ECショップ・フリマサイト一括出品と一元在庫管理ツールの作成方法

はじめに

ECショップやフリマサイトで商品を販売する際、複数のプラットフォームをまたいで商品を出品し、それらの在庫を管理するのは大変な作業です。それぞれのサイトごとに出品作業を行い、在庫を一元管理しないと、在庫切れによる機会損失や販売ミスが発生する可能性があります。そこで今回は、ECショップやフリマサイトへの一括出品と一元在庫管理ができるツールの作成方法をステップバイステップで解説します。

この記事では、複数のプラットフォームでの商品管理を自動化するための基本的なアプローチと、実際に役立つツールの仕組みを紹介します。このツールは、手動で行っていた出品作業や在庫管理の手間を大幅に削減するために役立ちます。

1. ツールの概要

できるようになること:

✅ 複数のECプラットフォーム(例:Amazon、楽天市場、メルカリ、ヤフオクなど)に商品を一括で出品する。
✅ 各プラットフォームでの在庫数を一元管理し、どこかで商品が売れた場合、他のプラットフォームでも在庫数を自動で調整。

使用技術:

Google Apps Script(GAS): 在庫データの管理と各プラットフォームへのAPIリクエストの自動化。
Googleスプレッドシート: 商品情報や在庫データを一元管理するためのデータベース。
EC・フリマプラットフォームAPI: 各サイトに商品を出品し、在庫数を更新するためのAPIを活用。


2. 必要な準備

2-1. APIの確認と認証

ECサイトやフリマサイトに商品を出品・在庫管理を行うためには、それぞれのプラットフォームが提供しているAPIにアクセスする必要があります。各プラットフォームごとにAPIのドキュメントが提供されているので、以下の情報を集めます。

APIキー(認証トークン)
APIエンドポイント(出品や在庫の変更を行うためのURL)
認証方式(例えばOAuth、Basic認証など)

主要なプラットフォームのAPIドキュメント:

Amazon MWS API: Amazon MWS
楽天市場 API: 楽天市場 API
メルカリ API: メルカリはAPIが一般公開されていませんが、スクレイピングやAPIパートナーとしてのアプローチも可能です。
ヤフオク API: Yahoo! API


2-2. Googleスプレッドシートの準備

Googleスプレッドシートを使って、商品情報や在庫を管理するための表を作成します。以下のような列を用意します。

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