文学フリマにお客さん側で行ってきました。
11月11日、文芸系の同人誌販売イベント「文学フリマ東京37」に行ってきました。
これは、混雑嫌い・人見知りな私が、いかに少しでも快適(自分比)に文学フリマ(文フリ)に行ってくるか、考えながらソロ活したお話です。
1.文フリ行くの何回目? 何をモヤモヤしてるの??
文フリに行くのは、2022年11月、2023年5月、そして今回の3回目。文フリ自体は、自分も短歌や俳句を作っているし、知り合いも出店しているし、何より自分がゲスト参加した歌集も売られているし、というわけで、行きたい気持ちが大きい一方で、うーん行くのどうしよう……というモヤモヤな気持ちが、直前までありました。
3回目にもなって何をモヤモヤしてるのか、というと、それはずばり「混雑」でした。
実は前回の東京開催が、コロナ禍明けなのもあってか激混みで、会場内は自由に立ち止まるのも難しいくらいだったのです。
私は、混んでいるところがとても苦手。自分のペースで動けないのがいやなのは勿論ですが、それ以上に、混んでてイライラしている人がいないといいなぁと怖くなります(例えば、満員電車が途中で遅れだした時に誰かの舌打ちでも聞こえようものなら、それはもうヒヤヒヤしてしまいます)。昔からバーゲン(お正月の初売りとか)は行ったこと無いし、混雑している列車は仕事以外では極力避けるし、混んでいる駅を利用しなくてはいけない時は最短ルートよりも少しでも空いている出口にわざわざ回るほど。
今回の文フリ、会場自体は前回より少し広かったのですが、前回同様か前回以上に混みそうだなと思っていました。また、東京モノレールが、当日は会場最寄り駅に普段は停まらない快速電車が臨時停車します!とか、浜松町駅(モノレールの始発駅)では空いている車両に分散して乗りましょう!とか、そんなtweetを前日や当日朝に見掛けました。
これはカオスな予感しか無い。
どうしよう。
2.作戦その1・交通手段を考える。
文学フリマ東京の会場は、「流通センター」。最寄り駅は、東京モノレールの「流通センター駅」です。
となると、いちばん行きやすいのは「流通センター駅」から徒歩なのですが、それは当然混み合うわけで。
前に知人が「京急の平和島駅からバスでも行ける」と教えてくれたので、ふむ、と、他の手段を探してみることにしました。
すると……
京急の平和島駅から徒歩20分!
私はバスが苦手です(先程から苦手なものを連呼している気がしますが)。乗り物酔いとかではなくて、乗り方やら運賃やらがいろいろパターンがありすぎるから。
そんなのバス停で誰かに訊けばいーじゃん、てことなのですが、人見知りすぎて、運転手さんや周りの方に乗り方を尋ねることすら極力避けたい。
そんな私に、徒歩ルートとはまさに救いでした。しかも、気候は暑すぎず寒すぎず、そして雨でもない。
……歩くの一択っしょ。
リュックにジーパンにスニーカー、という、歩きやすさ(会場までも会場内でも)を重視したスタイルで向かいます。
でもまぁ、徒歩20分て、近くはないですよね。誰か友達と行くのであれば、「モノレール混んでるっぽいから、平和島から20分ちょっと歩こうよ!」という提案は正直しづらかったろうな、と思いました。ソロ活でよかった。
徒歩で向かう上でとても有難かったのが、上に貼ったリンクにある、文フリ公式サイトでの行き方案内。
写真入りで分かりやすいし(中でも、スマホのナビだと遠回りルートが出てしまうので公式サイトの行き方を見てね、とあったのが感動ポイントでした)、トイレや自販機が「ここから先、会場まではありません」という情報もあって、とても親切。
途中から人通りが途絶えたり公園を横切ったり、暗い夜道だったら怖いかも、という部分もありましたが、日中なので問題は無かったです。
3.作戦その2・行く時間を考える。
文フリは、12時から17時の開催です。
前回は確か14時過ぎに行ったら、大賑わいでした。そこで今回は、早めに行って早めに帰る作戦に。
とはいえ開場待ちをするのも……と思って、ややのんびりと、12時半頃に会場入りしました。
第1会場・第2会場とあって、私は第2会場から向かったのですが、入場待ちなどは無くてスムーズに入れたのでよかった!
4.作戦その3・行きたいブースをピックアップしておく。
文フリの公式サイトには、開催数日前から、出店者一覧がWebカタログという形で掲載されます。会場の見取り図も掲載されます。また、開催が近づくにつれ、大抵の出店者さんがTwitterやインスタといったSNSでブースの番号を告知されます。
それらを見て、
①自分が行きたいブースは何番か?(★)
②そのブースは第1会場なのか第2会場なのか、そしてどの辺にあるのか?
③どんな動線で回ろうか?
をイメトレしておくことにより、会場入りしてからの動きがスムーズになります(☆)。
★①は、Webカタログ上でもピックアップできますが、紙に書き出しておくと、後々便利です。
☆時間に余裕があるのなら、「絶対行きたいブース」だけ意識して、あとは直感のままに回り、思いがけない作品との出会いを楽しむのもありでしょう。というより多分、それが文フリの本来の醍醐味な気もします。
5.作戦その4・見本誌コーナーを活用する。
これは、前回の大混雑の後に知人が教えてくれたのと、今回の文フリ前にお目当ての出店者さんがTwitterスペースでお話しされていました。
文フリには、「見本誌コーナー」というスペースがあります。これは、文字どおり、出店者さんが提供した見本誌だけを集めたコーナー。見本誌が置かれた長机がいくつも並んでいて、来場者は、その間を回って自由に読むことができます(見本誌の提供は恐らく自由なので、すべての作品を読めるわけではありませんが)。
この見本誌コーナーを利用する最大のメリットは、「落ち着いて読める」ことだと思います。とにかく静かだし、空いているので、じっくり検討できるのです。実際のブースだと、混んでいてなかなか見本誌を読めなかったり、逆に、見本誌を読んだけど購入に至らなかった時に気まずくなったり、とか。
そしてここで、先程の「行きたいブースをピックアップしておく」で出てきた、ブース番号のメモ書き(★)がお役立ちなのです。
見本誌コーナーも、長机がブースのアルファベットごとにならんでいるので、メモ書きがあれば、お目当ての見本誌を探しやすくなります。
6.作戦その5・サクサク帰る。
上にも書きましたが、「早めに行って早めに帰る」が今回のモットーでした。これは、帰る人の混雑を避けたかったからと、それなりに混んでいる中に長い時間居ると人に酔いそうだったからです。
なので、お目当てブースのメモ書き(★)片手に人波に何となく乗りながらうろうろし、行きたかったブースに行き、お会いしたかった方にお会いし(タイミング合わなくてお会いできなかった方も多かったし、初めましての方には人見知り過ぎてうまく話せずそれはそれでへこんだけれど)、自分なりにはまずまずの充足感を抱いて、13時半過ぎには会場を後にしました。滞在時間は1時間ほど。
13時半とまだ時間が早かったので、この時間なら電車も空いているのでは?と予想し、帰りは流通センター駅からモノレールに。果たして、ホームにはそれなりに人が待っていたけれど端っこの車両に乗ったら何と座れて、快適に帰路につけたのでした。
7.どうだった?
結論から言うと、「平和島駅から徒歩→早く行って早く帰る→モノレール」という作戦は、自分的には大成功でした。
今回どれぐらい混んでいたのかというと……
かなりですね。やっぱりあの後の時間帯はどんどん賑わいが増したのかしら。
そして思ったのが、このイベントは私にはソロ活向きかなと。前回は友人と来たのですが、混んでいてとにかく大変だったし、「あーこのブース混んでるから先にあっちのブース行こう!」みたいなことも、二人連れだとちょっと難しくて。前回は帰りも混んでいる時間帯だったので、混雑を避けるべくモノレールを逆方向の羽田空港行きに乗り、空港で一杯飲んで帰ったのでした。それはそれで楽しかったけれど。
次回の東京開催は、来年の5月。
行けるとしたら、その時も変わらず混雑嫌い・人見知りなはずなので、いろいろ工夫して快適に楽しめたらいいなと思います。