もう一つの成人式
☆15歳のmessenger 奈那のホームページ since2008.4.18 からのリンクページです。
44.2012/1/7~9 mini生命のメッセージ展inうさ ~もう一つの成人式~】
妻が私に内緒で着物を買ってから、密かに走り出した奈那の成人式。
国東の佐藤さん、大分被害者支援センターのみなさん、矢口元校長先生ほか、たくさんの方々のご尽力で、現実になりました。なんとお礼を言っていいかわかりません。
私は、どうせやるなら、奈那だけじゃなくて、成人式を迎えられなかったみなさんを一緒に祝ってあげようと思い、生命のメッセージ展のメンバーや広く地域住民にお知らせをし、お誘いしました。地域的に認めてもらえるか不安はりましたが・・・でもやってよかったです。
奈那オブジェの横に着物が飾られた時、思わず目頭が熱くなりました。奈那が着物を着ているように思えました。たくさんの花もいただき、なんと豪華な成人式でしょう。
大分で一人のメッセンジャーを誕生させることができました。工藤剣太君です。彼は17歳の時、剣道の練習中、脱水症状の中、理不尽な指導者の暴行に会い亡くなりました。なぜこのような事が行われるのでしょうか。ご家族の怒りは測り知れません。福岡の松原さんのご指導で手際よくオブジェが作られて行きました。松原さんは職人みたいです。
もう一つの成人式では、成人を迎えることができなかった方々に成人証書を授与し、我が家の奈那もいただきました。ここまで感動的な企画となっるとは、正直、想像していませんでしたので、きっと神様が導いてくれたのでしょう。
奈那の友達から手紙をもらいました。霜村朋香ちゃんと簾美月ちゃんです。いつも奈那のことを気遣ってくれます。そしてたくさんの同級生と一緒に成人式を迎えられました。奈那はいい友達に恵まれていますね。
奈那へ
今日は久しぶりにみんなで集まれたね。卒業してからみんなそれぞれの道を歩んで、なかなか会えない日が続いたけど、奈那が知っているみんなのままだ。変わってないよ。奈那と一緒に成人式迎えたくて、みんなで集まったよ。こうやって集まることができたのも奈那のおかげやな。私らは辛いことがあった時、奈那の面白いエピソードや笑顔をいつも思い出してたよ。奈那はいつも面白いことをして笑わせてくれたね。やっぱり、私たちの居場所は奈那なんやなって思うくらいすごく大きな存在です。この式が終われば、またみんなバラバラになってしまうけど、また必ず奈那に会いに行くからね。それまで待っててね、私たちの想いが奈那に届きますように。
二分の一成人式の時のカプセル開封は、これまたサプライズでした。急きょ、このもう一つの成人式会場で開封することになりました。小学校時代の同級生とも再開することができました。
ちなみに、奈那の手紙は・・・
10年後の私へ
子供のころの夢は薬を作る人になりたかったです。
苦手だった授業は算数、音楽のリコーダーが苦手だった。
得意なことは塗り絵と絵を描くことと図工が好き。幼稚園のころは絵を かいたらすごいところに行った。
ばーちゃんが大好き(井本キト子さん)
友達の親友は田染久美子ちゃん
お母さんは優しい
お父さんは怒るけどやっぱり優しい
妹の寧々ちゃんはしつこいけど優しいなあ
好きな食べ物は野菜かな
先生とお話しするときや家庭訪問は緊張したなあ(友成としみつ先生)
ナナ
渡辺カズタカ君のお父さんがボーカルを務めるバンドの演奏や、松永さんらちゅうりっぷのみなさんのピアノ演奏があり、会場を元気づけてくれました。ありがとうございます。
パパはみなさんにお礼を込めて講演させていただきました。奈那もそう思っていたでしょう。みんな来てくれたからね。その中で、言いたかったのは、「今後も祝いたいと思う心が報われましように」と言うことと、「命に触れることで優しく立派な新成人が生まれたこと」。確かに伝えることができました。
2日目の午前中は、ガールスカウト35団が奈那ちゃんの想いでを集めて、パワーポイントで流しながら、踊りやハンドベル演奏を見せてくれました。こうやって奈那も頑張っていたのでしょうね。
2日目の午後は、山口の山根さんの講演です。被害者で支援センターの職員である山根さんは、やっぱりしっかりとした力強い方でした。やっぱり母は強いですね。
鈴木あみちゃんが小学6年生の時、奈那と二人で埋めた、タイムカプセルを持ってきてくれました。コーヒーのビンだったので残念ながら、水が入って、解読不可能になっていました。しかし、こうやって友達と楽しんでいたんだなあ~って、改めて友達を大切していた奈那に脱帽です。
みなさんが素晴らしい成人式だったと言ってくれました。
みなさん感動してくれました。
奈那の成人式がこんなに意味のあるものになって、
改めて、やってよかったと実感しました。
みなさんありがとうございました。
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