CADとマウスとキーボード
今回はCADでのマウスとキーボードについてお話します。
CADで設計するとき、どんな風に作業したいのか?
右手にマウス、左でにキーボードで作業をしたい。
その理由
右手:
右利きのため、基本的はマウスは右で操作することになる。
それに、エルゴノミクスマウスは右利きに特化した製品しかない。
左手:
会社ではSolidEdgeという3DCADを使用していて、このCADは拡大や縮小にShiftとCtrlを使う。
また、コマンド選択解除のためのDelete。これが厄介なのであるが・・・
各面に正対させるコマンドもあり、例えば、正面に向ける場合はCtrl+Fである。
そのため左手でキーボードを操作したい。
現状の問題点
左手ではDeleteキーが押しづらい。
理由は明白、キーボードの右端にあるからだ。
マウスを離して右手で押しに行くか、左手で遠くのボタンを押しに行くか、二択である。
専用の左手デバイスを導入することも考えたが、これ以上机が狭くなると検図に支障が出るので困る。
うちは紙で出力して検図しているのだ・・・。
とにかく、それでも右手にマウス、左手にキーボードは離せない。
なので、かねてから興味もあった分割キーボードを導入してみることにした。
分割キーボードとは
キーボードGとHの間で二分割されたキーボードと思って差し支えない。
いわゆるエルゴノミクスキーボードよりもさらに離れている。
さて、実際の導入に際していろいろ調べたが、なかなか高価である。
効果があるかわからないものに3万円は出せそうにない・・・。
苦しまぎれに「キーボード 自作」なんて検索したら、そういう界隈が存在することが分かった。
世の中は広いなーなんて思った。笑
色々調べると、自分でキーコンフィグも変えられるみたい。
これは良い。
さらに調べると、なかなか部品が高い・・・。
でもなぁー
もう作りたい欲が抑えられないしなぁー。
最小構成で作ることを決める。
サリチル酸さんの設計したergoarrowsというキーボードだ。
このキーボードの特徴は左右分割で、親指キーが豊富、左右にカーソルキーがそれぞれあることである。
あと部品類合わせておよそ2万円。
なかなか良い価格だ。
なんせ安いキーボード10台買えそうだもの。
自作キーボードの良い点はキーコンフィグを任意に変更できるところで。
例えば、CADで使うコマンドや遥か彼方のDeleteを左手の方に持ってくることが可能である。
これを利用して、左手でCADコマンドやテンキー機能を使えるように設定した。
つまり左手デバイスとして利用可能なのである。
キーボードの組み立てなどの詳細は別途説明するとして、次はマウスの話。
マウスはマイクロソフトのスカルプトエルゴノミックマウス。
これはまん丸い黒い饅頭のような外見で、初見の人はみな怪訝な顔をする代物だ。
だが、非常に握りやすく、操作がしやすい。
かつて、マイクロソフトインテリボールエクスプローラを愛用していたが、それよりも断然良い。
インテリボールエクスプローラ難民の方はぜひ、こちらに亡命することをオススメする。
スカルプトマウスは親指と薬指で挟んで持つ感じで、この指を前後に伸ばし縮めるやり方でカーソルを前後に移動させる。
左右は手首の動きで対応できる。
そんな感じでCAD操作環境が整ったのである。
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