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錆びた鉄と熱狂とハンマー
お久しぶりです。
僕は元気に忙しくしてます。
というのも、一念発起して
4年ほど続けてきた配信アプリSpoonでとある挑戦をしております。
今日から何回かに分けて僕の挑戦の話をしようと思います。
その第一回目。
僕が挑戦を決意するまでの話です。
今年に入ってSpoonはオーディション企画を開催するようになりました。
その口火を切ったのが「有名ボカロP楽曲争奪戦」
開催アナウンスがあった時、
僕も自分の歌の力試しがしてみたくて、エントリーを検討しました。
でも、その時、脳裏によぎったんです。
「俺なんか出てもどうせ」
たくさん歌が上手い人がいて、
冠がついているボカロPのことを本当に好きな人がいて、
そういう人が次々と応募する姿を見て、
彼らと同じ実力も彼らと同じ熱量も持っていなかった僕は
怖気付いてエントリーをしませんでした。
「どうせ人気者勝負だろ」
なんていう言い訳まで心の中でして、やらない自分がいました。
そのイベントの最終盤、生番組での最終選考が行われていたので、
思い立って聞いてみることに。
そこには普段仲良くしてくれている配信者の方の勇姿がありました。
どんな思いで、このオーディションに出たのか、どれだけ頑張っているのか。
それを必死に伝える姿に審査員もリスナーも真剣に耳を傾けているのが伝わったし、
その熱は僕にもしっかり届きました。
その時、思い出しました。
「俺なんか出てもどうせ」
「どうせ人気者勝負だろ」
「本当にそうだったか?」
「何もチャレンジしないで、俺はどうしたいんだ?」
彼らの熱は僕の気持ちを熱くしていました。
でも、あとの祭り。
あの時に踏み出さなかった一歩は二度と踏み出すことができない一歩でした。
そのオーディションは評価方法も雰囲気も素晴らしかった。
単なる人気者勝負じゃなくて、
本当に実力と熱意が評価された結果で幕を閉じました。
言い訳を完膚なきまでに叩きのめされた僕は不甲斐なさでいっぱいでした。
僕が出てもこのオーディションには受からなかったのは明白です。
それくらい出場されていた方の熱意と実力は素晴らしかったです。
でもその熱意が本物で、それに応える審査とリスナーの熱意も本物で。
あの時勝負する勇気がない言い訳を探して何もしなかった自分が嫌になりました。
なんとなく、自分が傷つかないところで、楽しめばいいやって、
わざわざ挑戦して認められないことを再実感するくらいなら今の方がいいやって、
錆びて動かなくなった自分の心。
それに慣れた自分がひどく醜く見えました。
不甲斐なさは悔しさに変わり、
悔しさは怒りに変わり、
怒りは熱になりました。
そんな中、Spoonが打ち出した二つ目のオーディション企画。
「次世代ラジオDJ発掘企画NEXT RADIO STAR」
僕の心の熱くなった鉄をぶっ叩いたハンマーがこのオーディションでした。
僕の錆びついた心はこのあとどうなっていくのか。
続きはまた今度。