定期購読:あなたの『選ばれ力』をアップするカラー戦略マガジン 030号「色を付ける ~自分が『色を付けている』ものは、何?~」
本日のお題
こちらの意味は・・・
だそうです。
いわゆる「特別に計らってくれる」「特別扱いしてくれる」ということですよね。
「ちょっと色付けといたよ!」なんて言われたら、とても嬉しいですよね!
私のとても大好きな言葉です。笑
たくさん言われたい言葉です。笑
本日の内容を画像でダイジェスト
40年前の曲の歌詞に答えが!
2022年現在、私は48歳、寅年の年女ですが、子供の頃のことはよく覚えています。
本日のお題に「色を付ける」を選んだ時も、ど~しても、ど~しても、ザ・タイガースの「色つきの女でいてくれよ」という曲が、真っ先に思い浮かんできてしまいました。笑
この曲は、1982年リリースとのことですから、ちょうど40年前の曲ですね。
40年前にはまだ生まれていなかったお若い方々のために、ちょっとだけ解説させていただくと、ジュリーというニックネームの、沢田研二という男性歌手がボーカルを務めていた、グループサウンズ(バンド)が出したヒット曲だと思っていただければ幸いです。笑
当時のコーセー化粧品のCMソングにもなった曲です。
ジュリーが、男性なのにアイシャドウを塗ったギラギラメイクでステージに立つ姿は、40年前はとても衝撃的でした(※お若い方向けに解説:お笑い芸人「ペコパ」の片割れを、もっとキザにしたような感じです)
私は、真っ当な人ならやらないことを、このジュリーはやっている、、、と子供心に思っていました。
そして「色つきの女でいてくれよ」という曲名には、なんとなく淫靡な匂いを感じてもいました。
当時のテレビ番組って、時代劇によくお色気シーンが出てきたり、志村けんのお笑い番組でも、ネタとして上半身ヌードの女性が登場したりもしていましたから、「子供にあんまり見せたくないもの」なのに、それらに子供が触れる機会が、テレビの中にたくさんあったと思うのです。
そういう影響もあって、私は「色つきの女でいてくれよ」という曲に対して、ジュリーがまたなんか、ちょっとヤバいことをやっている、、、と思っていました。
でも今、Googleで歌詞を調べてみると、淫靡な匂いは全く無いですね。
ジュリー、ごめんなさい。笑
歌詞の内容は、簡単に言うと「忘れられない女性がいて、その人だけはずっと色褪せない思い出だ」みたいな感じです。
そう!そうなんです。
以前のメルマガでも書きましたが、記憶も思い出も、放っておけば時間とともに、
色褪せる=色が無くなる=セピア色(白黒)になる
というのが、普通なんですよね。
自然の摂理です。
だからこそ、時間が経ってもそこだけ色があるということは、「特別な計らい」「特別扱い」をしているということなんですよね。
そういうところから、
「色を付ける」=物事の扱いで、相手に多少の利益を与えること。
特別な計らい。特別扱い。
ということわざが生まれたのではないかな?と推察しています。
でももう一つ、「色を付ける」ということわざが生まれた背景なんじゃないかな?と推察できることがありますので、そちらは次のセクションでご説明しますね!
・・・と、その前に!
私はジュリーの曲では「TOKIO」が一番好きで、今でも時々聴いています!
歌詞に「空を飛ぶ」という言葉が何度も出てきますので、自転車で下り坂を下る時などに聴くと、かっ飛ぶことができて気持ち良いです♪(イヤホンも含め、安全面には留意しています)
・・・ここまでジュリーを語っておいてナンですが、別にファンではありません。笑
色はとても貴重品!
はい、ちょっと余談が入りましたが、無事に次のセクションに参りました。笑
「色を付ける」ということわざが生まれたもう一つの背景、それは、
昔は、色(染料・顔料)は貴重品だった
という事実です。
例えば「紅」は「紅花(ベニバナ)」を原料としておりますが、昔は今の口紅のような固形を作る技術が無かったので、直径5センチぐらいの小皿の表面に、紅を塗って固めていたそうです(「紅皿」というそうです)
そんな小さな紅皿でも、1枚作るのに1,500本もの紅花が必要だったそうです!
なので、
昔は、色(染料・顔料)は貴重品だった
ということなんですよね!
神社の鳥居が朱色なのは、権力・財力の象徴と聞いたことがありますが、「紅」が貴重品だったことも関係しているんじゃないかと思います。
色は権力・財力の象徴!
他にも「紫」の原料の一つに、「アカニシ貝」という貝から採れる分泌液があります。
アカニシ貝は、自分の身体から毒物を出して獲物を襲い、相手を麻痺させるそうですが(狂暴ですね!)その毒物の中に含まれているのが、紫の染料なんだそうです。苦笑
毒物だからなのか、こちらの染料はものすごく臭いので有名です。
しかし名前は「ロイヤルパープル」というカッコ良い名前で、クレオパトラ7世の旗艦の帆が、ロイヤルパープルで染められていたことでも有名です。
アカニシ貝から採れる紫の染料はほんのわずかしか無く、今で言うなら、Tシャツ1枚分の布を染めるのに、15,000個のアカニシ貝が必要だったそうです。
そんな希少な染料なので、王家など、権力・財力を持った人しか扱えず、「ロイヤルパープル」という名前が付いたんですね。
Tシャツですら万単位のアカニシ貝が必要なのに、旗艦の帆を染めるなんて、一体何個のアカニシ貝が必要なの!?ということになりますよね。
それがつまり、権力・財力の象徴で、それだけ、
昔は、色(染料・顔料)は貴重品だった
ということなのです。
このように、今回ご紹介した「紅」「紫」に限らず、色(染料・顔料)は貴重だった! 色は権力・財力の象徴だった!というエピソードはたくさんあります。
これらのことから、「色を付ける」って特別なことで、
「色を付ける」=物事の扱いで、相手に多少の利益を与えること。
特別な計らい。特別扱い。
ということわざが生まれたんじゃないかな?というのが、私が推察するもう一つの背景です!
生活の中にある「選ばれ力」アップのチャンス!
さて、こちらのメルマガは、読者の方々の「選ばれ力」がアップしますように!という願いを込めて書いています。
ここで、 質問です。
あなたの生活の中で「色を付ける」とはどういうことになりますか?
私の生活の中で「色を付ける」とは、「丁寧な物言いをする」というです。
「色を付ける=特別な計らい。特別扱い」という意味をもっと広義に捉えて、「特別に気を遣う」ことも含んでいるのですが、ここ最近、自分から発する言葉には、特別気を遣うようになりました。
私は元来とても短気で、思ったことを口に出さないことが我慢できない性格なので、前世は大工の棟梁だったんじゃないかと思うくらいです(大工の皆さん、ごめんなさい!)
アシスタントに何かを依頼した時でも、自分の想像通りにできていないと、結構強い言葉でアシスタントに注意していました。
強い言葉を発する裏には、「私は間違っていない。ちゃんと分かりやすく仕事の依頼をした」という自信があり、アシスタントのミスという自信もあるからこそ、強い言葉で注意しても良いんだと思っていました。
でも、それは間違っていました。
私にも色んな面があり、アシスタントにも色んな面がある。
たまたま双方のうまくいかない面が重なっただけで、見えないところで他にもたくさんの面があるということを、私は分かっていなかった、見ていなかったと、ある時、気付いたのです。
そして、今は見えていないだけで、他にもたくさんの面があるということを推測することもしないで、「うまくいかなかった」というたった1つの面だけを見て、強い言葉を発していたのは、私ダサかったな、と深く反省しました。
アシスタントは、私が強い言葉で注意しても、一応筋は通っているので、ついてきてくれていましたが、だからと言って、見えていない部分にたくさんの面があるということを推測できていなかった私は、何も分かっていなかった、何も見えていなかったと、自分を恥じました。
ほんの1ヶ月ほど前の出来事です。
それ以来、アシスタントがやってくれたことに対して、む!とか、なんでこんなことになってんだよ~!と思うことがあっても、「これはほんの一面で、裏にはもっとたくさんの面があるんだ」と思うようにし、一時の感情で強い言葉を使うことの無いように、気を付けて、、、気を付けて、、、気を付けています。笑
これが私にとって、特別に気を遣うこと、特別に計らうこと、つまり、生活に「色を付ける」ということです。
まだコロナに安心できない世の中ですが、コロナが終息したとしても、どんな年でも、なにかしら大変なことがありますよね。
しかし、自分の生活の中で「色を付ける」って何だろう?と考えてみると、自分が大切にしていることが分かります。
すなわち、自分の「ブランドストーリー」を確認できたり、自分の「取扱説明書」ができあがることになります。
世の中がザワザワしていても、自分まで巻き込まれてザワザワする必要は無いですよね。
自分が何に「色を付けているのか」を考えて、自分の軸をしっかりさせることが、「選ばれ力」をアップさせる!ことに繋がるんじゃないかな、と思います。
本日のカラー戦略的結論
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