資格取得 ④エネルギー管理士
本記事は2020.10.14別ブログ(閉鎖)に掲載していた記事です
製造業のある程度の工場において必要な資格です。
今まで紹介した①~③からはちょっと難易度上がります。電卓必須です。
また、ここで記載している期間や勉強法は、”資格取得”に特化してます。「その領域の知識を深める」の類ではありませんので、ご了解願います。
概要
後段の”規定量以上のエネルギーを使用する工場は、第一種エネルギー管理指定工場に指定”と”製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業の5業種は、エネルギーの使用量に応じてエネルギー管理士免状の交付を受けている者のうちから1人ないし4人のエネルギー管理者を選任しなければならない。”がポイントです。製造業でそれなりの規模の工場は該当するのではないでしょうか?プロフィール欄にも記載しておりますが、私は某製造業の会社に勤務してます。ウチの会社では、技術系総合職は入社~3年目ぐらいまでにほぼ全員受験させられます。技術系資格取得の登竜門ですね。資格取得には試験と講習がありますが、ここでは講習は省略します。
受験資格
特になし
ただし、試験合格後免状申請時に燃料等(電気)の使用の合理化に関する実務に1年以上従事した実務経験が必要。この実務経験は受験の前でも後でも構わない。
試験概要
試験日程: 年1回(8月頃)
試験会場: 全国10カ所
試験形態: 筆記のみ(マークシート)
試験時間: 6時間20分
試験問題: 4科目16問題(更に小問題に分かれる)
資格取得に要した期間と勉強法(経験談)
<注意>
あくまで筆者が要した期間と勉強法です。万人に当てはまる訳ではないので、参考まで。
この資格、取得したの10年以上前なんです。。。(ほとんど覚えてないし)
なんで、記憶と後輩のヒアリングを混ぜてます。
資格取得に要した期間: 2~3ヶ月+1ヶ月(旧熱管理士+移行試験)
勉強法: 過去問、特に計算問題を繰り返し実施
私は会社が配布した問題集をやってた記憶があります。
最近の若手が受験する前には下記のテキストで勉強しているみたいです。
省エネルギーセンター発行のテキストなので間違いないと思います。
エネルギー管理士試験講座 熱分野・電気分野共通〈1〉エネルギー総合管理及び法規?平成30年度改正省エネ法対応版
エネルギー管理士試験講座 熱分野〈2〉熱と流体の流れの基礎
エネルギー管理士試験講座 熱分野〈3〉燃料と燃焼
エネルギー管理士試験講座 熱分野〈4〉熱利用設備及びその管理
他には
楽天:
エネルギー管理士試験[熱分野]徹底研究 [ 不動弘幸 ]
エネルギー管理士 熱分野 超速マスター 第3版 [ 株式会社エディポック(エネルギー管理士研究会) ]
【新品】エネルギー管理士〈電気分野〉過去問題集 10年間の問題・解答を完全収録 2020年版
Amazon:
エネルギー管理士 熱分野 超速マスター 第2版
2021年版 エネルギー管理士(熱分野)過去問題集
2021年版 エネルギー管理士熱分野模範解答集
などがあります。
今まで紹介した試験と違い、
・傾向は似ているが、ほぼ同じ問題という訳ではない
・4科目16問題は範囲が広く、覚えることが多々ある
・加えて計算問題があるので丸暗記ではなく、本質を理解していないといけない
ので、解き方を理解しておかないとちょっとひねられると答えられなくなります。
とはいえ、やっぱり基本は過去問を解きながら実践して理解していくのが早いと思います。
やっぱり、過去問/類似問をやってないと合格できないということです。
下記URLに令和2年度分が掲載されています。合格率:約37%です。https://www.eccj.or.jp/mgr1/test/index.html
ただしこの合格率は科目免除を含めた合格率です。エネルギー管理士試験は3年間の科目免除制度があります。つまり4科目を3年間で取得すれば合格できるということです。そういった人達も含めた合格率:37%なので、一発合格の合格率はかなり低いと思います。(これも公表すればいいのに...)
「この資格取得して何になるの?」ですが、
・対象工場は法的にエネルギー管理者を選任するため
も当然ありますが、それ以前にこの資格で問われていることは
・"製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業"の5業種で業務に従事している
技術系総合職は当然知っておかなくてはならない知識
であるため、それを勉強し知識を得て実務に生かすことの方が目的だと思います。
資格を取るのは、この知識を得て自分のものにするための手段です。
1年で一発合格が難しいなら、2~3年計画も作戦の一つです。
ただし、3年超えると振出しに戻るので注意。
以上