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楽聖・ベートーヴェンが歌詞に隠した真実交響曲「第九」の秘密

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楽聖・ベートーヴェンが歌詞に隠した真実
交響曲「第九」の秘密

著者:マンフレッド・クラメス
発行所:株式会社ワニブックス

今年も「第九」の季節がやってきました。
何故、この曲が生まれたか。どうしてこの曲が節目やイベントに
使用されるのか。合唱部「歓喜の歌」部分には何が隠されているのか。
その謎に迫ります。

シラーが書いた詩に惚れ込んだベートーヴェン
ソロ部分を加筆し、アレンジしたという合唱部「歓喜の歌」の歌詞。

宗教や国家に囚われることを良しとしなかったベートーヴェンが
キリスト賛美の歌を創る、ということは考え難い。
フリーメイソンメンバーであった彼らがそこに残したかもしれないとされる暗号や、そこに込められた意味を紐解いていきます。

当時のヨーロッパは戦いと混乱と差別に満ち、教会勢力は絶対で
言葉ひとつとっても命取りになるような時代。
個人的には
[Sonnen]
という単語に衝撃を受けました。
背景や音楽、歌詞の意味を考えたら、これまでとは違った「第九」の聴き方になります。

第二次世界大戦のときは戦地に赴くものを鼓舞するように
宗教的な記述がないのにキリスト教のシンボルのように
数々の映画作品の中では効果音として
ベートーヴェンの思惑とは異なった形で独り歩きを続けた交響曲第九番
その詩に、その音に込められたメッセージが
少しずつ明らかになっていきます。

不遇な幼少期を経て、30代で鬱、40代で聴力を失い、56歳でその生涯を閉じるまで、幾多の苦難と苦悩に耐え、ピアノを弾き続け、曲を書き続けたベートーヴェンの情熱。
この曲を書き上げた時には既に失聴していたとされる彼の命がけのバトンは
国を超えて、人種を超えて、立場を超えて
今日もどこかで繋がれている。

読み応えのある一冊でした。


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