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カラー戦略マガジン 008号「出藍の誉れ ~その『一色』を大切に~」

本日のお題


出藍の誉れ

(しゅつらんのほまれ)


こちらのことわざの意味は・・・

弟子が師匠の学識や技量を越えることのたとえ。

「藍」は染料に使う藍草のこと。
藍草で染めた布は藍草よりも鮮やかな青色となるが、その関係を弟子と師匠にあてはめて、弟子が師匠の学識や技術を越えるという意味。
学問の重要性をうたった荀子の言葉から。

(出典:「故事ことわざ辞典」)

だそうです。

今回は、こちらのことわざの「出自は同じだけど、色んな効果が生まれる」ということをヒントに「まとまりもあり、メリハリもあるプレゼン資料の配色」についてお伝えしていきます!



本日の内容を画像でダイジェスト




お医者さんの声色によって気分が左右される


私はこうして「色」の仕事をしておりますが「声」も、人の気分を左右するものだとしみじみ思います。

…というのは、初めて行ったお医者さんで、硬い声で横柄な言い方をされ、ムッとしたり傷ついたりした経験がある半面、逆の経験もあるからです。

そのお医者さんとお話ししているだけで、晴れやかな気分になったり、もっと色々とお話ししてみたいような、楽しい気分にさせてくれるお医者さんと出会ったこともあります。

私が「わぁ~♪」と特に楽しい気分になったお医者さんの共通点は、私を「おこちゃま扱い」してくれることです。

47歳ですが。笑(2021年10月現在)

「はぁ~い、きょおは、どぉしたのかな~?」

とか、

「はぁ~い、きょおは、わたしは、めぐろさんに、なにをしてあげればいいのかなぁ~?」

と、小さい子供に言い聞かせるように、ゆっくり、ハッキリ、優しく、言ってくれます。

(それぞれ別のお医者さんです。ご興味のある方には、どこのお医者さんかお伝えします。笑)

最後の「なぁ~?」が「ニャ~?」って猫ちゃんの鳴き声に聞こえるんじゃないかっていうくらいに、優しく安心できる声色です。

これらの経験から思い出すのが、以前、シンガーソングライターの楠瀬誠志郎さんのボイストレーニングに通っていた時に同じクラスだった、整形外科のお医者さんです。

当時、私は会社員で、今より痩せていたのですが、もっと痩せなきゃ!と体型を気にしていました。

でも私は根性が無いので、運動や食事制限はイヤだと思っていたら、雑誌で楠瀬誠志郎さんのお教室を知りました。

ボイストレーニングのお教室なのに、ストレッチをしている写真が載っていて、これならラクして痩せられそうだ!と思い、入会を決めました。笑

私はそんな歪んだ動機で入会しましたが、他の方々は真面目に「声」を学びたい方ばかりで、どんな時でもスムーズに声を出したいというNHKの記者の方や、もっと英語の発音を滑らかにしたいという外資系企業の方もいらっしゃいました。

そんな中に「患者さんに信頼される話し方をしたい」という整形外科のお医者さんがいらっしゃいました。

その時に思ったのが「努力する人は、色んな方面で努力するんだなぁ」ということです。

そのお医者さんは「ご自分の声が患者さんにどんな印象を与えるか」を勉強なさっていたくらいですから、医学のことについては、より一層勉強なさっていたと思います。

お教室でも、大きい声、小さい声、響く声、遠くに飛ばす声など、色んな声の出し方や、それらの印象を勉強なさっていました(私もヘタなりに頑張っていました。あっ、痩せませんでした。笑)



ただ「1色」だけを大切に使うとすごい効果が!


以前のカラー戦略マガジンで、プレゼン資料の色の使い方について「色は<情報>だから、あまり多くの色を使ってしまうと、見た人が混乱する」ということを申し上げたことがございます。

そちらに加えて今日は、

プレゼン資料では、メインのカラー「1色」を、濃くしたり薄くしたりして使うと、まとまるうえに、メリハリのある紙面になって見やすい

ということをお伝えしたいと思います!


この方法ですと、色としては「1色」なのですが、濃くなったり薄くなったりするので、バリエーションが生まれます。

色は「1色」なので、他の色に邪魔されること無く、その色のイメージがバシッとストレートに届く、まとまりのあるプレゼン資料になるのですが、バリエーションのお陰で、紙面にメリハリが生まれ、見ている人を飽きさせません!

例えば下の図のような感じです。

「赤」の持つ「強い」とか「目立つ」イメージで全体がまとまっていながらも、紙面にメリハリが生まれていると思います。

一番強いのは、

ナマのままの、混ぜ物が無い「普通の赤」なので、それを大見出しに使っています。

そして、

小見出しやポイントに「濃い赤」や「薄い赤」を使っています。

この方法は、他の色でも同様の効果が得られますので、是非お試しいただければと思います!



多色使いより「1色」を大切に深掘りする方が効果大!


同じ色でも、濃くしたり、薄くしたりしたりして使うと、その色の効果が最大限に引き出されます。

違う色を使うことだけが能じゃないんです。

「同じ声」でも、声色ひとつで、相手を不快にさせたり、気分良くさせたりすることができるのと同じです。

「同じ人」でも、自分のポテンシャルを最大限に生かすために、多方面で努力するのと同じです。

是非、メインカラーを「1色」決めたら、その色を大切に深掘りして、

・ナマのままのその色(混ぜ物無しの普通の色)
・濃い色
・薄い色

でプレゼン資料を仕上げてみてください!

本日のお題の「出自は同じだけど、色んな効果が生まれる」同様に、その色の効果が最大限に届き、まとまりもメリハリもある、プレゼン資料が完成しますよ!



本日のカラー戦略的結論


一色の誉れ



最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

色彩設計師® 目黒潤



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