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番外編 機械設計技術者について

 皆様おはこんばんちは。

 最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。
 ここでは,昨年の11月中旬に受験してみた「機械設計技術者」という試験について紹介します。 

(1)機械設計技術者って何?

 そもそも,「機械設計技術者とは何ですか?」という方々もいると思います。
 機械設計技術者は筆記試験であり,日本機械設計工業会が主催で行われている試験です。日本国内において「機械工学」の専門的な能力を有しているかを試す試験は,数が少なく,筆者が調査した中では,日本技術士会が主催している「技術士試験(1次試験)」や日本プラントメンテナンス協会(厚生労働省)が主催している「機械保全技能検定」くらいでしょうか。他にも知っているという方がいましたら,ぜひ教えてほしいです。日本機械設計工業会について知りたい方は,以下から調べてみて下さい。

 日本機械設計工業会が主催している機械設計技術者試験は,3級から1級まで存在しており,筆者は実務経験を必要としない3級から受験しました。結論から言えば,12月下旬に「合格」し,2月に入って「賞状とカード」が送付されました。

(2)なぜ受験したの?

 筆者がこの試験の存在を知ったのは,noteの記事を更新してから約3か月後(昨年の4月頃)くらいで,機械に関する試験を調べていたときでした。
 筆者の考えとして,今後も流体力学をはじめ機械工学に関する記事を更新していくには,更新し続けている「ただの変人」から「一定の知識は有している変人」になりたかったのです。その中で見つけたのが,「機械設計技術者試験」でした。

 ただ,ネットで検索すると「意味がない」,「過去問通り」や「何の役にも立たない」などの言葉ありました。筆者から言わせれば,上記の発言はすべて「負け惜しみシンキングの方々」もしくは,「試験すら受けたことのない方々が憶測で申している」だけだと思います。また,よく出てくる「役に立たない」は,自分で決めればいいことであり,このような発言をする従業員や研究者は,はっきり言って「ただのクズ」ですから,スルーしてナンボです。

 以上のようなモチベーションをもって,北海道札幌市で受験してきました。たまたま,試験日が大通りのイルミネーションをやっていたので,試験後のリラックスには最適でした。

(3)受験科目の総評

 実は,11月~12月まで残業続きでかなりキツイ時期でした。しかも,筆者は普段から機械工学に触れているのだから,試験勉強は1ヶ月もあれば十分だと「慢心」していたおかげで,非常に苦労する羽目になりました。
 科目は,機構学・機械設計工学,材料力学,機械力学,流体工学,熱工学,制御工学,工業材料,工作法,機械製図の9科目です。
 以下に,それぞれの科目の総評をかきたいと思います。残念ながら,採点表などは送付されていないので,筆者の完全妄想ですので,予めご了承ください。

(ⅰ)機構学・機械設計工学
 これが最も苦手でした。学生時代は「秀(評点90点以上)」だったのに…。試験勉強をするときにこの事実に気づくべきでした。最後に学科勉強していたのは,高専4年であったという事実を(あれから何年経過していたか…)。
 ここは,過去問から過去に出題されたものだけを重点に暗記して乗り切りました。1番頑張った科目。当日も暗記していたものが半分出題されたので,0割は免れました。汗
 予想獲得得点:6割
(ⅱ)材料力学
 初見でも解けるくらいのレベル。つまり,計算ミスさえしてなければ,得点源。昨年,流体力学の前に勉強しておいてよかった。当日も大きくミスした印象はなし。
 予想獲得得点:8割~10割
(ⅲ)機械力学
 材料力学と同様に初見でも解けるくらいのレベル。ただ,当日は本当で焦った。答えが合わないのだから。最終的には,正解にたどり着いたはず。ここも得点源だったので,落とすわけにいかなかったので,勝因の一つでしょう。
 予想得点割合:7割~9割
(ⅳ)流体工学
 天地がひっくり返ってもできた。過去問は見ただけ(解く手順だけの確認しかしていない)。ここは満点を目指していたが,当日の試験で最も過去問の傾向から変わった印象。終了後に間違えに気づきました。残念。
 予想獲得割合:9割
(ⅴ)熱工学
 筆者が試験で最も得意な科目。過去問はチェックのみ(解く手順のみ確認)。ここは満点を目指して,当日の試験でも傾向変化なし。確実に満点。ありがたい。
 予想獲得割合:10割
(ⅵ)制御工
 学生時代は「秀(評点90点以上)」だったのに…。
過去問を見たときにげんなり。できなすぎて…。当日もかなり苦戦しました。本当に参った。無理やりひねり出して,あてっずぽではなく,根拠をもった解答をしましたが,終了後に教科書を確認して間違えていたことが発覚。半分しか点数にならなかった…。
 予想獲得割合:5割
(ⅶ)工業材料
 学生時代は「優(評点80点以上)」でしたが,苦手意識の強い科目でした。しかし,高専専攻科時代に研究対象にしてしまったので,あのときに頑張って学び直しました。過去問から傾向を掴んでいたので,初見以外の問題は,すべて解答できたが得点源とは言い難い。ここも地味に正解しなければならない科目だったが,これは少々失敗。
 予想獲得割合:5割~7割
(ⅷ)工作法
→暗記事項が多く,大変だった。準備期間が短かったことの影響をもろに受けたが,ここで最低限度の得点を確保しなければ,合格とはならないので,2番目に準備した科目。当日は,忘れていた範囲が出題。但し,選択式だったので,何とか解答。選択式に感謝。
 予想獲得割合:6割~7割
(ⅸ)機械設計
 できる箇所とできない箇所がはっきりとしていた科目。いかにできない箇所をできるようにするかに腐心しました。当日は,できる箇所の間違えも見つけましたが,ケアレスミス程度。問題数も多いため,3番目に頑張った科目。
 予想獲得割合:7割~8割

 以上の結果から,全体の総得点割合は,7割~7割8分くらいでしょうか。 

 通常の合格率から踏まえると,閾値は6割~7割と考えられるので,少々余裕があるくらいでしょうか。いずれにしても,残業続きでの受験だったので,この合格は筆者も純粋に嬉しかったです。
 
 次は2級ですが,今の会社で実務経験年数を確保できれば,受験可能と思われますが,どうでしょうか。モチベーションはあるので,時期が来たら準備してみるつもりです。

 以上です。最後まで閲覧頂きありがとうございました。

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