に忘れないために、婚前契約書を作ろうという結論になりました。
3. どんな内容を決めてるのか?
実際、家事の分担や仕事、子供ができたらどうする、毎月1回はデートするとか、全くの0から、2人で好きに決めることができます。人前式の時に新郎新婦が読み上げる、『私たち夫婦は◯◯します』っていうやつありますよね。あれをきちんとカタチにするイメージです。
結婚してからの揉め事は減るんじゃないかなと思います。ちょっとピリッとした空気になっても、婚前契約書を持ってきて読んでいるうちに、冷静になれます。そういえば結婚するときはこういう気持ちでいたんだよな、と初々しい気持ちを思い出す事もできるでしょう。これ大事ですよね。
もちろん、不貞行為を働いた時の慰謝料や離婚時の財産分与についてなど、ネガティブな事柄も先に決めておくことができます。私たちは、不倫の線引きを明確にして、不貞行為による離婚の際の財産分与の割合は決めました。
私たちは、健康問題や最期の過ごし方についても決めたいと思い、『万が一の時にどこまでの医療行為を希望するかについて3年おきに話し合う』『健康問題を隠さない』という項目もあります。
4. 作るメリット
メリットは、結婚の前に、ふたりの間で結婚生活のイメージや目標を共有できるところです。作るのにたくさん話し合うので時間はかかるけど、いい共同作業になりますよ。
勢いで結婚してみたはいいものの、夫が家事に協力的じゃなくてイライラする、妻が贅沢しすぎる、子供が何人ほしいかやマイホームをどうするかなどの意見が合わない、といった『思ってた生活と違うよ』ってことは減ります。
夫婦で末長く仲良く過ごしたい方はぜひ検討してみてください。