日本でも広がりそう?AIがサポートするクリエイティブプラットフォーム「Verse」の魅力を探る
プロフィールページをもっと個性的に演出できるアプリが、今アメリカで伸び始めています。
自分の「好き」を詰め込んだ、世界観あふれるプロフィールページが簡単に作れる最新アプリ「Verse」です。
「Verse」は元Metaのエンジニアと元PwCの経営コンサルタントが一般公開したアプリ。
2024年6月に一般公開されてから9月までで20万以上のプロフィールページが作られて、アメリカの有名なIT系ニュースサイトTechCrunchで取り上げられたのです。
そんなVerseの魅力や特徴、そして今後の展望について、同じ部署で働く「先輩W」と「後輩H」の2人が語り合います。
Verseってどんなアプリ?魅力に迫る
後輩H 先輩、このまえTechCrunchの記事で見つけたVerseってアプリ、使ってみるって話してましたけどどうでした?
先輩W そうそう、Verseね。結論面白かったよ!TechCrunchで「自分のプロフィールを自由に作れるアプリが最近流行ってる」って書いていただけのことはあるわ。
写真や動画を貼るだけじゃなくて、切ったり、テキストや音楽を追加したりできるんだよね。すごく自由にキャンバスにいろいろ重ねていく感じで。
自分の紹介ボードみたいなのを作るのも楽しかったし、人のクリエイティブを見るのも面白かったー。完成度も高くて、音楽が鳴ったり切り抜きがあったりしておしゃれなの。
後輩H 先輩、実は先輩の話聞いて、私も使ってみたんですよね。やっぱり結構面白かったです!
先輩W Hはそういうとこ勉強熱心でいいよね!
最初使ってみたときはさ、何したらどうなるのかわかんなくて悩んだけど、実際に使ってみたらガイダンスがしっかりしてて、直感的に操作できたよ。
レコメンデーション機能も優秀で、意外と簡単に作れるんだなって思った。
後輩H そうそう!作るハードルが意外と高くないんですよね。
先輩W 私、これを使ってまず思ったのが推し活!自分が推してるキャラクターとかアイドルとかをペタペタ貼ったりできるところが推し活にいいと思う!自己表現にもなるなって思った。
私自身は特に推してるものもなくて何を作ろうかとかも悩んだけどさ。
適当に画像とか好きなキャラクターを貼ってみたら、レコメンデーションでどんどんいい感じの素材が出てきて、それっぽく仕上がったんだよね。全部ゼロから作るんじゃなくて、サポートしてくれるんだよ。
で、完成したら達成感もある!
後輩H あと、今までってプロフィールを作ろうとすると静止画のコラージュみたいな感じだったけど、Verseは動画やアニメーションも使えるのがすごいと思いました。Webサイトみたいですよね。
先輩W まさにWebサイトだよね!しかも、そのクオリティなのにハードルが全然低くて誰でも作れる。キーワードを入れるだけで画像のレコメンデーションもしてくれるし、すごく簡単だった。
後輩H 切り抜きも簡単で、すごく良かったです!Photoroomほど細かい調整はできないけど、白枠をつけたいなって思ったりもしました。チェキ風にしたい時とかに便利そうだなって。
先輩W 音楽との連動性もいいよね。誰かのVerse(ユーザーが作ったVerse上のコンテンツの呼び名)を見ると、音楽が鳴ったりして世界観が表現できる。シルバニアファミリーのやつとか、音楽も含めてすごく良かった。
後輩H 私もあの音楽好きでした!コメント欄も見てると、『懐かしい』とか『妹が好きだった』とかあって、好きなもので作ると盛り上がりそうだなって思いました。
後輩H あと、面白かったのが、作ったVerseを高画質でエクスポートできる機能。
スマホの待ち受け画面にできるんだけど、そのためには友達を3人追加しないといけないらしくて。そこでやっとソーシャル要素が出てきたなって感じでした(笑)。でも、確かにこれ作ったら待ち受けにしたくなる!
先輩W かわいいよね!ストーリーとかにも投稿できるみたいだし、シェア機能も充実してる。
後輩H 私、これって趣味のVerseを作るだけじゃなくて、プロモーションにも使えるなって思ったんです。
先輩W 全然使えるよね!むしろ、こういうかわいいものって今死ぬほどあるから、どう見せるかの時代になってきてるじゃん?たとえばブランドの古着を売るにしても、ただ商品を見せるだけじゃなくて、音楽をつけて雰囲気を見せたりとか。今の人ってそういうところに惹かれると思うんだ。
Verseならテキストも入れられるし、商品の歴史とか文化とか、インスタのストーリーでは表現しきれないことも全部伝えられる。URLも入れられるし、何枚でもキャンバスを作れるから、趣味のVerseと自分のVerseで使い分けたりもできるし。
後輩H これは日本でも需要あると思いますー。アプリも使いやすいし、言葉がわからなくても直感的に操作できるのもいいですよね。
先輩W 私たちみたいな例外は置いといて、何かしら推し活やってる若い子にはドンピシャで当たると思うんだよね。しかも、そういう子たちってコミュニティで活動してるから、そこで友達になってコメントし合ったりとかしてさ。
アイドルでもアニメでもゲームでも、どんな推し活でも使えるよね。ガンダムとかも良さそう。動きをつけられたらもっと面白そうだけど。
後輩H ガンプラとか動かせたら最高ですね!あと、いいねとかコメントがもらえたり、シェアされた数がわかったりすると、モチベーションが上がると思うんです。クリエイターマインドを刺激されるというか。
クリエイティブプラットフォーム・Verseの特徴
後輩H Verseって一応ソーシャルアプリなんですかね?アプリストアだとグラフィックデザインってカテゴリになってますよね。
先輩W 確かに、そういう面もあるよね。でも、正直別に友達と共有しなくても全然楽しめる系だったよ。
後輩H そうそう!友達追加しようみたいな通知もあんまりなかったですしね。
先輩W ソーシャルアプリの要素もあるけど、結構自己完結できるグラフィックデザイン系のアプリでもあるって感じだよね。
後輩H Verseっておしゃれですよね!でも、日本人って海外のアプリをちょっと怖がる傾向があると思うんです。英語だし…みたいな。
先輩W 確かに、若い世代にもそういう感覚ってあるのかな?でも、Verseはおしゃれだし、その壁も突破できると思う。私の目が慣れすぎてるだけかもしれないけど。
後輩H 海外のアプリって、英語だけじゃなくて操作感も違いますよね。ボタンの配置とか、説明が少ないとか…。そういう海外感で怖がる人、いる気がします。
先輩W そうそう!LINEとかに慣れてるから余計にそう感じるのかも。UIが日本と逆で戸惑うって話聞いたことあるし。
先輩W でも、Verseはそういう怖さが全然なくて、フローがスムーズなんだよね。海外アプリ特有の変なダイナミックさがないというか…。
後輩H 確かに!何やればいいのか感覚的にわかりますよね。なんでこんなにナチュラルなんでしょうか?
先輩W 元Metaの方が作ったから、インスタっぽい操作感なのかも。一番右にプロフィールがあって、左にフィードがあるとか。
後輩H 確かに、英語だけの問題じゃなくて、触ったときの違和感みたいなものがありますよね。海外アプリ感。でも、Verseはそれをうまく超えてる気がします。
あと、自分のプロフィールを1つ作るだけだと作成した後に、更新するモチベーションがなくなってアプリのリテンションが下がっちゃうこともあるけど、Verseは何枚も作れるからモチベーションが維持できますね。
先輩W 1個だけじゃないってところが肝だよね!
後輩H ユーザーから『次も楽しみにしてます』とかコメントが来たら、もっとやる気が出ちゃいますよね!
先輩W 確かに!自分が作ったものを見てほしいっていう承認欲求は誰でもあると思うし、特に好きなものだと自信もあるから、いいねとかコメントは嬉しいよね。コメントだとさらに嬉しいかも。
後輩H いいねを押すとハートが上に飛んでいくアニメーションもおしゃれですよね。細かいところまでこだわって作られてるなって思います。
先輩W タイムラインでトレンドとかおすすめユーザーが表示されるのもいいよね。フォローしてる人だけ見れる機能とかもあるし。
Verseの今後の展望・期待度は?
後輩H Verseをネットで検索してみたんですけど、まだ全然記事にされてないんですよね。App Storeのレビューも日本人のはまだないみたいだし。
先輩W 6月にリリースされたばかりらしいよ。でも、その割には完成度高いよね。TechCrunchの記事によると、すでに20万個以上のVerseが作られてるらしい。
後輩H そんなに?!すごい人気ですね。
先輩W 元PwCと元Metaの人が作ったアプリだから技術力が高いのも納得だよね。これはぜひ流行ってほしい!というか、流行る気がする。
後輩H 早く日本にも来てほしいですー!
先輩W 今ってさ、みんなカスタマイズ大好きだよね。TikTokでオリジナルドリンク作るトレンドとかもそうだし、アプリに限らず、高校生とかもお昼ご飯に何かオリジナルのものを作るのが流行ってるみたいだし。
後輩H いつもの当たり前にあるものをちょっと手を加えてスペシャルにするのが流行ってるんですね。SNSでもアプリでも、カスタマイズはキーワードですね!
先輩W Verseはその点ニーズに合致してる感じがするよね。
後輩H SNSってニュースとかでソーシャル疲れってよく言われますけど、意外にないんじゃないかなって思うんです。キラキラした自分を見せるのに疲れたって言うけど…。
先輩W それは嘘じゃないと思うけど、自己表現のベクトルが変わったんじゃないかな。キラキラから、等身大の自分、そして今はカスタマイズっていう流れで。
後輩H 承認欲求はあるけど、その表現方法が違うんですよね。推しとかを使って自分を表現するみたいな。
先輩W そうそう!だから、ソーシャル疲れっていうより、表現方法の変化だよね。人間、生きる意味みたいなところまで考えると、人と比べちゃうのは仕方ないし、それが本能でもある(笑)。
後輩H Verseは今のトレンドに合っていそうだし、いろんなビジネスにも応用できそうなアプリだと思います。
特定のコミュニティで知れ渡ったら、ユーザーが伸びる気がします。音楽とか、映画とか、アニメとか…。
先輩W 音楽の中でも、BTSのファンとかK-POPファンとか、もっとニッチなコミュニティで流行りそう。映画も強いよね。
後輩H アニメも声優さんの声が入ったらもっと盛り上がりそう!ユーザーは今、どこが多いんだろう?アメリカですかね?
先輩W アメリカだよね、きっと。でも、メーカーとか国とか関係なく、みんな同じような欲求を持ってると思うんだ。BeRealもアメリカで流行って、数年後に日本で流行ったみたいに。
後輩H 確かに!時期はズレるけど、基本的な人間の欲求は変わらないですよね。アメリカで流行ってるなら、日本でも流行る可能性はありますね。
まとめ
■写真・動画・テキスト・音楽・URLなどを自由に配置して高クオリティのプロフィールページを作成できるグラフィックデザインアプリ。
■ソーシャルアプリの側面もあるが、友達と共有しなくても楽しめる自己完結型のアプリ。
■海外発のアプリだが、操作感はAIサポートもあり非常にスムーズで、日本人にも使いやすい。
■まだ日本では認知度が低いが流行する可能性あり。
■特に、音楽・映画・アニメなどの趣味を持つユーザー層に受け入れられやすいと予想される。