VTuberモデリングの需要が拡大している背景とは?案件獲得方法や相場を紹介
こんにちは!「MEキャンパス」です。
VTuberとは、2Dまたは3Dのアバターを使って動画配信などの活動をしているYouTuberです。
コロナ禍の巣ごもり需要によってVTuberの知名度は急速に拡大し、VTuber市場は現在も成長を続けています。
VTuber市場の拡大を受けて、VTuberのキャラクターデザインやモデリングを手掛けるクリエイターへの需要も高まっています。
この記事では、VTuber市場の動向やVTuberモデリング・制作の流れ、VTuberのモデリングスキルを習得するメリットについて解説します。
VTuberとは
2016年12月、バーチャルタレントのKizuna AI(キズナアイ)がYouTubeチャンネル「A.I.Channel」を開設し、世界で初めて「バーチャルYouTuber」という言葉を使用しました。
現在、人気のVTuberに「にじさんじ」の壱百満天原サロメ、葛葉、「ホロライブ」の宝鐘マリン、 兎田ぺこらなどがいます。英語圏などの海外で活躍するVTuberも多く、がうる・ぐら(Gawr Gura)はチャンネル登録数が450万を超えて国内外で圧倒的な支持を得ています。
主なマネジメント事務所に「にじさんじ」や「ホロライブ」、「ぶいすぽっ!」などがあります。一方で、名取さなのように無所属で活動するVTuberもいます。IRIAMなどのプラットフォームを使えば誰でも簡単にVTuberになることができ、参入障壁は下がりました。
ただし、動画の撮影から編集、企画の立案、プロモーションなど、人気化するにはノウハウや労力が必要で、オーディションを経た後に事務所に所属するのが一般的です。事務所に所属すると、人気VTuber同士でユニットを組み、更なるファン拡大を狙えるというメリットもあります。
矢野経済研究所の調査では、2028年にはVTuberの世界市場は約2.5兆円規模にまで拡大すると予測されています。
実際にテレビCMや自治体のPRキャラクターとしてVTuberが採用される事例も増えており、VTuberの活躍の幅は広がっているのです。
VTuberの収益源
VTuberの収益源としては、主に以下のものが挙げられます。
広告収入
投げ銭
EC(グッズ販売)
企業タイアップ
ファンクラブ収入
イベント収入
投げ銭の場合、マネジメント事務所に所属する演者の取り分は20~40%程度です。残りはYouTubeなどのプラットフォーマーや事務所の手数料になります。
マネジメント事務所が受け取った手数料は、イベント制作費やキャラクターのモデリングなどに使われます。
「にじさんじ」を運営するANYCOLORや「ホロライブ」のカバーは、グッズの販売を強化しています。利幅が大きいためです。そこで得た利益で、新たなVTuber育成に向けた投資を行うというサイクルを形成しています。
経営視点での王道ビジネスモデルは、人気VTuberを輩出して安定的な動画収入を得つつ、グッズの販売で収益を拡大。年に数回の大々的なイベントでファンをつなぎ止め、そこでまたグッズを販売するというものです。
VTuberに関連する仕事
VTuber産業には、演者以外にも様々な職種の人が携わっています。代表的な関連職種として以下が挙げられるでしょう。
中でも、キャラクター制作・モデリングを手掛けるデザイナーは高度なスキルや専門知識が求められるので、将来性が高い職種と言えるでしょう。
VTuberモデリングとは
VTuberにおけるモデリングとは、アバターを画面上で動かせるように加工することです。人物や物体を3次元による造形として、画面上に再現します。
VTuberのキャラクターは「2Dモデル」と「3Dモデル」の2種類に分けられます。
2Dモデルはイラストをそのまま加工しただけなので、正面から見た動きしか対応できません。
一方、3Dモデルはイラストを専用ソフトで立体化させているため、横や後ろを向く、回転するなどの複雑な動きにも対応できるようになります。
この3Dモデルの立体化に必要な作業がモデリングなのです。
VTuberモデル制作の流れ
モデリングについてより理解を深めるために、VTuber制作の流れを確認しておきましょう。
大まかな流れは以下の通りです。
キャラクターデザイン
表情・各部位の作成
動作設定(モデリング)
フェイストラッキング
まずはイラストレーター・デザイナーがキャラクターをデザインします。髪型や服装などのパーツごとのデザインに加えて、切り替え用の表情も制作します。
続いて、モデラーがデザインをもとに動作設定を行います(モデリング)。
動作設定が完了したら、コンピューターが人間の顔の動きを検出できるようにフェイストラッキングを施し、アバターに自然な表情を反映させます。
2Dモデル制作で用いられるソフト
モデル制作でよく用いられるソフトについても押さえておきましょう。
2Dモデルの場合、主に以下の3種類のソフトが必要になります。
3Dモデル制作で用いられるソフト
3Dモデル制作では、2Dモデル制作とは異なるソフトが使われることがあります。代表的なソフトは以下の通りです。
ソフトによって使いやすさやコストが変わるので、最適なソフトを見極めることが大切です。
VTuberキャラクター制作・モデリング以外に必要な要素
VTuberを運用していくためには、キャラクター制作意外にも様々な準備が必要です。VTuber運用に必要な要素として、以下が挙げられます。
オリジナルロゴ
動画のサムネイル
オリジナル楽曲・BGM
コンテンツ(ゲームや歌、トークなど)
演者
いくらクオリティの高いキャラクターを制作したとしても、動画の内容がニーズに合ったものではないと視聴者に見てもらえません。
オリジナルロゴや動画のサムネイルも、視聴者からの注目を集める上で重要な要素と言えるでしょう。
VTuberモデリング案件の相場
それでは、VTuberモデリングの案件はどれくらいが相場なのでしょうか?
クラウドソーシングの「ココナラ」を確認すると、Vtuberイラスト・モデリングを2〜10万円で受注しているクリエイターが多く見られます。オプションでモーション作成を行っているケースもあり、1つのアニメーションで5,000円~1万円程度が一般的です。
価格を50万円以上に設定しているクリエイターも見受けられることから、報酬は個人のスキルや実績によって大きく左右されることが伺えます。
VTuberのモデリングスキルを習得するメリット
VTuberのモデリングスキルを習得するメリットは以下の通りです。
需要の高いクリエイターを目指せる
フリーランス・副業を始めやすい
VTuber市場は拡大傾向にあり、モデリングに対応できるクリエイターの需要は高まっていくことが予想されます。
さらに、フリーランス・副業で働く人に向けたモデリング関連の案件は数多く存在します。
そのため、モデリングスキルを身につけることでフリーランスや副業などの働き方も選択しやすくなります。
クリエイティブスキルを習得する方法やフリーランス・副業事例については、以下の記事を参考にしてください。
関連記事: フリーランスに必要なクリエイティブスキルとは?副業事例を紹介
VTuberのモデリングの案件獲得方法
VTuberのモデリングの案件は、主に以下の方法で獲得します。
SNSで営業する
クラウドソーシングに登録する
知り合いから紹介してもらう
VTuberマネジメント会社の求人に応募する
イラストレーターにSNSで営業したり、クラウドソーシングで案件に応募したりして、案件の獲得を目指します。
知り合いから案件を紹介してもらうためには人脈が重要です。中には案件を紹介してくれるスクールに通うクリエイターも少なくありません。
さらに、VTuberマネジメント会社の3Dモデリングディレクター職に応募する方法もあります。制作経験や技術の他に、チームでの経験やコミュニケーションスキルも重視されることが多いです。
VTuberマネジメント会社一覧
以下で、代表的なVTuberマネジメント会社を確認しておきましょう。
カバー株式会社(ホロライブプロダクション)
ANYCOLOR株式会社(にじさんじプロジェクト)
株式会社Brave group(ぶいすぽっ!)
グリー株式会社(Vebop Project)
株式会社アップランド(.LIVE)
774株式会社(774 inc.)
株式会社mikai(Re:AcT)
株式会社ディアステージ(GEMS COMPANY)
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(VEE)
VShojo inc.(VShojo)
カバーとANYCOLORはすでに上場を果たし、急成長に期待がかかっています。定期的にオーディションを行っており、収益の源泉となる新人発掘に力を入れています。
Brave groupは2024年4月にテレビ朝日などから資金を調達しました。累計調達額は62億円に及びます。
多様なプロジェクトを有するBrave groupならではの総合オーディションも行われています。
▼ Brave group総合オーディション
https://bravegroup.co.jp/audition/
グリーは2023年1月に「Vebop Project」の1期生をデビューさせました。この会社は成長戦略の一つにVTuber事業を盛り込んでいます。資本力のある会社のため、旺盛な事業投資も視野に入ります。
VTuberマネジメント会社の情報を確認して、モデリング関連の求人や案件に応募してみましょう。
まとめ:スキルを身につけて拡大するVTuber市場で活躍しよう
今回の記事では、VTuberモデリングの基礎知識やアバター制作の流れ、モデリングスキルを獲得するメリットなどについて解説しました。
VTuber市場は急速に拡大しており、今のうちにアバター制作スキルを身につけておくことで、高待遇の案件を獲得しやすくなります。
株式会社MetaLabが運営する「MEキャンパス」では、VTuberのキャラクター制作スキルに特化したコースを受講できます。
約6ヶ月間でオリジナルのアバターを制作できるので、効率的にスキルアップを図りたい方はぜひお問合せください。
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