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読書感想文*1作目

ごあいさつ

ほとんどの皆様初めまして。
脳筋PTかわたという者です。
1か月前から他の記事を執筆しているのですが、
諸事情によりこちらの記事を先に完成させます。

読書感想文を書かないと

突然ですが私、読書が趣味です
絵本、紙芝居、漫画、短編~長編小説、エッセイ、専門書、参考書…
など、とにかく何かしらの書物を読むのが好き。
小学生の頃から学校の図書室で本を借りまくって読むのも大好き。
現在は子供たちの本を借りるついでに自分の読みたい本を地域の図書室で借りることで読書の習慣を細々と続けています。
(8割の確率で読み終える前に返却日が来て泣く泣く返却してるけど)

ただひとつ問題が。
一度読んだ内容を割とすぐ忘れる
印象に残った場面や読み終えた時に感じた感情については結構長期間覚えているのですが、
どうして自身の感情が揺れ動いたのかを裏付ける肝心の本編の内容とか、書物から吸収した知識については割とすぐ脳内から排出されてしまいます。

ある意味代謝が良いのではないかと。
(嬉しくない代謝)
購入して手元にある本については忘れてもすぐ読み返しができるのでいいのですが、図書館で借りた本については忘れると困る。
そもそもどの本から得た知識なのかを思い出せない…

というわけで備忘録として
Twitterで読了ツイート用アカウントを作成。
こちら→PTかわた@勉強と読書、時々バイト
(読了以外のツイートの方が圧倒的に多いですが
よければお気軽にフォローしてください!)

ただ、そこでまた別の問題が。
140字では到底感想文書けない。
作品名・作者名でだいたい半分くらい占拠されるので、肝心の本から吸収した知識などを書き留めることができない。

というわけで、備忘録〈long ver.〉としてnoteを活用することにしました。
お時間がある方はぜひお付き合い下さい。

本の紹介

記念すべき第一回目の読書感想文はこちらの書籍です。

【マンガでわかる
思春期のわが子と話したい性のこと
ジェンダー、人権、防犯、いのち。
これみんな性教育です】
(正式名称確認したら49文字もあった。
1/3以上を本のタイトルに支配されるという読了ツイーター泣かせの長文タイトル。
ところで読了ツイーターって何?)

いつも利用する図書館に新作図書として入荷されていました。
初刊発行年月日を見ると2021年10月15日。
確かに新しい。(現在2022年2月12日)
女の子をもつ親としては是非とも知っておきたい内容だったので、
すぐ手に取り、借りたその日に読了。
読み進めながら印象に残った所にふせんを貼り
あとで見返してまとめようと思いながらぺらぺらペタペタ…

気付いたら15か所もふせん貼ってました

写ってないけどもうあと4枚貼ってある

多いて…まとめるのが大変やん…
どうやったらうまくまとまるかなぁ…と考えながら
ぼーっと生きていたら
返却期日が明日に迫っていました。
チコちゃんに叱られるやつ。

とりあえずポイントを絞りまとめてみます。
この本の私的重要ポイントは以下の3点です。

  1. 家庭でのリアルな性教育

  2. ジェンダーについて

  3. 性犯罪からの防犯

1.家庭でのリアルな性教育

「性教育」
という言葉を聞いて、ふつう皆さんはどんな事を連想されるのでしょうか。
そもそも
「ふつうの性教育」とはどんなものでしょうか。
そこから本書の問題提起が始まります。

「性」という字は、「心が生きる」と書くように、生き方そのものです。
人によって違うのが当たり前で、比べられるものでもありません。

39ページより引用

金八先生並みにガツンとくる第1章のこの言葉がとても印象的でした。
(人と人とが支え合っている的なね)

第1章ではわが子に性教育が必要だと思っている親自身が、まず性教育についての理解を深めるための心構えが書かれています。
具体的な内容については生理用品の種類や避妊法の種類などについて数値やイラストを用いて図解。

第1章の中でもうひとつ印象的だった言葉がこちら

「イヤよイヤよも好きのうち」という言葉は、
(中略)
「好きのうち」ではなく、「イヤよイヤよはマジでイヤ」

50ページより引用

・・・!(何も言わんのかい

そして第2章は一歩踏み込んだ領域(第二次性徴について)のお話。
生理の話は私にとって慣れ親しんだ話でしたが、
それでもまだ知らないことがありました。
一つ例を挙げると
現代の女性の生涯における生理の回数は
昔の女性の約5~9倍
実数にしておよそ450~500回
萎えるわ。

一方、包茎の話や射精の話、自慰の話ははっきり言って未知の領域。
女の子が初めての生理で戸惑うように、男の子も初めての射精に戸惑うものなんだということをこの本で初めて知りました。
聖隷浜松病院の今井伸先生が提唱している
『思春期の男の子に教えたい射精道』
なるものも掲載されています。
ただ私には正直よく分からん部分なので…
男性の皆様、ご確認のほどよろしくお願い致します。

第2章の最後では思春期の子どもたちや保護者へ
おすすめの性教育の本やサイトも紹介されてます。

2.ジェンダーについて

第3章では自分とパートナーとの関係を見直すというテーマでジェンダーについて書かれています。
というかそもそもジェンダーってなに?
という私のような方はこちらの記事をご参照ください。

本書の中ではジェンダーバイアスという言葉が何度か登場するのですが
え??ジェンダーバイアスってなに???
という私のような方はこちらの記事を(以下省略)

上記の言葉を理解した上で私が本書の中で印象的だった文章がこちら。

「家事と子育てのメインはお母さんでサブはお父さん」という家庭がまだまだ多いのが現状です。
(中略)
プライベートの時間は子どもとゆっくり過ごしたいのは、男性も女性も同じですよね。

125ページより引用

2020年の男性の育児休暇取得率は12.65%と
少しずつ増えてはいるもののまだ少なく、
会社から出世に響くと言われ
躊躇している男性もいます。
子どもが急病で早退したくても
「奥さんは?
なんで男が早退しなきゃいけないの?」
と言われることもあるようです。

138ページより引用(僭越ながら少しリライト

ほんまそれ。
二つ目の育休についてとか、急病による早退についてもし会社が夫に対して提言するようなことがあれば
「そのセリフ、私に言ってくれます?
(笑顔でイラッ)」
と言い返したい。そんな機会来ませんように。

第4章は「何歳からキスやセックスをしてもいいの?」という話。
「性的同意」「性交同意年齢」という言葉とその意味をご存知でしょうか。

性的同意とは、性的な行為をする際、お互いに相手の意思を確認すること

157ページより引用

性交同意年齢とは、セックスや性的な行為の意味を理解し、セックスをするかしないか、自分で判断できるとされる年齢のこと

149ページより引用

本書によると日本の性交同意年齢は13歳
他国と比べて低年齢なのが現状です。
詳しくはこちら↓

ただし、思春期になり性的なことに興味を持ち始めるのは健康な証拠であるとも本書には書かれています。
食欲・睡眠欲・性欲は人間の三大欲求ですからね。
三大欲求について調べていたら
こちらの記事が面白いなぁと思いました。
(そして脱線しまくることでどんどん長くなる私の記事)

スウェーデンでは性交同意年齢は15歳。
15歳でセックスをする権利があるという考えのもと、幼少期から性教育を丁寧に行い、13歳を過ぎたらクリニックで無料相談ができるサポートなども行っているそうです。

さすがスウェーデン。
(って書いてこの下にムーミンの画像でも挿入しようかなと思ったのに、ムーミンはフィンランド出身という衝撃の事実を知り画像挿入できませんでした…
北欧っていっしょくたにしてしまいがち。

この"いっしょくた"って言葉も
"いっしょくたん"だとばかり思ってたら
"一緒くた"らしいです。日本語むっっず。
ちなみに"くた"という言葉はガラクタの"クタ"と同じ意味らしい。
待って。じゃあガラは何者やねん)

スウェーデンについての知識をさくっと得たい方はこちら↓

一言でまとめるとIKEA、H&M、1日6時間労働

3.性犯罪からの防犯

第1~3章の中でも端々で触れてはいますが、
第4章で一番ピタリと触れていると感じました。
(そう、それはサランラップのように)

法務省の犯罪白書によると、重大な性犯罪の加害者は99%が男性です。
一方、被害者の96%は女性です。
(中略)
もちろん男性も性暴力被害を受けることはあり、女性同様に影響は深刻です。しかし性犯罪全体を見たときに、被害者の性別にかかわらず、加害者の圧倒的多数は男性なのです。
(中略)
「男の子が加害者に育たないようにする」という社会全体の視点が大事なのかもしれません。

167ページより引用

性犯罪・性暴力対策の強化の方針を踏まえ、子供たちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないようにするために、文部科学省が「生命(いのち)の安全教育」のための教材と指導の手引きを公開しています。
幼児期~成人まで発達段階に合わせた資料がありました。

我が家の子供の小学校でも
「水着ゾーン」(=プライベートゾーン)についての話を一年生の保健の授業で聞きます。
低学年から丁寧に教育をしてくれて親としてはありがたいです。

知らずに傷つけているかも

というタイトルのマンガが第4章の最後に掲載されており、少しだけLGBTの話題にも触れています。
最近ではLGBTにQを加えたLGBTQという言葉や
LGBTに代わるものとしてSOGIという言葉もあるそうで。
SOGIとはわたくし初めましてでした。
Nice to meet you.(なんで2回言った?)

で、今までの諸々を踏まえて第4章の締めの言葉がこちら。

「カラダ」と「ココロ」の性別があり、決めるのはわが子自身なのですね。
(中略)
しかし、もし子どもが悩んでいたなら
「一番の理解者でいたい」とすべての親が願うはずです。
(中略)
わが子のありのままを受け止めることが、カラダとココロ、そして人権を守ることにつながるのではないでしょうか。

173~175ページより引用

ほんまそれーーー!!!!
キレイにまとまっているので私からはもう何もいう事はございません。
(突然の上から目線)

おわりです

図書館で借りたものなのでとりあえず返しますが、家に置いといてもいいなぁと思える本でした。
老若男女問わずご一読する価値ありです。

それにしてもこの記事…長くないですか?汗
自分で書いて自分でびっくりしました。
太字にするとかリンク張るとかの作業、面白い。
(そしてここで初めてリンクを"貼る"ではなく"張る"の方が意味としてより適切だという驚愕の事実を知ったけどここまでの分はもう直すまい…)

最後まで読んで頂きありがとうございました!
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跳ぶ気配など全く見せず微動だにしない者たち

2022.2.14 脳筋PTかわた
(Happy Valentine!)


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