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臨床検査技師の施設ごとの働き方について ~病院編~

こんにちは、メドフィットです!
弊社は医療・介護に特化した転職サポート会社です。

今回は病院での臨床検査技師の働き方についての紹介をいたします。

【病院での仕事内容について】

①病院での仕事内容
医師の指示により検体検査、生体検査を行うのが病院で働く検査技師の主な役割です。クリニックなどと比べて幅広い症状の患者様がいらっしゃる場合が多いので、幅広い検査に関われるだけでなく、様々な症例を見られるのが病院の特徴です。

◇検体検査
一般検査、血液検査、生化学検査、免疫血清検査、病理細胞検査、微生物検査、遺伝子検査、輸血・臓器移植検査
◇生理検査
心臓系検査(心電図、心音図、脈波)、脳波検査、眼底写真検査、呼吸機能検査、超音波検査、MRI検査、熱画像検査
◇その他
採血、電子カルテへ数値の入力、委員会への出席

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②病院の規模感について
病院は、目的や規模に応じて一~三次救急レベルに分かれます。
一次救急と二次・三次救急では臨床検査技師の業務も少し異なります。

・一次救急レベル

◇病院概要
該当する施設:開業医、休日夜間急患センターなどの小規模病院、療養型病院、精神科病院
診察・治療内容:かぜによる高熱や家庭では処置できない切り傷といった症状の診察・治療

◇臨床検査技師の働き方について

・生理機能検査の仕事割合が多いです。検体検査は外注で対応しているケースも多く、検体検査業務を行っているところは稀です。
・臨床検査技師の人数体制は1~3名程度で回しているところがほとんどで、生理検査業務のみとはいえ、限られた人数で効率よく回すことが求められます。
・外来だけでなく健康診断の受診者を受け入れている病院もあり、広い視野を持った対応が必要となります。検査において自分一人で判断をしていかないといけないことも出て参ります。
・夜間対応は少なく、日勤帯のみで勤務できるところもあります。プライベートとの両立はしやすい環境です。

・二次・三次救急レベル

◇病院概要
該当する施設:24時間体制で手術ができる設備を備えた病院、500床規模の救急指定病院 等
診察・治療内容:入院や手術を必要とする患者の診察・治療

◇臨床検査技師業務

・検体検査も院内で行うところがほとんどです。全員が全ての業務を行うのではなく、生理機能検査部署と検体検査部署(場所によっては超音波検査部署)に分かれそれぞれの業務を行います。配属先の部署の検査に専門的に携わる分業制を取り入れるところが多いです。
・業務は、大至急の検査や新患(救急)の対応が重なる事もあり業務量が一気に増えることもあります。
・臨床検査の知識と経験以外にも患者さんへの対応力やチーム(部署内)で仕事の効率よくこなす連携力も求められ、柔軟な対応力が必要となります。
・夜勤またはオンコールの対応に入ることも多く、入院患者の突発的な症状があらわれる場合や、救急患者が運ばれる場合も想定され、幅広い症例に携われます。

【転職市場について】

一次救急への転職
生理機能検査経験者に向けた求人が多いです。臨床検査技師1~3名体制の求人が多いため、ある程度の実務経験が求められます。
二次・三次救急と比べ検査件数や症例は少なくなるため、これまでの経験を活かしつつ余裕をもって働きたい方におススメです。

★一次救急のメリット
・当直、オンコールなどの夜間帯対応が少ない
・比較的残業が少ない
・患者さんが急変することが少ないため、精神的な負担が少ない
・かかりつけ医としてよくいらっしゃる患者さんも多く、一人ひとりの患者さんと長いお付き合いが出来る

★一次救急のデメリット
・少人数体制の為、急な休みがとりにくい傾向あり
・検体検査がないことが多い
・症例の幅が狭く、症例を多く経験することは難しい
・精神科の場合、患者さんとの意思疎通が難しい場合がありどう検査を行うのかという試行錯誤が必要

★選考フロー(一例)
面接(履歴書持参) ⇒ 内定

★一次救急病院へ転職を希望される方のきっかけ
・日勤帯のみの病院で働きたい
・ある程度の経験も積んだので、スキルアップよりも家庭やプライベートを重視して働きたい

②二次救急・三次救急への転職
エコーポジションならエコー経験者、検体ポジションなら検体経験者など欠員のあるポジションに合わせた人材での募集となることが多いです。
そのため、タイミングによりこれまでの経験に応じたチャンスがあります。
また新卒採用をしている法人も多く、教育環境が整っている場所も多いです。経験業務を活かしたポジションで入職したのち、他の業務(未経験分野含む)にも携わっていただくこともございます。勉強会への参加を奨励しているところも多いため、面接では「やる気」がアピールに繋がりやすいです。

★二次救急・三次救急のメリット
・臨床検査技師が複数活躍しており、研修体制も充実している
・幅広い症例を見ることが出来、さらに学会参加の奨励や発表に力を入れているところが多く、勉強できる
・福利厚生が整っている施設が多い
・夜間帯の手当などが付くため、一次救急と比べて高給与な傾向にある

★二次救急・三次救急のデメリット
・夜間帯の対応(夜勤・オンコール)が必要となる
・部署異動でこれまでと全く違う業務担当になる可能性がある
・先輩職員の人数が多く、管理職ポジションにつくのが狭き門

★選考フロー(一例)
書類選考 ⇒ 面接 ⇒ 筆記試験・適性検査 ⇒ 最終面接 ⇒ 内定

★二次救急・三次救急病院へ転職を希望される方のきっかけ
・より多くの症例経験を積みたい
・検査件数の多い環境でスキルを磨きたい

【まとめ】

一次救急も二次救急・三次救急も、病院という組織の中で臨床検査技師以外の職種(医師、看護師、診療放射線技師等)と連携を取り、「チーム医療」を重視して働くことが出来ます。

新卒で二次救急・三次救急の病院に入職し、経験を積んだうえでライフステージの変化に合わせて一次救急へ転職するという方も多いです。

お仕事探しにあたり、「何を重視したいか」「どのように働きたいか」考えるうえで参考にしてみてください。

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