改訂前 3章ー1
第3章 将来の予測
1.セラムン世代に限らず、女性が無頼化しているとの報告
2章を踏まえると女性たちが無頼化していることが推測できる。「無頼化とは読んで字のごとく、『他に頼むものがなく一人で生きていくことを前提に、あらゆる価値基準を決定するようになること』と定義[27]できる。」セラムン世代は、セーラームーンのように男性に守られるか弱い乙女ではない。
女性たちが無頼化する背景には貧困(低所得)があると2章で述べた。現在日本の6人に1人の子どもが貧困である。その多くが母子家庭や父子家庭といった大人が一人の家庭である。特に顕著なのが母子家庭の貧困である。2章で女性の就業状況を取り上げたが、実は先進国なのにある数字が低いという結果を見つけた。どの国も先進国になるにつれて、家族について3つの変化がみられる。「先進国の家族の三大変化には、『非婚化・晩婚化』『離婚率上昇』『婚外子出生率上昇』」がある。[28]日本では最後の「婚外子出生率上昇」という現象が見受けられない。20~64歳の単身女性の3人に1人が貧困で、生まれても養育費は払ってもらえないためであると考える。
2012年のアメリカの『Why Women Still Can’t Have It All』という論文でも仕事と家庭の両立が難しいことが述べられている。どちらも守りたかったら知恵と勇気を持たねばならない。その知恵は3つあり、「It’s possible if you are just committed enough」から国や社会の現状を知ること。「It’s possible if you marry the right person」から働き方について考えること。「It’s possible if you sequence it right」から働き続けるにも主婦になるにも自分の身体について知ることである。[29]また勇気とは、産休育休などは法律で規定されている権利であるから自分を信じて行動することである。図表7によれば、約6割の女性が第一子を産んでから何らかの事情で職場に復帰できていない。これから産休育休はもとより、介護休暇も増えてくる。正規非正規関係なくフルタイムで無条件に残業できる人は少なくなってくる。その時、社員が長期休暇を取得しても戻ってこれ、事業が回せられるという経験をすることは、しわ寄せや休みづらさをなくす一助になる。また競争力を高めていくことにつながるのである。そして人は同じような属性を持った人とつながりやすい(ホモフィリー)である。加えて人は似ている人の行動をまねる(ソーシャルプルーフな)生き物である。だから最近、セラムン世代もとい女性たちの一部は、自分を含め、大切な人を守るために強くなろうとして無頼化している。
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大学生の頃からLINEスタンプクリエーターしてます。 芽子と申します(*´▽`*) セーラームーン、moumoon、デジモン、好きです! ランサーズに登録もしてます。あとBASEもしてます。