第7回 月刊地域医学9月号が発刊になりました!
9月号の表紙は自治医科大学の空撮写真です。
昨秋建設された鉄骨6階建ての立体駐車場の屋上に整備された新たなヘリポートのHマークが目立ちます。
このヘリポートによって、ヘリ到着から手術室までの搬送時間が、従来より5分以上短縮したそうです。
◆インタビュー
9月号のインタビューには、自治医科大学医学教育センター教授の松山泰先生が登場しています。松山先生は今年度から岡崎仁昭先生の後任としてセンター長に着任しました。各県の大学に地域枠が増える中、自治医大の存在意義や教育理念をどう差別化していくか、今、同志を増やしつつ次の戦略を練っているところということです。
「自治医大卒業生は、総合医としてひとつの型にはまらない診療を、毎日、毎日、変化を持ちながらしていると思うので、義務年限を終えた後に、ある領域の専門家を目指してもいいし、さらにどっぷりと総合医を目指してもいい。決して9年間という義務年限が悪いように作用することはないと思っているので、長いキャリアを見据えて、飽きずに、楽しく、自分が大切に思うこと、楽しく思うことを追求していただきたい」。
松山先生は、へき地で頑張っている卒業生に、そうメッセージしています。
松山先生インタビュー、ぜひご一読ください!
松山泰先生のインタビューを見る
◆特集
9月号の特集は、田中拓先生(川崎市立多摩病院)が企画した「知っておきたい最近の薬」です。
特集内容
●エディトリアル 田中 拓先生
●総論 現在日本における医薬品開発と医薬品をめぐる実情 今井 靖先生
●循環器/心不全 小船井光太郎先生・古川亜実先生
●代謝/糖尿病・肥満症 田所梨枝先生・長坂昌一郎先生
●消化器/C型肝炎 渡邊俊司先生
●消化器/潰瘍性大腸炎 赤星和明先生・坂本博次先生
●呼吸器/気管支喘息 髙﨑俊和先生・坂東政司先生
●腎臓/腎性貧血 遠藤慶太先生・鈴木利彦先生
「診療所,病院を問わず、総合医として働いていると、専門医の処方を継続(Do)してそのまま処方することが多いのではないでしょうか。最近新しい薬の名前を聞くけれども、どの程度効くのか、年齢、腎機能、肝機能等使用量の加減はどのようにすればいいのか、止めどきはいつか、そもそも自分が処方開始する際の目安は何か、などなど迷うことがあるのではないでしょうか。
本特集では、比較的最近収載された薬について、診療所や一般外来でも日常診療の中で処方する薬から、専門医による評価に基づいた使用が必要な薬まで、最近の動向をまとめていただきました。明日からの自家薬籠がますます充実することになると思います。
地域での処方に際しての注意も盛り込んでいただきました。一読しただけではやはり専門性が高いと感じるかもしれませんが、治療薬を俯瞰していただくことができると思います.ご自身が診療中の患者に関わりのある薬について機会を見て読んでいただくと、知識の整理につながると思いますのでご活用いただければ幸いです」(田中先生のエディトリアルから)
企画の田中拓編集委員のコメント
◆連載
石川雅彦先生の「Let's Try医療安全」。第131回は“心理的安全性”に関わる事例発生を未然防止する!です。
義務年限で地域に赴任する自治医大卒業生が地域医療の毎日を綴る「全国の地域からリレーでつなぐ-私の地域医療」。今号は鳥取県の三原周先生が登場しています。
◆報告
市立恵那病院に、エレコム株式会社より自宅血圧計100台の寄附があり、2024年7月29日、恵那市役所において寄附贈呈式が行われました。副管理者の伊藤雄二先生が、市立恵那病院を代表して寄贈を受けました。
伊藤雄二先生のコメントを見る
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