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Step1「勉強の本質を知り、正しい勉強の仕方を理解しよう」

 

物事には順序というものがあります。

あなたがアイスクリームを食べたいと思ったら、「フレーバーを選ぶ」→「お店の人に注文する」→「料金を払う」→「アイスを受け取る」という順でアイスを食べられます。

日本で法律が決まる時は、「内閣や議員が立案する」→「衆議院で可決される」→「参議院で可決される」という順でおおよそ法律が成立します。

僕たちの身近な話からスケールの大きい話まで、多くの物事は決まった順序のもとで動いているのです。

 

であるならば、勉強にも当然ながら順序というものがあるはずです

 

質問しましょう。勉強における順序とは何ですか?

 

・・・

 

分からないですよね。なぜなら学校でも塾でも、勉強の順序なんて教えてくれないからです。

いえ、言い直しましょう。教えないのではなく、教えられないのです。

先生たちというのは、その「教科」を教えるエキスパートです。自分の持つ教科において「どのように問題を解けば良いのか」はすごく上手く教えてくれます。

 

しかしながら、勉強全体というものを見て、「勉強自体をどのようにやればいいのか?」ということはなかなか教えることができないのです。

ましてや、その根本にあたる「勉強の順序」なんて知るはずもありません。

僕たちは小学校1年生からずっと勉強をしてきたにもかかわらず、「勉強の順序」について何も分かっていないのです。

 

 

あなたには勉強を進めるにあたって、まず「勉強の順序」というものを理解してほしいと僕は思っています。

なぜか?それはこの勉強の順序を理解することこそが「勉強の本質」を理解することに他ならないからです。

これが分かれば、無駄な遠回りをすることはもうない。いつも最短ルートで勉強を進めることができるからです。

 

 

勉強の順序

 

結論から言ってしまいましょう。

勉強の順序とはすなわちコレです。

勉強の順序

 

めちゃめちゃシンプルですよね。

そうなんです。物事の本質とは非常にシンプルなものなのです。

ただここから、様々なことを読み取らないといけません。

 

まずそもそも、テストで点が取れるとはどういうことでしょうか?

テストで点が取れるとは、図の最後にある「できる」の量に関係します。

「できる」とは、「問題が解けること」と解釈してもらって構いません。

テストで高得点を取ることというのは、「できる」の量がそれだけ多いということです。

「解ける問題の量が多い」からこそ、テストで点をたくさん取ることができますよね。

ということは、あなたがもしテストで高得点を取り成績を上げたいのであれば、この「できる」の量を増やすことに集中すれば良いわけです。

 

この「できる」の量の増やし方には2通りあります。

1つめは「勉強量を増やす」こと。

単純に今までよりも勉強量を増やせば、テストでより多くの点が取れるのは体感で分かりますよね。

事実、ほとんどの中高生はこの方法で自分の成績を上げていきます。というか、この方法しか知りません。

 

しかし、この方法にはデメリットが存在します。それは「時間やエネルギーには限りがある」こと。

でも、授業して、部活して、塾に通っている中高生にとっては、学習に使える時間もそのパワーも限られています。

結果、この方法だとどこかで頭打ちします。なぜなら際限なく勉強量を増やしていくことはできないからです。

いわゆる「伸び悩み」というものが発生してしまいます。

単に勉強量を増やすやり方では、多くの時間やエネルギーが奪われるうえ、どこかで限界が来てしまうのです。

 

では「できる」を増やす方法の2つめとは何か?

それは「『できる』に至るまでのスピードを速くする」ことです。

勉強の順序

この図のオレンジの矢印、このプロセスをできるだけ速く進めるというのが2つめの方法なわけです。

 

単に勉強量を増やしていくのではなく、その時間内の「できる」達成数を増やしていく。

この方法であれば、伸び悩みが起こる可能性も減っていきます。

なぜなら、常に勉強法をアップデートしていけば「できるに至るスピード」はどんどん速くしていけるから。

 

同じ時間でも、この「できるに至るスピード」を速くすれば「できるの量」が増えます。

このことを、僕たちはよく「効率」と呼んでいるのです。

 

僕がこれから一貫して主張するのは「勉強量を増やして成績を上げよう」なんて思考停止な勉強法ではありません。

勉強量は確保しつつも、「いかにしてこのスピードをもっと速くできるか」ということにフォーカスした勉強法の数々を紹介していきます

 

 

順序は間違えてはいけない

 

さて、この図はメチャメチャ大事なので、何回も出していきましょう。

勉強の順序

この図では、①→②→③の順でステップが進んでいっていきます。

ここで注目したいのが図の右のほう。「理解する・記憶する」から「できる」に直接進むわけではなく、「理解不足・忘れる」というプロセスを経由して「できる」に移行しています。

あえて下に書いているのは、何回も何回も②のプロセスをぐるぐるして最終的に③に行きつくということを表すためです。

 

要は「理解する・記憶する」→「理解不足・忘れる」→「理解する・記憶する」→「理解不足・忘れる」→・・・と何回も往復しながら、最後に「できる」に到達するというのが、勉強の順序だということです。

 

覚えては忘れ、覚えては忘れ、・・・

英単語とか漢字とか理科社会の用語とかを、何回も書いて覚えたりテキストを何回も解き直したりしながら覚えていった経験は誰にでもあるでしょう。

勉強の順序において、どんな分野の勉強も必ず②のステップを経由します。

理解してすぐにできるようになることはありませんし、何回も覚える作業をしないと記憶には定着しません。

 

ここで先ほどの話に戻りましょう。

「できる」の量を増やすために、「できる」に至るまでのスピードを速くしましょうということでした。

これを実現する方法は、各ステップ①~③のプロセスそれぞれを速くすることです。

①で2倍、②で2倍、③で2倍のスピードアップをしたら、2×2×2=8倍のスピードアップになるというわけです。

 

では②において、このスピードを速くするためにはどうすれば良いでしょうか?

②のステップをできるだけ短時間で終わらせて、なるべく早く「理解する・記憶する」から「できる」に移行するためにはどんなことが必要でしょうか?

 

このアプローチも実は2つあります。

1つめは、なるべく高速でこの②のループを繰り返すことです。

 

イメージするとしたら、こんな感じです。

あなたは英単語を覚えるときに、今まで100コの英単語を7回繰り返せばだいたい覚えられるくらいの記憶力を持っていたとします。

ここであなたは、1コの英単語を10秒かけて覚えていたとしましょう。

そしたら、100コの英単語を覚えるためには 100×10×7=7000秒の時間が必要ですよね。

 

それを高速で繰り返したらどうなるのか。

仮に1コの英単語を8秒で覚えるスキルを得たとします。

そしたら、100コの英単語を覚えるためには 100×8×7=5600秒で覚えられることになります。

前と比べて、1400秒早く英単語を覚えられるようになりました。

これが1つめの暗記効率化の方法です。

 

2つめの方法は、ループの「回数」を少なくする方法です。

さっきの例ならば、7回繰り返して覚えていたものを5回で覚えてしまえば良いという発想です。

この方法ならば、100コの英単語は 100×10×5=5000秒でOKということ。

そもそも覚える回数を少なくしていけば、時間を大幅に稼げるよねって話です。

勉強の順序2

  

僕の教える勉強法は、全てこのようにして生み出されたものです。

1、前提として、「できる」に至るスピードを速くすること(効率)を考える

2、勉強の順序にもとづいたプロセスを分解し、各ステップごとに分けて考える

3、各ステップにおいて、スピードを速くする方法を考える

 

今の例は、②について生み出された方法です。

ただ、「じゃあ高速で②のループを回すには具体的にどうすればいいの?」「ループの回数を少なくするための方法は?」といった感じで、具体的な方法はまだ分からないですよね。

大丈夫ですよ。これからのセッションでちゃんと紹介していくので、どんどん次に進んでいってください。

 

もちろんこれは①や③のステップでも方法があります。

各ステップそれぞれに、スピードを速くする方法というのが存在しますからね。

それも余すところなく、これからのセッションで紹介していきますよ。

 

 

勉強するならアタマを使え

 

最後に少しだけ、「なぜ勉強をするのか?」というテーマについて話させてください。

 

僕たちが勉強する意味って何だと思いますか?

テストで良い点とるため?志望校に合格するため?まあまあ、そうですよね。

それも大事ではありますよね。どの大学に入るかで人生変わってきますもんね。

 

ただもう一つ、勉強する意味をあなたの中に付け加えてほしいんです。もっと大きなスケールでの話です。

勉強する理由、それは「社会で生き抜くアタマを鍛えるため」です。

昔はラクでした。良い大学に入り良い企業に入社すれば、終身雇用で一生安泰でした。

でもそんな時代はとっくに終わりました。これからの時代は「社会で生き抜く力のない者は貧乏になる」時代です。

社会で必要とされるスキルとか知識とか、そういうものを持っていないといけない状況なわけです。

 

それと学校の勉強とどんな関係があるのか??

あなたはまだ若いこの時期のうちに「将来、社会を生き抜いていくためのアタマ」を鍛えておかないといけないんです。

社会人になって活躍するためには、社会人の勉強というものがまた必要になってきます。

スキルや知識を身につけるためには、勉強が不可欠です。

そしてそのスキルや知識の差は、そのまま年収の差に顕著に表れてきます。

 

だから、今のうちに「勉強ができる人」になっておかなければいけません

社会人になっても勉強ができれば、新しいスキルや知識をどんどん吸収し、より良い生活につなげていくことができる。

逆に社会人になっても勉強ができない人は、年収もたいして変わらないまま、ストレスを常に抱えながら仕事をし続けていかなければなりません。

 

あなたは将来、どちら側にいたいですか?

 

今のうちに「勉強のクセ」「思考のクセ」「より効率的な勉強の方法」などを身につけておけば、社会に出た時にはじゅうぶん生き抜くだけの力がついています。

志望校に合格するために勉強する。まあそれも良いでしょう。

でももうひとつ、「社会で生き抜くための勉強のトレーニング」という意識も持っておいてください。

 

学校で勉強する内容(古典、数学、理科、…)それ自体には、それほど意味はありません。

学校の勉強を通して、正しい勉強のやり方をカラダに染み込ませる。

その「正しい勉強の仕方」の指標となるように、僕はあなたに本質的な勉強の方法を教えます。

 

ハッキリ言いましょう。ただボーっと学校の勉強をしていては全く意味がありません。時間のムダです。

あなたがすべきことはアタマを使って勉強することです

そうすれば自然と学校の成績なんて上がっていくし、何より社会で生きていくための力がグングンついていきます。

 

本当の勉強をしてみませんか?

 

 

 

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Step2「意識をつくる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


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