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テラスハウスごときでは済ますことのできないくらいキラキラなシェアハウス生活を強制終了させたゴリラの話

日頃から自己顕示欲に溢れたSNSをご覧になっている方は既にお気づきかと思いますが、通算5年弱、他人と共同生活を過ごしたこれまでを自身の振り返りもかねて書き連ねてみました。

せっかくなので赤裸々な思いで書いたろ!と意を決しましたが、そうなると他人への公開に対してものすごくハードルがあるのも事実で。
最後まで公開するかどうかは悩んで、ただまぁこんな生き恥晒す機会も滅多にないやろ~、と開き直って公開に踏み切りました。
(アナザースカイとかのテレビ番組で公共電波通じて等身大の自身を語っている人たちは本当にすごいと思う。)

累計1万字とめっちゃ長いけど、もしよかったら読んでね。

きっかけは、なんちゃって転職活動

たしか2019年4月、社会人6年目なりたてくらいに、会社で「やってられるか~、糞くらえ!」みたいな出来事があって、転職活動してみたのが始まりでした。

結局、転職はせずに済んだんだけど(糞だと思ったことは転職したところで解決できないと思ったから)、むしろエージェントと話す過程で待遇や労働環境は恵まれているというか、自分の理想とする生き方にマッチしているんだろうな、という気づきも得てなんちゃって転職活動は幕を閉じました。

ただ、会社に不満を抱いて、その不満を外部を通して覗いてみたのをきっかけに「このままだと人生で関わる人のほとんどが仕事を通じてになっちゃいそうだし、世の中ほかの人たちってどんな風に生きていて、どんな風に働いているんだろう」という漠然とした不安や興味も大きくなっていました。

この生活を続けることで見える範囲/培った経験だけをものさしに、今後の人生で起こりうる色んな出来事に対して喜怒哀楽を感じ取っていくのは、なんだか味気ないかもしれない、それでいいのかな、、、という遣る瀬無さにも似た感情を抱きました。
一方で、仕事以外を通じてもっと色んな経験をしたい、色んな人と関わってみたい、そして人生充実させてみたい、という興味もどんどん膨らんでいきました。

その結果、他人の人生(それも仕事というフィルターを通さない)を手っ取り早く垣間見ることができそうなシェアハウス生活をはじめてみたわけです。

ただ、シェアハウス生活を選択した理由はあっさり書いちゃったけど、実際はかなり悩んで決断しました。そもそも馴染めるか不安だったし、得体の知れない生活に、自分とは生きるうえで交わることもなく、今後も決して交わりたくはないと思っている界隈の人たちがひしめく世界も万が一にも想像できてしまいました。

そんな中で自分の求める人付き合いとして、
・ビジネスライクな関係より、なるべく学生時代のような気が置けない友人を作れるような牧歌的な生活をしたい。
・自分が一人になれる独立空間がないと過呼吸になる自信があったので、完全個室(避難場所)が確保されている。
ざっくりと上記のような条件をもとに、共用スペースや周辺環境が充実しているところをお家に選びました。

ちなみにさんざん悩みましたが、最後の決め手は「撤退はお金さえかければ簡単にできそう」というところです。どうしても無理なら引っ越せばいいだけの話だし、たくさん悩んでこれ以上悩むのも面倒だからとりあえず引っ越してみるか、といったノリで最後は決断しました。

とりあえず住んでみて馴染めず2週間で引っ越しても今後の人生の話題になるからいいか、と自分のなかでかなり期待値を下げて臨んだわけです。
そのため、始めたときは楽しみ2割/不安2割/まぁなるようになるし、あとは引っ越してから考えよ6割、そんな心持ちでした。

住み始めたら脳内がお花畑に

結論からいうと新生活自体は、期待値を下げたことも起因してか当初の想定以上に楽しめました。社会人になってから、仕事のフィルターを介さない/利害関係がない純粋な友だちと人付き合いできたことは、そのままの言葉通り気兼ねなく楽しかったし、その友だちと一緒に飲んだりご飯作ったり、たまには旅行いったりと、日常生活をともにすることでこれまでの社会人生活の比にならないほど、私生活が充実しました。

加えて「他人の人生を覗き見て、どんな価値観で仕事、ひいては人生を歩んでいるのかを感じとってみたい」という当初の目的も、日常生活をともにする中で自然と生まれる会話や共同作業を通じてどんどん満たされていきました。
結果、住み始めて2~3か月経ったあたりで本当に引越してよかったなと思えるくらいには自分の選択に自信を持てたし、これからの生活も間違いなく充実していくんだろうな、人生のいちばん楽しいを更新し続けていくんだろうな、といったように、脳内がお花畑で満ちていく感覚を抱きながら生活していくことになります(歯の浮くような言葉だけれども、実際、今も赤面して悶えながら書いています。)

ちなみにホントに住んで良かったと思ってる???

そこから5年間くらい、年齢にして27歳~32歳のそこそこ働き盛りの時期に住み続け、その間は上記のとおり「友だちができる⇒その人たちとひたすら遊んで私生活が充実する⇒その過程で色んな話や経験を共有して他人の人生や価値観に触れる」というのをひたすら繰り返して、ただただ素敵なご縁と楽しい思い出が量産される日々でした。
そんななか、住んで良かったなと心から思えたことを3つほど書き連ねたいと思います。

① 運転と好きなキャンプなら幹事できるようになった。

まずは生きるうえで役立ちそうな実用的観点だとこの2つ。むしろその観点だとこの2つだけ。
ちょっと話が逸れるけど、もともと自己成長とかを自分語りするのが死ぬほど苦手で、そんななか決死の思いで絞り出したのがこの2つ。それさえも烏滸がましいと思っているので、やっぱり赤面しながら書いています。

運転に関しては、シェアハウス生活を始めるまではペーパードライバーだったけど、運転が得意な人に同乗してもらいお出かけを繰り返した結果、多少の危機を乗り越え、ときにはちゃんと失敗して、人並届くか届かないかレベルにはできるようになったと自負しています。

キャンプは友人に誘われてとりあえずやってみた結果、どっぷりはまった趣味のひとつではあるんだけど、何十回も繰り返した結果、7人くらいまでの少人数なら場所選びから当日の段取りを仕切るくらいには成長できた、かもしれません。
もともとあらゆる分野において幹事業はご免被りたいというか到底担えない性格とキャパではあるんだけど、流石に幾度となく経験してようやく1泊2日の少人数キャンプならなんとか回せるようになったくらいだから、他の企画で幹事やるのは相変わらず無理、これは自信もって言える。

② 素敵なご縁と思い出がたくさんできた

前述のとおり人との出会いは恵まれました。
会社の人も勿論いい人たちなんだけど、やっぱり利害関係なく全力で楽しむことだけに注力できて、かつ色んな身の上話を赤裸々に語り合える友だちは、かけがえのない財産だし今後も大切にしたいご縁だと思っています。

特に社会人になってからの純粋な友だち付き合いに関しては、シェアハウスではなくても特定の活動に限った社会人サークルとか、そういったコミュニティを通じて作る方法はたくさんあるとは思う。
けれども、自分としては寝食含めて同じ空間を共に生活することが、そういった類の友だちを作るには合っていました。
生活をともにすることで自然と一緒に過ごす時間が増えるし、自分が今まで見向きもしなかったことを隣で他人がしているのを偶発的に覗く機会を得ることで、新たな発見や出会いも生まれやすいからです。

結果、キャンプだけじゃなく麻雀やスノボ、ボードゲーム、パン作りなど、シェアハウスに住まなければ経験することはなかっただろうな、ということにたくさん出会うことができました。
そんな仲間と過ごした日常はくどいようだけどやっぱり最高に楽しくて、個々の思い出を挙げればきりがないけれど、間違いなく今後も心に残り続ける、かけがえのない日々となっているわけです。

③ 自分がどんな人間か、もっと知ることができた

前置きで自分語りをちょっとばかしすると、度が過ぎるマイペースゆえに、良くも悪くも他人から影響を受けず低空飛空な人生をこれまで歩んできました。
その結果、これまでも他人と接することで自己成長や価値観の変化、世界観の広がりを感じたことは一切なかったんだけど、シェアハウス生活を通じてもやっぱりその点は一切変化なかったかなと思います、悲しいことに。

ただ、自分が変化した側面はどんなに一生懸命考えても残念ながら思いつかないんだけど、他人と生活を共有する過程でその人の価値観や生き様に触れることで「あっ、この人と違って自分ってこういう人間/考えなんだ」とか、「この人はこれが好きだけど、自分はむしろ嫌いだな」といったように、自分自身でも何となくでしか理解していなかった自分自身をより深く知る機会がたくさんありました(今どきの言葉だと自己解像度が上がる、ってやつ?)

その結果、人生が格段に生きやすくなった。
自分の志向/嗜好を明確に把握できているがゆえに気持ちと行動の不一致が減って、自分が純粋に「やりたい!」と思えることを選択して行動できるようになったし、その結果、特に私生活で経験するいろんなことに満足感を得やすくなりました。
逆に気持ちが進んでいなくてもやらざるを得ないときは、最初から割り切って取り組めるようにもなったので、期待せず取り組めるというか、その点も含めて精神衛生が飛躍的に向上したと思います。

じゃあなんで引っ越すん、、、??

ここまで読んでくれた皆さんなら「そんなにハッピーライフならずっとそのままシェアハウスに住めばいいじゃん!なんで引っ越しちゃうの?」という感想を抱いている方々もいらっしゃると思うのですが、まさにその通りです。
もしくは「こいつ、年甲斐もなくこんな生活していて大丈夫か?」とご心配いただいている方々もいらっしゃると思いますが、それもまたぐうの音も出ません。ちなみにそういう正論はわりと嫌いです。

人生の楽しいを更新し続けているなかで、シェアハウス生活にいったん終止符を打つことを決めた理由をお伝えしたいです。ちなみにいちばん書き記したいことでもあります。

① そろそろ自分のお家が欲しくなった

これまでと全く話が変わるんだけど、昔から自分好みのお家にすごく憧れがありました。
幼少期に遡るんだけど、両親の仕事の関係で昔は社宅に住んでいて、そこが昔ながらの古い汚い臭い家、それでも安く住めるからいいよね!という、安さに全振りしたお家でした。
そこのお家がたまらなく嫌いで(お父さん、お母さんごめんなさい)、立派な一軒家に住んでいた友だちを心底羨ましく思っていました(話は逸れるけどこの当時は他人に対して羨ましいという感情を抱くくらいには、まだ自我は歪み切っていなかったと思う。)

ただ、両親もそのままで良いとは決して思っていたわけではなくて、10歳くらいのときに今の実家でもある一軒家を建ててくれました、本当にありがとう。
広くて綺麗になったお家で家族全員がこれまで我慢していたことを晴らすように好きなように生活して、自分だけじゃなく家族単位で幸福度が飛躍的に上がっているなと子どもながら実感しました。
そして「家という生活の根幹となる空間を充実させることで自身の幸福度が上がるし、将来は自分もこんなお気に入りの空間が欲しい」という夢を抱くことになります。

その夢を生涯のうちに叶えてみたくて、あとは住宅価格相場や自分のマネープランと睨めっこしながら、まぁこのタイミングかなと自分で思い込ませて半ば勢いで中古マンション購入、フルリノベーションの工事発注、今に至る、といった流れです。
ここは詳しく書くとそれだけで別記事になりそうなので、シェアハウス生活と同じくらい「素敵でかなえたい夢があったから実現してみた」くらいに捉えていただけるとありがたいです(実際の新居はすごく満足のいく仕上がりになりました。みんな20回くらい遊びに来てね、冗談抜きで)

② 年甲斐のなさを実はそこそこ自覚して勝手に気後れしていた

これが本当の理由というか、加齢とともにこの思いを薄々感じた結果、新居購入のタイミングはそろそろかなぁ、、、という踏ん切りがついた、という方が正確かな。

もともと昔から人付き合いに関しては、年上の人とつるむのが圧倒的に気が楽だと感じていて、なぜなら甘えられるし自分で何も考えなくていいし、ついていくだけでいいから。
好き勝手やっても多少なら許してくれることも多いし、無責任に楽しめるし、という自他ともに認める末っ子気質で世の中舐めて生きてきました。

シェアハウスに住み始めた当初はそれこそ自分より年上で甲斐甲斐しく面倒を見てくれるお兄さん、お姉さんたちに囲まれて生活するのがとにかく気楽で、とりあえず何も考えずともホイホイ付いていけば楽しいことは約束されている生活が最高でした。

そこの気持ちは今も何も変わらなくて、お膳立てしてくれるなら喜んでお願いしたいんだけど、5年も住み続けているとやっぱり自分自身、コミュニティ内では相対的に年齢層が上の部類になってしまって、今後も自分が歳を重ねるごとにこれが加速していくと思うと、今まで通り手放しで楽しめるのだろうか、、、?といった懸念も少しずつ抱くようになってきました。

今まで自分が年上の人に求めて縋ってきた分、いざ自分がその立場になると急に勝手にひとりで期待されていると思い込んで怖気づき始めてきたわけです。自意識過剰にもほどがあります。

ただ意識はしてしまったものの、それまで築いてきた関係に関しては、年齢差に応じて偏りや温度差があったかと言われると、決してそうではありませんでした。

年下の若者でも生涯の親友と胸を張って言えるような人たちとも出会えたし、逆に年齢関係なく二度と関わりたくないと思える嫌いな人たちも老若男女問わず一定数登場しました。
一方、やっぱり経験豊かなだけあると尊敬の念を抱く年上のお兄さん、お姉さんに出会えたのも事実です。

そして、そういった方々の年齢が仮に現状と違っていたとしても(仮に自分より年上/年下関係が逆転していたとしても)、その人の人柄ゆえに同じ思いを抱いて同じような関係値を築けていた気がします。こればっかりは想像の話なので何とも言えないけど。

振り返るとやっぱり自分が交友関係を築いていくうえで年齢差はほとんど関係なかったんだと思う。事実、それは築いた交友関係の結果が物語っています。
ただ面白いのは、結果がそれを物語っているにもかかわらず、どうしても自分自身は相手の年齢を意識する癖が抜けず、加齢とともに年上のお兄さんとしての振る舞いを勝手に求められていると思い込んで、お兄ちゃんムーブをしなければ!と謎の使命感に駆られていました。独り相撲にもほどがあります。

なぜこれほどまでに年齢を強く意識してしまうのかは、最後までうまく言葉にできないけど、たぶん自分でもこの期に及んで認めたくない何か図星のようなものがあると思っていて、どなたかに言語化して頂けるとありがたいです。

(さてさて)お兄ちゃんムーブは果たして功を奏したのか?

このままだと年上であることを勝手にひとりで意識して、勝手にひとりで窮屈に感じてしまった結果、勝手にひとりで引っ越しを決めた痛い中年でしかないんだけど、一緒に過ごした友だちたち(特に自分より年下の人たち)に決して誤解して欲しくないので、弁明させてください。

まず、みんなと出会えてめちゃめちゃ楽しくて幸せだったし、これからも末永く続けていきたいご縁だと思っています、これは嘘偽りない真実です。

上記のとおり、勝手にひとりで年齢を意識して振舞ってしまっていたことは事実だけれども、それでも仮にみんなが自分より年上であったとしても、仲良くなれた人とは仲良くなれたと思うし、逆に関係を築けなかった人は仲良くなれなかったと思います。
要は、自分より年下ゆえにお兄ちゃんムーブをかました結果として培われた関係値ではなく、年齢という垣根を取っ払っても、俺らの絆にはそんなの関係ねえよ!そいやっ!ということがお伝えしたいです。

実際、みんなもそう思ってくれている人が多数かもしれないし、この期に及んでまだ年齢を意識しているのは自分だけかもしれないけれども、念のため弁明させて。笑

ちなみにお兄ちゃんムーブ自体が窮屈だったかと言われると、実際のところは満更でもなかったです。
正確に言うと、こんな自分が年上ぶって振舞っていることにどこかむず痒さを感じていたのは事実だけれど、中には慕ってくれる人もいて、案外このポジションもいけるんじゃない?!と悦に入って楽しんでいました。自己満足にもほどがあります。

ただ、満更でもなく振舞っていたとはいえ、自分が今まで年上のお兄さんお姉さんに求めてきた甘えみたいなものは、少なくとも出さないようにしていました。そこは自分のなかにあった取るに足らない見栄や意地が理由だと思います。

そんな柄にもない振る舞いを続けるなか、当初よりは年齢を意識せずに過ごせるようになったのかな、と思えるエピソードを少しだけ紹介します。
というのも、甘えないようにと半ば大人ぶって生活していたものの、最後の最後で目一杯甘え尽くすことができたことです。

それは何かというと引っ越しを手伝ってもらったことと、盛大に送別会を企画してくれたこと、その2つ。

まず引越しに関して。
新居でもあるので気合入れた結果、ほとんどの家具家電を買い替えることとなり、家具に至っては組み立てを要するものしかありませんでした。
いま思うとどう頑張ってもひとりで捌き切れない荷物量であるにもかかわらず、当初はお手伝いをお願いするのを戸惑っていました(なぜなら引っ越しってただの労働という考えが拭えなかったから)。

これまで甘え尽くしてきた年上のお兄さんお姉さんでさえお願いするのも躊躇するくらいの労働量なので、絶賛お兄ちゃんムーブをかましている年下の友だちなら尚更お願いすることはできません。
ただ、驚くことにみんなから手伝うことを申し出てくれたのです。それもたくさん!
(自分が逆の立場なら申し出ないだろうなと思ってました、我ながら酷い)

申し出てくれたことをきっかけに、そのせっかくの善意を無碍に扱うのも気が引けることもあり、改めて自分からちゃんとお願いすることにしました。
結果的にみんなのお陰で成功したというか、むしろ協力がなければ破綻していた計画だったので、それはそれで自分の見通しの甘さにもびっくりしました。

他人の家とはいえ新居を作り上げていく作業に単純に興味をもって協力してくれた人もいたと思うけれども、それでも多くの人が自ら協力を申し出て、嫌な顔せず楽しんで自分のために手を差し伸べてくれたことは、自分がこれまでかましてきたお兄ちゃんムーブも決して見返りを求めていたわけではないのだけれど、「間違っていなかったんだよ」と認めてもらったように感じて、すごく救われた気持ちになりました。
(調子の良い自己都合解釈だと言われると何にも言えません)

こんなに自分のために動いてくれる人がいて恵まれているなと感じながらの引っ越し作業は確かに大変ではあったけれど、大げさな話、幸せでしょうがなかったです。

そのあとの打ち上げもそんな幸せを噛みしめながらメガハイ啜った結果、疲労と安堵と幸福が一気に押し寄せて酩酊、そのまま部屋まで担ぎ込まれる自体になりました(イメージは箱根駅伝でタスキつないだ後に倒れこむ選手を両脇から抱えるアレ)

恩を仇で返すことになってしまい、それはそれで猛省して各方面に謝罪しつつではあるけれど、正直なところ反省や詫びの気持ちよりもやっぱり「自分って幸せ者だな」という思いと、みんなに対しての感謝の気持ちが何よりも勝っていてめちゃめちゃ心地良かったです。

「甘え」とひと言でいうと、相手の立場を慮らずに自分勝手に強請る要素を強く感じてしまうんだけど(少なくとも自分はそう解釈しているし、自分自身もそうした甘えをしてしまったこともある)、培った信頼関係のなかで行われる甘えは「甘えることができ、そしてそれを受け入れてくれるくらいには関係を築けた」という証左でもあるのかなとも捉えることができて、悪いもんじゃないなと感じました。
そしてそこにはこれまで勝手にひとりで強く意識していた、年齢という垣根はもうどこにも見当たりませんでした。

もうひとつは送別会。
これも最後に開き直れたことのひとつではあるのだけれど、どうせ最後だから盛大に送り出してもらおうと思い、「すげぇこと企画してくれ!」と雑なクソパスだけ放ってみたら、予想を遥かに上回るすげぇものが返ってきて、結果、感極まって会の終盤でほろほろ泣いちゃうという。笑

自分で言うなと言われるのは百も承知だけど、こんなにも壮大なものを企画実行してくれて、頭の下がる思いと同時に「めっちゃ愛されているな、俺」と感じずにはいられませんでした。

そしてここまでくると、もはや満更でもなくかましていたお兄ちゃんムーブ自体も、それなりにはみんなの役にはたてたってことなのかなぁと(ときには余計なおせっかいで失敗もあっただろうけど)自信をもって自己肯定できるようにはなっていました。

そしてついにお引越し

これを書いている今、引っ越して1か月ほど経過しています。
今までは個室があるとはいえ、自室から徒歩30秒で他の誰かと生活を共有できる環境にいたのもあり、ひとり暮らしってめっちゃ暇だな、というのが正直な感想です。「30代 独身 どうやって生きる」とかで真面目に検索しています。

そんな感想を抱いているのも事実だけど、ひとり暮らしに戻ったらやってみたかったことにちょっとずつ挑戦してみたり、これまでよりも積極的に予定を入れるようにしたりして(シェアハウスだとこの点は勝手に予定が埋まっていくので有難かった)今のところ充実はしています。

今後は好きな人でもできたら一緒に住んだり、できなかったらそれはそれで気楽に好きなことをし続けて生きていこうと思う。
そして、ここまで読んでくれた人は最後ずっこけるかもしれないんだけど、ひとり暮らしに飽きたら、もしかしたらシェアハウスにまた住むかもしれないとさえ思っています。そもそも上の文章でも無意識のうちに「”いったん”終止符を打ちます」とか書いちゃっているくらいだし。

もしシェアハウスに戻りたくなったそのときは、購入したお家は売ったり貸したりすればいいだけの話だし、仮に1~2年間だけ戻るとしても、得られる経験の対価として家賃込々で月々10万円くらいを住宅ローンに加えて払えばいいだけか、、、とさえ、どんぶり通り越してもはや土鍋勘定だけど思っています。
お気に入りの空間の家に住むことは確かに夢ではあったけれど、その決断をするときは、その夢よりも他人との共同生活を優先したいと思えるかどうかかなと思っています。

要はこれからの人生も、そのくらい軽く、自分の思い付きや感情を素直に受け入れて大事にして生きていきたいと思っているし、やっぱり良くも悪くもこんな生き方が自分には合っているんだなぁ、と思っているからです。
長い目で見通しもって生きるよりも、ある程度短期視点でやりたいことやる方が自分の性には合っている、と自覚できたのもシェアハウス生活のおかげかも。

とりあえず書きたかったことは以上かなぁ。
たぶん、シェアハウスに住んでみたきっかけや良かったこと/悪かったこととかは至る所にコラムが転がっていると思うし、「ホントに住んで良かったよぉぉぉ」と書き連ねている人と、自分自身が抱いている思いや理由もほとんど同じだと思う。

なので、どちらかというとそんなポジティブな思いをし続けていたにも関わらず、退去するに至った経緯をちょっと手厚く、赤裸々に書いてみました。自分自身、次の生活に進むにあたって決断した経緯を記録に残しておきたかったという気持ちもあるけれど。

ひとつ断りを入れておくと、あくまで個人の感想だし、特に文中で度々話題に出てくる年齢差によって意識したことに関しては、自分自身の生き様に対して思い感じていたに限ります。
自分より年上で住まわれている方に関して抱いているわけでは全くないので、補足させてください(そう言った今でもやっぱり完全な自意識過剰でした。)

こんなこと考えてたんやコイツ!!って方がほとんどかと思いますが、こんな機会も少ないと思いますし、わりと一生懸命赤裸々に書いてみたので、もしよければこっそりでもいいので感想教えてくれると喜びます。
(誹謗中傷はやめてね、念のため。あとわりと自己満足で書いているから、批判的なコメントも求めてないかも。そっと胸にしまってください。笑)

最後に、、、とりあえずお伝えしたいこと。
出会ってくれた人たち、ほんとにありがとう!これからもよろしく!
おわりっ!

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