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心揺さぶられた「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」
とりあえず、すべてにおいてギャップに驚いた。
驚愕という言葉が相応しいかもしれない。
キャラクター設定の知識が欠落している自分自身に原因があるのだが…
心揺さぶられる映画だったので、ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーの感想を好き勝手に書き留めておこうと思う。
※ゆるーくネタバレあり
最初の10分が苦しい
私たちのヒーローであるはずのマリオが、バカにされている感じがたまらなく辛い。
実年齢はそんなに高くないはずなのに、たわわに生えた口髭が見た目年齢を爆上げしていて、どうしてもおじさんがしょんぼりしているように見えてしまう。可哀想が過ぎる。
バカにされてた人が、街のみんなを助ける!という展開は王道で、無事ハッピーエンドを迎えるので問題はないのだが…
イケてないマリオを見て子どもたちはどう思うのか、とても気になるポイントではある。
令和だからこその姫像
助けられているだけが女じゃないぜ?!的な、今のご時世を反映させた勇敢なるお姿に目が点。
脚本的にはベストな設定だと思うが、ピーチ姫のファンだったら怒るんじゃないか…?という不安が過ぎる。
クッパの手の中で「HELP!」といっていたピーチ姫も個人的には好みだが、長く続くコンテンツは、時代によって性格や立ち位置が変わっていくのね…という大人の事情を垣間見た気がしないでもない。
彼女の生い立ちには泣いた。
そんな設定あったんかい…!と思って、鑑賞後すぐさま調べたが、詳細はどこにも書かれてなかった…あれ?
ドンキーコングさん、性格変わりました?
話を聞くに、ドンキーコングの初登場はマリオシリーズで、ボスキャラとして出てくるらしい…よって、映画の中で、マリオのライバルとして出てくること自体、違和感ない設定のようだ。
だがしかし、私自身、ドンキーコングとの初対面がスーパーファミコン「スーパードンキーコング」だったので、マリオに対するオラオラ系の態度がどうしても受け入れられず…
え、あの人が…?!というセリフは現実世界でもよく聞くが、表と裏の顔があるっていうのは人間だけじゃなくて、ゴリラも一緒なのね…
私の中のドンキーコングは、弟分であるディディーコングと一緒に困難を乗り越える、良い兄貴分だったのに。
私のクッパ様を返して
念の為、最初に断っておくが…
私は、クッパ推しではない。
ではないが、私の中のクッパイメージとかけ離れた歌とピアノに開いた口が塞がらなかった…
2回も聞かされると思っていなかったので、2回目の演奏が始まったときは心の汗が止まらなかった。
世界征服を邪魔してくるマリオを消すために、ピーチ姫を拐ってマリオを誘き出している=ピーチ姫をただの道具として扱っているのかと思ってたのだが、あれ?そういう目的で誘拐していたわけじゃないんですか???と混乱する始末。
クッパのピーチに対する恋愛感情を基礎知識として押さえていなかった私が悪い。完敗です。
あと、本当に今更だが…
クッパって竜じゃないの???
口から炎吐いて攻撃してくるし、ドラゴンだと思ってたのに…亀、なん…?
いろんな意味で心揺さぶられる映画でした。
せっかくなら物理的にも揺さぶられたかった…
次回作はヨッシー登場でしょうか?
楽しみですね。