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暗記のコツは○○!暗記を得意にするための勉強法のススメ
さて、暗記シリーズの第2回になります。
今回は「暗記が得意になるための勉強のコツ」について話していきますね。
「暗記がなかなかできないんだよね~」っていう人多いんじゃないでしょうか?
特に高校だと覚えることがハンパないくらい沢山あるんですよね。
それを暗記するってなるとまあ大変です。
というわけで、効率的な暗記方法について解説していきたいと思います。
前回の復習
暗記シリーズの第1回のセッションの内容を覚えているでしょうか?
海馬がどうとか、聖徳太子がどうとか、長期記憶がああだこうだって話でしたよね。
結論として「暗記は反復して覚えるしかないんだよ」ということでした。
脳のシステムとしてそれが実は最適な暗記の方法なんです。
気の毒な話ではありますが、暗記をするにはくり返し勉強する以外に方法はないんですよね。
でも逆に言えば、暗記っていうのは「たくさん反復したもの勝ち」なわけです。
これって良いほうに捉えることができませんか?
やったもん勝ちです。能力とか関係ありません。
誰であっても、とにかくやればいいんです。
やった分だけ成績が伸びていきます。
僕はずっと「自分は暗記が苦手だ」って思ってました。
英単語はなかなか覚えられなかったし、大学入ってからも解剖のテストはさんざんでした(解剖って人体の物の名前覚えるんで、覚える量めっちゃあるんです)。
でも、あるとき気づいたんです。「自分そもそも全然くり返し暗記してないじゃん」ってことに。
僕は極度のめんどくさがりなんですよ。なるべく少ない時間、少ない労力で勉強を済ませたいって人なんです。
そのおかげで、さまざまな効率的勉強法を編み出すことができました。
ただ、暗記の場合はどうしようもありませんでした。「なるべく反復量を減らして、、」とかって暗記の場合はあんまりできないんですよね。
そのせいで、暗記はニガテだったしキライだったんです。
3回くらい反復して勉強したらイヤになって、そのままテストで撃沈でした笑。
そりゃそうですよね。3回なんて足りなさすぎます。
そのことに最近やっと気づけました。
僕は別に、暗記ができないんじゃなくて、暗記から逃げてただけだったんですよね。
僕のこと反面教師にしてください。笑
暗記はやればできるんだから逃げちゃダメですよ!
これから紹介する方法で暗記すれば、確実に力はついていきます。
とにかく反復しまくる
本題に入りましょう。
最適な暗記の方法とはどのようなものなのか?
それは「超高速で反復して暗記する」というやり方です。
暗記に必要なのは「かけた時間の長さ」ではなく「反復した回数の多さ」だと考えてください。
前回も言いました。脳は何回も何回もくり返し来てる情報を「重要だ」と判断します。
だとしたら、僕たちは何をしなければいけないかというと「とにかく何回も反復して暗記する」ことなんです。
でも、時間は無限にあるわけではありません。すごく限られた時間の中で何回も反復しないといけないんですね。
じゃあどうすればいいか?
「めちゃめちゃ高速でグルグルと回転させて、反復するしかないよね」って話なんです。
例えばあなたに50時間与えられたとします。
また、あなたは1000個の単語を覚えなければいけないと言われました。
このとき、あなたがじっくりと暗記したいからということで、1時間に100個ペースで単語の暗記をしたとしましょう。
このとき 50÷(1000÷100)=5となり、50時間で5回しか反復できないんですよね。
一方で、別に少しくらいざっくりでいいから1時間に500個ペースで、単語をササ―ッと暗記するようにしたらどうなるでしょうか。
50÷(1000÷500)=25で、25回も反復できるようになるんですよ。
じっくりとやって5回しか反復できないのと、ササっとでいいから25回反復するのでは、結果的にどちらのほうがより多くの単語を覚えられると思いますか?
おそらく25回反復したほうが記憶に定着しますよね。
これが僕が言う「とにかく高速で反復しろ」の意味なんです。
これこそが「効率的な暗記」の正体なわけですね。
とにかく高速で反復しまくってください。
具体的なやり方
実際に高速で回転させて暗記するにはどうすればいいのか?具体例を交えて紹介していきます。
英単語の暗記を例に説明しましょう。
ポイントはコレ、「『英単語』→『日本語の意味』にかける時間は1秒」です。
「1秒」 この数字をずっと頭に入れておいてくださいね。
①
まず初め、まだ全く英単語が覚えられていない段階ではこれをします。
「英単語を見る → すぐに日本語を見る」
これを合計1秒でやってしまいます。
覚えようとしなくていいです。とにかく目で追うだけ。
変に覚えようと頑張ってしまうと、時間がかかってしまいます。
なにより、全く知らない単語の意味をただひたすら覚えようとする行為は精神的にツライです。
最初の段階は覚えようとはせず、1秒で目で見るだけにしてください。
②
これを5回繰り返します。100個の単語を覚えるなら1周1分40秒なので、5周やっても8分20秒です。
③
そしたら今度は覚える作業に入っていきます。
もうすでに5回も見た単語なので、見たことない単語なんていうのは存在しません。なので精神的にラクです。
ここでもポイントは「1秒」です。
まず同じように英単語を見ます。できれば音読もしてください。
そして、その英単語の意味を思い出してください。
1秒以内にその英単語の意味が分からなければ、日本語を見ます。1秒で出てこないなら何秒かけても出てきません。
英単語を見て、1秒で出てこなければすぐに日本語を見る。
④
これをあとはひたすらくり返していくだけです。
パッパっと進めていくことが大事です。とにかく高速でやってください。
どんどん高速で反復していきます。
「もうこれは覚えてしまった!1秒どころか瞬時に意味が出てくる!」ってなった単語はマークをしておきましょう。
次からはその単語は飛ばしてしまってOKです。
こうやってどんどんマークできる単語を増やしていき、全部にマークが付いたらコンプリートです。
それまでひたすら、10回でも20回でもくり返し暗記していくんです。
単語帳なんてボロボロになるくらいまで使い果たしちゃえばいいんです。
気持ちとしては「頑張って覚えようとしない」ことです。
頑張っちゃうと疲れやすくなりますし、頑張り続けてるとだんだん暗記するのが億劫になっちゃうんですよ。
だから、例えるなら「マシーン」みたいな感じです。
ただただ無心でやっていくみたいな。そのほうが実は暗記がはかどったりします。
覚えて忘れて・・・
「10回、20回もやるの、しんど、、、」と思う人もいるかもしれません。
ただこの暗記法の良いところは「時間がかからない上に1回ごとの労力が少ない」ということです。
あんまり気を張って暗記しても、それほど効果は高くないんですよね。
むしろソファーとかでリラックスしながら単語帳パラパラしてるほうが結果的に暗記量が増えることだってあります。
それから、一度に10周とかする必要は全くありません。
人間は「覚えて、忘れて、、」をくり返しながら記憶を定着させます。
一回忘れてから再び記憶を呼び出すほうが、定着しやすかったりするんですね。
なので、ず~っと続けて反復するよりも日や週を分けて反復したほうが良いですよ。
ラクな勉強なんてない
まとめです。
・暗記はやったもん勝ち
・超高速でどんどん反復する
・「1秒」がポイント
暗記については数をこなすしかありません。
前回にも言いましたが、ラクに暗記する方法なんていうのは無いですよ。
というか、勉強に「楽なもの」なんて存在しないんですよね。
僕はこのセッションでいろんな勉強法を紹介してきましたが、どれ一つとして「ラクにできる勉強法」なんてものは紹介していません。
なぜなら、ラクしてできる勉強なんてものは存在しないからです。
ちゃんと勉強しなきゃいけないのは分かってるけど、みんな心のどこかで「ラクにできる方法はないかな」って期待してしまうんですよね。
残念ながらそんなものありません。
ただし、効率的な勉強法というものは存在します。
無駄をそぎ落としてギュ~っと短時間で勉強をするって感じです。
でもその代わりすごく頭を使うやり方になります。
決して楽な方法ではないです。
「楽に勉強したい」と思う気持ちは分かりますが、その心はなるべく早く捨ててしまってください。
そんな気持ちのままでずっといると、受験で確実に負けます。
一生懸命勉強頑張ってる人に対して、「ラクして勉強しよう」なんてマインドの人が受験で勝てるわけないじゃないですか。
これを機に、アタマだけでなくココロも鍛えていきましょう。
今回紹介した方法は、英単語や古文単語、漢字の暗記にはとても相性が良いです。
しかし、社会や化学、生物の暗記に関しては、また違ったアプローチが必要になってきます。
それを次回、第3回で紹介していきます。
これを知れば、あなたも暗記マスターです。
次のセッション ⇩⇩⇩