第1回「90年代の音楽③ -後期編-」
前回の「90年代の音楽-中期編-」に続き、今回は「後期編」をお送りします。
「90年代の音楽-中期編」-はこちらからどうぞ。↓
今回もお相手は、DJのMIGHTY MARS、イラストレーターの鈴木裕之、デザイナーでベーシストのヨシカワショウゴの3人です。
前回、初期編〜中期編と続き、今回がいよいよ第1回最終章!90年代の終わりに向けて3人はどんな音楽にショックを受けたのか!?
「90年代の音楽」後期編スタートです!
次世代のビートパンク
MIGHTY : じゃあ次ですよ。90年代後半ですね。高校卒業して、そろそろみんな活動し始める時期。自我を持って。リスナー的にもドンドンいろんなものがわかってきた時ぐらいに聴いた一枚を鈴木さんからお願いします。
鈴木 : FUJI ROCKとかも行くようになって。
MIGHTY : FUJI ROCKの1回目な。98年やな。
鈴木 : 台風来てめちゃくちゃなった。BOREDOMSとかも出た。
MIGHTY : RAGE AGAINST THE MACHINEとか。
鈴木 : その流れで、あれ何年くらいやったけ?苗場になった時のTHA BLUE HERBやね。
MIGHTY : BLUE HERBの何ですか?
鈴木 : 「Stilling Still Dreaming」
MIGHTY : 1stアルバム。
鈴木 : ストレイトアップ(STRAIGHT UP RECORDS)から出たやつ。
MIGHTY : 名盤ですね。
鈴木 : ヤバいヤバいって言う情報は入ってきてて、FUJI ROCKのライブ映像であれでもうやられたね。
MIGHTY : あれは、「ILL-BEATNIK」やな。すごい衝撃やった。行ってた訳じゃないけど映像でみても凄まじい衝撃やった。
鈴木 : HIPHOPの文脈なんか全然ないやん。
MIGHTY : 今まで聴いてたHIPHOPじゃない。
鈴木 : そうそう。僕とかHIPHOPすらそんな聴いた事なかったけど。
MIGHTY : すごい!
鈴木 : ヤバさが。なんか象徴的な感じがする。
MIGHTY : これ、YOUTUBEに多分あるんで、FUJI ROCKでBLUE HERBがね。2000年くらいにやった「ILL-BEATNIK」ていう曲があるんすけど、これ俺ら世代はみんなショック受けてます。
鈴木 : アンセム。
MIGHTY : 「先は長い。深い。」いうてな。この1stアルバムはすごいいいよね。めっちゃ聴いたわ俺。
鈴木 : マスターピースやね。
MIGHTY : 所謂HIPHOPリスナーじゃない人がすごい反応してた感じがある。ダブとかも。AUDIO ACTIVEやったり、DRY&HEAVYもすごい勢いあったし。
鈴木 : うん。そういう豊かなね。最後くらいの。90年代の終わりに向かっていく。 2000年前夜の集大成的な感じはあるよね。
世紀末サウンドやな(笑)。
ショウゴ : 笑
MIGHTY : すごい今聴いてもいいんですよ。トラックもすごいかっこいい。
鈴木 : うん、色褪せへん感じ。
MIGHTY : 「針は変えたんだろうな。」
鈴木 : そうそう。このへんからさローカルとか、北海道とかさ、東京とか都市部中心の文化って言うのが。
MIGHTY : 確かにHIPHOPのレペゼン文化っていうか、そういうのを知った。
鈴木 : そうそう。最初やよね、元々あるんかも知らんけど、そういうのを知ったというか。北海道にいながらも。
MIGHTY : 「平岸」やみたいな。
鈴木 : そう。むしろ東京行って高円寺とか中央線沿線とかに住んで1から始めるっていうんじゃなくて。お前らが来い!っていうのを打ち立てたっていう感じはあるよね。
ショウゴ : あ〜。
鈴木 : そんな感じやな。僕とか全然ちゃうけど、ボアとか好きっ子やったけど。
MIGHTY : けど多分ね、、、ビーパン(ビートパンク)なんよ。概念としては。
鈴木 : うんうん。次世代のビートパンクっつーか、繊細な。
ショウゴ : ああ、そうかもしれんね
MIGHTY : ストレートな、生きざま系というかね。
鈴木 : そやね。代弁してくれる感じ。自分の思いの丈を。
ISLAND RIOT 島からの逃亡
MIGHTY : はい、次ショウゴ君のを。
ショウゴ : これちょっと書いたやつ変えていい?
MIGHTY : ええよ(笑)
ショウゴ : ATARI TEENAGE RIOTの「BURN,BERLIN,BURN!」
鈴木 : あ〜ATARIも象徴的な!
ショウゴ : ってアルバムで。
これの前に、「SPAWN」ってアメコミの映画のサントラ。
鈴木 : あー!懐かしいな。
ショウゴ : 映画は見てないけど。SLAYERとATARI TEENAGE RIOTとか変な組み合わせので、全員ちゃんと新曲作ってくるっていう。それがすごい衝撃的(な内容)やって。普通のバンドと、打ち込みの人。
ショウゴ : 打ち込みも当時あんま知らんくって、聴いたら衝撃的やって。生バンドじゃなくてもこんなに凄いんやって。そこから後々KA4U君とかにあってガバとか好きになったきっかけ。
MIGHTY :なるほどなるほど。ATARIは多いよね。俺らの世代はDJやってる人は特に。
鈴木 : 当時Drum'n'Bassっていうのが、流行って。
MIGHTY :あれは何なんかな?Drum'n'Bass?
ショウゴ : Drum'n'Bass流行ったよね
鈴木 : PRODIGYであったりとか、Squarepusherとか、APHEX TWINとかNIRVANA以降に来た流れとしてあるよね
MIGHTY :当時ドリルンベースとか言われたけどなAPHEX TWINとか。
ショウゴ : なんかバンドと合わさってる感じ。
MIGHTY :うん、ロック色が強い。
ショウゴ : ダサい言い方やけど「デジロック」っていう(笑)
MIGHTY :「デジロック」な(笑)。
ショウゴ : あの感じ(笑)。
鈴木 : MAD CAPSULE MARKETS。
ショウゴ : そう、あの感じの。あの辺の感じがめちゃ新鮮やった。
鈴木 : あったよね。KORNとかRage Against The Machineとかも。
MIGHTY :ミクスチャーやね。その後に来た感じやなKORNとかは。
ショウゴ : そうそうそう。
鈴木 : あんまりライオット(暴動)起こされへんかったかなー。。ATARIは。
ショウゴ : 笑
MIGHTY :けどPRODIGYとかATARIは、ああいうのの始祖という感じはするけど。
鈴木 : しっそしっそやね(笑)。なんか、切なくなるよね全部。
ショウゴ : これ個人的にも淡路島から僕は神戸出たんですけど最初。そん時に出てくる時の曲。聴きながら。
鈴木 : ATARI TEENAGE RIOTを聴きながら(笑)。
ショウゴ : 気合い入れるぞ!(笑)。で来た感じ。
一同 : 笑
鈴木 : なんか抱きしめたくなる感じやな。
ショウゴ : 切ない。
鈴木 : 切ないね。全部切ない。
ショウゴ :漫画にしたい。
一同 : 笑
鈴木 : そやんなぁ、、なんか切なさもあるよね(笑)。
いやぁ~、けどその頃の自分とかをもう一回、外から見たらめちゃくちゃ自殺したなるやろね。
MIGHTY、ショウゴ : 爆笑
鈴木 : いやぁ~きっついやろ。多分、高校生くらいの自分をもう一回上から見たら。
ショウゴ :きついきつい。
鈴木 : 気持ち悪いでー(笑)。もっとスマートに行けたやろなって思うけど。でもなんか亜流な感じやったんかな?僕らはとかクラスでも。
どんな感じやった?
MIGHTY :そやなー、音楽に関しては合う友達がおらんかったな。
鈴木 :え、高校の時のマイティーとかはどんな存在やった?クラスの中でも。
MIGHTY :んー、バンドをやってたからね。クラブとか高校のとき入ってなかったんよ。最初軽音部入ろうと思ててんけど。
鈴木 :軽音部ダサいやろ?
MIGHTY : そやねん!入ったらHALLOWEENとかやってて(笑)
一同 : 笑
ショウゴ : ジャーマン(笑)
MIGHTY :そう、ジャーマンメタルとかみんなやってるから、俺はGreenDayをやりたいねん!と思っててんけど。
ショウゴ : 僕は高校のときバンドやりたかったけど出来へんかった。周りがおらんくって。僕の高校だけかな?運動部の子がバンドしたらあかんっていう謎の校則があって(笑)。
で、僕の友達のまだ洋楽聴く子らは全員運動部やってん。文化祭は予選みたいなんしなあかんくて、それに一応出てん。
で、Green Dayやってん(笑)。そん時に、ドラムの子がラッパみたいなズボン履いとって、そこにバスドラのペダルが引っかかって(笑)。
MIGHTY、鈴木 : (笑)
ショウゴ : で、叩かれへんようなって、終わるっていう(笑)。
MIGHTY : 最悪やな。恥ずかしいな(笑)。
ショウゴ : ほんで普通に落ちてんけど、結局受かった子でも運動部の子がおったら落とされてたりとか、体育教師にしばかれてたりとか結構そんな感じやった。GLAYとかああいうカバーは、みんな「ワー!」ってなってて、僕らはトイレで「悔しいー!」って(笑)。
一同 : 笑
鈴木 : トイレ行くよね?
ショウゴ : 行く。トイレで集まる。
MIGHTY : ああそう。
ショウゴ : 僕トイレずっとおったで。
鈴木 : 行くとこ無いからトイレ行くっていう(笑)。
MIGHTY : え!(笑)それ友達おらんのちゃうん?(笑)
鈴木 : 中学校くらいの時とかさ、なんか行くとこ無いからさ、なんか水道の所とかさ。
ショウゴ : (笑)
MIGHTY : 意味も無いのに(笑)。
鈴木 : そうそう。あんまり教室とかおりたないから。
ショウゴ : 一人?
鈴木 : 一人。
ショウゴ : 僕は固まりでおった。3、4人でトイレ行ってた(笑)。
MIGHTY : すーちゃんはそういう感じの子やったんや。
鈴木 : いや、でも振り返ってみたら、ヤンキーしかおらんかったから、ヤンキーともつるんでもおって、尚且つガロとかも読んでてって感じで。
だから、一回学校をさぁ、燃やそうと思って。
MIGHTY : 笑
鈴木 : ヤンキーの子と図書室に立てこもってさ。本に火付けてさ。
一同 : 笑
MIGHTY : 犯罪やん(笑)。
鈴木 : そう。今思ったら。
MIGHTY : 放火魔やん。
鈴木 : しかも最初に火付けた本が「ムー」やってん(笑)。
一同 : 爆笑
鈴木 : ぼや騒ぎで終わってんけど。
MIGHTY : 大問題やで。
鈴木 : ブァーって煙が上がってさ、ムー燃やしてさ。バリケードみたいなん作って、先生とか入られへんようにして。
ショウゴ : ヤバい(笑)。
MIGHTY : そんなんしてたん!?確信犯やん。
鈴木 : で、たまたまその図書室に本読みに来てた松井君ていう子も一緒に体育教官室に呼ばれて(笑)。
「お前らー!こんなことやって、どう思ってるや!」って体育教師に問われた先がたまたまおった松井君やって(笑)。
松井君が「どう思ってるや!」て言われて、
「へーんー。」
て言うてん(笑)。
一同 : 爆笑
鈴木 : 「変」と思うっていうのを「へーんー」っていう(笑)。
で、ヤンキーと僕が笑い転げそうになるって言うことがあったな〜。
一同 : 笑
鈴木 : だから毎日なんかしようと、どんな面白い事しようかっていうのをやってたなー。
加速していく十代 「世界最高速」
鈴木 : 次、マイティーの後期やね。
MIGHTY : 僕はね。S.O.Bの「VICIOUS WORLD」です。
鈴木 : 名盤や。
MIGHTY : これはほぼリアルタイムで聴いたという。
鈴木 : リアルタイムで聴くってすごいね。これ何歳くらい?
MIGHTY : 高1くらいかな。多分、出たのは中3くらいなんすよ。
で、その当時「メガロック802」っていうFM802でブライアン・バートンルイスがやってたラジオ番組があって。当時は、メロコアとかさ、ミクスチャーだったり、そんなんて(テレビやラジオで)かかる事がまず無かってん。
鈴木 : 無かったよね。
MIGHTY : クラスで聴いてるやつも1人とか2人おるかおらんか。共通のそういうカルチャーを話せるって言う人も。
鈴木 : マキシマム ザ ホルモンみたいなんなかったもんね。
MIGHTY : ないない。そういうの聴けるのが、メガロックだけやってん。で、当時AIRJAMをライブ放送したり、今ショウゴ君もやってるRISE FROM THE DEADがテーマソングをやってたりね。
ショウゴ : やんね。僕知らんけど。
鈴木 : ライズがやってたんや。
MIGHTY : 「メガロック」のテーマソング超かっこよかってん!
鈴木 : どんなんやったん?オープニングの。それまたやってよ。
ショウゴ : (笑)聴いときます。
MIGHTY : すげぇかっこええで。で、NAOTOさん(RISE FROM THE DEADボーカル)も出てたりとかしてて。
で、S.O.Bをメガロックで初めて聴いて、それは「LEAVE ME ALONE」やってんけど。1stアルバムね。
ショウゴ : うんうん
MIGHTY : で、めちゃくちゃ速いと。もうびっくりしてん。そういうのを聴いた事無くて。もう笑ってもうて。
ショウゴ : ワケわからんもんね。
MIGHTY : なんか、かっこええもんを最初に聴いた時って笑うやん(笑)?
鈴木 : そうそう。
ショウゴ : 理解できへん。なんかすごいみたいな。
MIGHTY : そう、「速ぇー!!!」みたいな。当時はハードな方ハードな方を求めてたから、そういうのがあるんやと。しかも大阪で、海外でも人気あって、こんな人らがおんねんやぁ〜って。
今の大阪のシーンであったり、そういうのを知るきっかけになったかなぁ。
で、「LEAVE ME ALONE」を先に知って、当時「バンドやろうぜ」とか見てて、(過去号に)「VICIOUS WORLD」がレビューとか書いてたりしてたから、それを買いにいったんかな?その時に「LEAVE ME ALONE」も一緒に買ったんかな?良く覚えてないけど。
鈴木、ショウゴ うんうん。
MIGHTY : 「世界最高速」とか書いててさ。TOY'S FACTORY盤や。メジャー盤。
ショウゴ : 書いてあった書いてあった!
鈴木 : 当時、TOY'S FACTORY色々出てたもんね。
MIGHTY : そうそう当時、BLUTAL TRUTHとかね。
で、そっからグラインドコアとか、デスメタルとか、より激しい方に行く暗黒の道を作った(笑)。
ショウゴ : 笑
鈴木 : イヤーエイク(Earache Records)のあったもんねTOY'S FACTORY。
MIGHTY : うん。めっちゃ聴いてたね。イヤーエイクとかリラプス(Relapse Records)とかも出してたもんな。
ショウゴ : あったあった。耳栓の。
鈴木 : Napalm Deathとか。
MIGHTY : そうそうそう。今聴いてる人は、僕HIPHOPのイメージあると思うんですけど、全然この時、聴いてなかった(笑)。
ショウゴ : 笑
鈴木 : そやなー。
ショウゴ : HIPHOPのイメージが無いもんね。
MIGHTY : うん。二十歳すぎるまではそんな感じやったな。
鈴木 : けど、ハードコアっていう括りだけじゃくて僕らの世代は、すごいオルタナっていうか。雑食な感じやよね。何でもヤバいもんは欲していくというか。
MIGHTY : そやね。当時は、激しいエクストリームなもん求めてたから、デスメタル、グラインドコアとかも含めてなんか速いやつが強いみたいな(笑)。
ショウゴ : うん。誰がいっちゃん速いか。
鈴木 : でもヒップホップやったよね。S.O.B。
MIGHTY : なんかカジュアルやったね。
鈴木 : ヒップでホップな感じがS.O.B。ヒップやったよね。
MIGHTY : 確かに。ハードコアの感じではないよな。イメージ的には。
鈴木 : そうそうそう。もっとナウな、もう最先端の音楽っていう。ハードコアは最先端の音楽っていうのがあったよね。
MIGHTY : 当時はね。
ショウゴ : そうやね。
鈴木 : 一番かっこいい音楽。
MIGHTY : S.O.Bは、すごい好きやったすね。結構変えられたというか概念とかを。こんなんありなんやみたいな。
それもいうても、その当時からしたら10年前くらいに出た音源を聴いて感動してる訳やけど。
鈴木、ショウゴ うんうん。そうやんなぁ。
S.O.B「VICIOUS WORLS」ライナーノーツより
理解できないモノを聴く事
MIGHTY : このあと、2000年以降はみんな色々変わっていくねんけど。
やっぱり今こう聴くと自分の土台ではあるなという感じはするよね。この時期聴いたもんが、やっぱり骨になってるという。
ショウゴ : なんか、こっから後ってあんまり衝撃的な体験は少なくなってきたかも。
MIGHTY : うん。聴き込む事も無いもんな。濃厚やもんな、10代の1年は。
ショウゴ : あとやっぱCDを自分で買ってるから。YOUTUBE見るとかじゃなくて。
鈴木 : 当時、B’zのアルバムとかさ、言うたら今でいうレア盤買うくらいの、3,000円とかやろ?
MIGHTY :そうよ!
鈴木 : 3,000円言うたらレア盤やん。
MIGHTY :めちゃくちゃ高い。だから俺、BOREDOMSを3,000円出して買ってほんまにむかついたもん(笑)。
鈴木 :(笑)それ何?「チョコレートシンセサイザー」?
MIGHTY :うん。「何やねんこれ!?」と思って(笑)。けど、わかるまで聴くって事ね。
鈴木、ショウゴ そうそうそう!
MIGHTY :何回も聴くっていう(笑)。
ショウゴ : それそれ、ほんで聴いてたら良くなってくるもんね。
MIGHTY : そうそう!
鈴木 : わからへんけど、聴いて。それこそさ、大竹伸郎と山塚アイがやってたPUZZLE PUNKSの「PIPE LINE」ってやつとかなんかさ。
いうたら、ほんまに"非音楽"みたいな感じのもんやし、絶対わからへん。
今聴いてもよくわかれへん音楽やと思うねんけど、当時すごい聴き込んでさ。そっからインスピレーションを色々得たというか。
僕にとってはHi-STANDARDとかのメロコアよりは、PUZZLE PUNKSの方が残ってるっつーか。そんな感じはする。
鈴木 : "わからへんけど聴く"っていうのは結構重要な感じはあるかも。
でもさ、ノイズ、アバンギャルドとかそういう極端な音楽を聴いて以降ってちょっと耳が変わってくるっていうかキャパが広くなる感じはあるよね。
MIGHTY : ある。
ショウゴ : そやね。
MIGHTY : 聴く所が違うと思う、脳みその。
鈴木、ショウゴ : うん。
鈴木 : 当時、ビートパンク好きで、ラフィンノーズ(LAUGHIN' NOSE)とかも好きやったからさ、BOONでラフィンのボーカルのCHARMYが好きな音源みたいなんを何個かあげててその中にCFDLっていう名古屋のハードコアバンドのレコードがあがってて。
高校の時に、CHARMYが紹介してたからっつーのでCFDLのLP買ってさ。聴いたけども、なんのこっちゃわからへんかったから(笑)。
MIGHTY : ノイズ(笑)。
鈴木 : そうそう(笑)。ボーカルとかもあんな感じやしね。けど、今になって聴いたらめちゃくちゃかっこいいやんか。
MIGHTY : けど、テクノとかと一緒というか。ハードコアもわかればものすごいグルーヴというか、塊感の音像の気持ちよさっていうのがあるけど、俺もDJやりはじめてHIPHOPばっかりずっと聴いてた時に、例えば何年ぶりかにハードコアを聴いた時にもうびっくりするんよ(笑)「うぇー、うるさー!」って思うねん。多分全然、、
ショウゴ : (笑)違う所で。
MIGHTY : うん。(脳の)違う所で聴いてるんやろな。
鈴木 : そやなぁ。
MIGHTY : なんかすごい不思議よね。
MIGHTY : という事で、第1回目「90年代の音楽」サクサクと振り返りましたけど。
鈴木 : まだまだ行けそうな感じはあるけどね
MIGHTY : まだまだ行けるね。
今後、やりたい事とかありますか?
鈴木 : なんかピックアップしていくと、細かく色々掘っていけそうな感じもあるし。
ショウゴ : これは音楽やけど、途中で話も出たけど、絵とかね。
鈴木 : うん。
MIGHTY : 映画やったりね。
ショウゴ : 影響を変えられたやつを喋っていくとかいいかもわかんないすね。
鈴木 : もっと遡っていって、もっともっと昔の記憶とかも辿っていったりするともっと面白いもんもあるかもしれない。
MIGHTY、ショウゴ : うんうん。
鈴木 : そんな感じかな。
MIGHTY : という事で第1回目この辺で。
「めっちゃエイリや〜ん」でした。
ー 「めっちゃエイリや〜ん」第1回目は、「90年代の音楽」をそれぞれの記憶を辿って語ってみました。皆さんからのご意見やご感想、メッセージも随時お待ちしております!
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次回、第2回は「好きな漫画」をお送りします!
Mixcloudでは、めっちゃエイリやーん「第1回 90年代の音楽」のラジオ音源を全編お聴きいただけます。
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