アシュラシンドローム 私が好きな曲ランキングベスト5


第1位「月はメランコリックに揺れ」

(MV公開日:2015年12月5日)

どんな曲か
優しいギターのゆったりとしたイントロから始まり、序盤、優しく丁寧に歌い上げた後、だんだんと力強くなって行き、迫力のあるサビに惹き込まれる、別れた彼女を想う主人公の恋人に対する未練を歌った失恋ソング。

ストーリーと考察
彼女と別れた主人公は、午前3時、
『くろちゃん』という愛称で親しまれている店主がいる、中野新橋の『くろべえ』と言う飲み屋でお酒を飲んでいると、その別れた彼女に出会い、話す。
彼は心のどこかで彼女とヨリを戻したいと思ってはいるが、『どうせ男女の関係は何も無いし、もう恋人としての関係には戻れない。付き合っていた時は彼女との日々に理想を抱き過ぎたんだ。今は自分にとって無駄だったと後悔した時間を取り戻したいだけだ。』と自分に言い聞かせる。
そして主人公は彼女と別れた時の事を思い出す。
その時はまるで自分が死んだかのような、他人に笑われているような気がした程のショックを受けた。

サビでは、彼女に、素直な気持ちでいた自分との日々も好きだったと思っていて欲しい、と祈っている。
そして別れた今も彼女がどこかにいて欲しいということを願っている。

2番では、朝、何故自分は一日が始まる時に逃げたくなるのか?それは彼女との楽しかった日々を思い出して、現実逃避をしたいんだ。と自問自答をする。
彼は、夜が明ける時、寂しくて、やはり彼女がどこかにいて欲しい、と願っている。

毎日朝が来て、夜が来て、と、実際の時間は進んで行くが、いつも彼女といた過去の日々のことは、昨日の事のように思えてしまう。

そして最終的にはまた彼女に自分を探して逢いに来て欲しいと願う。

1番の『羽の無い天使が指差して笑って見せたのさ』
この部分の歌詞を聴いて、「あれ?天使=優しいイメージなのに指差して笑うのか?」と思ったが、これは、表では優しく天使のように振舞っている人でも、裏では人を嘲笑っているかもしれないのだ、と言う事なのだと思う。
2番では『羽の無い悪魔が上を向いて涙流したのさ』とあり、これは1番とは逆に、見た目が怖い、あるいは不良など、表では悪いイメージがある人にも悩みや苦しみ等があって、裏では泣いているかもしれないのだ、と言う事なのだと思う。
つまり、ここでは、人の心の中は見た目だけではわからないし、普段は本当の自分を隠し、嘘の自分を装っている人だっているんだ、と言う意味があるのかもしれない。

好きなポイント
断トツで好きな曲。落ち着いているメロディなのに、サビが力強く、初めにしっとりと歌ってからサビで力を込めて歌うのが楽しい。曲の雰囲気も好き。

第2位「ロールプレイング現実」

(MV公開日:2019年3月22日)

どんな曲か
イントロのギターテクニックに惹き込まれ、最初から最後まで音が力強く、現実世界に向き合わなければいけないという事を、現実の世界とRPG(ドラクエ)の世界を比較しながら表現しているアップテンポなナンバー。

ストーリー(考察)
主人公は高校生。主人公が生きている日々は平凡なので、RPGのように壮大だったり、歴史に刻まれるような凄いことは起こらないが、エナジードリンクのRed Bull(レッドブル)を飲み干し、ゲーム(ドラクエ)の世界の中に入り、攻撃力をアップさせる『バイキルト』という呪文を唱えれば、何でも出来そうな気がしている。

現実世界ではドラクエのように、自分の脳内で作戦会議をして、『ガンガンいこうぜ』を選択して積極的に動いたり、『いのちをだいじに』を選択して保守的になりながら日々を送っている。

しかし、ある日現実世界の主人公に課題の締め切りが迫る。
嫌だなと思いながら、『パルプンテ』という、使うとランダムで何かが起こるという呪文を心の中で唱え、ゲームの世界のようにどうにかならないかな、と現実逃避をする。

そして、こんな毎日だったら、現実から逃げ出したくもなるよ、と言い訳をする。

そんな主人公は普段の現実世界の中では、ドラクエの勇者のようにカッコ良い自分を演じているが、実は嫌な事があると、自分の身を守るために丸まるアルマジロのように自分を守るのだ。

脳内で『作戦会議』をして、積極的に行動するか、それとも自分の身を守るかを考えていた現実世界の主人公であったが、最終的には常に自ら行動を起こして積極的になる事を決断し、現実世界はファンタジーなゲームの世界ではないので、自分を守ってばかりではなく、現実と向き合わなければ生きて行けない、と思い、現実と向き合って行くことを決めた。

そして、ゲームの中の空想世界に逃げていた生き方を辞め、ゲームの世界と現実世界を分け、現実と向き合う新しい自分が始まった。

歌詞の中に出て来る"Easy come Easy go."とは、日本語に訳すと「得やすいものは失いやすい。」と訳される。つまり、簡単に手に入ったとしても、途中でつまらなくなって辞めてしまったり、質が悪く、すぐに壊れてしまう物であったりする、と言う事なのだろう。
だからこそ、苦労をする事に意味がある。

「意地になるなよEASYじゃねぇぞ」という歌詞は「意地になるな、人生はRPGのように簡単には進まないのだから。」ということを訴えているのかもしれない。

曲の最後の歌詞を見ると、『作戦会議』は全て『ガンガンいこうぜ』を選択しており、主人公は現実の自分の人生に積極的に向き合うように成長しているのだと思う。

この曲では『人生はゲームのように上手くは進まないので、逃げずに現実と、自分と向き合わなければならない』という事が主張されているのかもしれない。

好きなポイント
ずっとアップテンポで力強いが、サビがめちゃくちゃ盛り上がる。
歌詞にドラクエの用語が出て来るので、私のようにドラクエをやっていない人は歌詞の意味が分かりにくく、流れるように歌うのが難しい曲ではあるが、"Hey!"等の掛け声は声を出して叫びたくなる。
楽器の音をよく聞いてみると、音が重なっていて凄く聴きやすくカッコ良いので、間奏も飽きずに聴く事ができる。

第3位「絶対彼氏以上」

(MV公開日:2017年4月20日)

どんな曲か
イントロのギターからテンションが上がる、好きな人に想いを伝えられない草食系男子の恋愛を歌った曲。
主人公はその草食系男子だが、歌詞では彼に積極的になるように、と別の人が訴えかけている。
MVでは亞一人くんが出ているが、激ロックのインタビューによると、NAGAさんは「とある人物を主人公にして亞一人くんに書いてもらいました。」と言っているため、主人公は亞一人くんではないらしい。

ストーリー(考察)
主人公には好きな人がいる。主人公はその人の事がものすごく好きである。しかし、振られるのが怖くてなかなか自分の気持ちを伝えられない。
そんな消極的な主人公の中にいるもう一人の積極的な自分が、消極的な自分に「本当はあの人が気になって仕方ないんだろ?」と問いかけ、さらに「モジモジしてんのバレバレだぞ。」と追い討ちをかける。
朝、昼、夕方、夜…と、とにかく主人公は一日中彼女の事を気にしているのだ。
優柔不断な気持ちをハッキリさせたい積極的な自分は、これからどうしたいのかを消極的な自分に聞く。
最後は積極的な主人公が、『何度も流した涙の数だけ明日と言う日の星を見上げろ』つまり、「何回泣いても良いんだ。だって明日があるじゃないか、上を向けよ!」と、消極的な主人公を励ましており、「悔いを残さないように自分の力で気持ちを伝えて欲しい」と願っている。

好きなポイント
テンポが速いが、そのテンポの速さにテンションが上がる。MVでメンバーが後ろ姿で手を挙げている所は、一緒に手を挙げたくなる。

第4位「TM NEET WORK」

(MV公開日:2017年6月3日)

どんな曲か
Twitterと激ロックのインタビューによると、「トゥモロー ニート ワーク」と読み、「明日ニートが働く」と言う意味がある。
ニートを辞めた人(=青木亞一人)の第2の人生を歌った曲。
社会に出ると言う事は怖い事だとは思うが、一歩踏み出せば自分を変えられる、という事を力強く伝えている。
青木亞一人がニートだった事もMVのように弁当屋で働いていた事も事実であり、亞一人くんが作詞した。
NAGAさんは『青木くんの"俺、頑張るわ!"という曲だよね。やっと普通になれた!という曲』
亞一人くんは『世間のニートに向けた応援歌になっています。』
と激ロックのインタビューで語っている。

ストーリー(考察)
主人公は青木亞一人。
亞一人くんはある日、ニートを辞め、青ばん弁当が唯一売っているお店「手作り弁当FL」(アシュラシンドローム公式Twitter参照)でバイトを始める。
ニートだった彼にとって、社会に出るのは久しぶりで、感情をリセットするという気持ちで社会人として第2の人生を歩む。
トボトボと歩いてきた弱い自分を変えるため、再び社会人として生きることにしたのだ。
ニートになった時、あるいはニートだった時は無理やりポジティブに過ごして来たもんだ、と、過去と現在の自分は違うのだ、変わったのだと自信を持つ。

ふと、別れた恋人か誰かと過ごした幸せな日の事を思い出し、その幸せな日々を取り戻す事を原動力にして、ニートの自分をどうにか変えるために外の世界に踏み出した。
幸せだった時の事を思い出すと、『まだまだやれる気がする』という気持ちになり、明日には希望があるのだと前向きになる。
例え悲しい事があったとしても、涙をこらえて踏ん張れば、何とかなるから心配する必要はないよ。でも、悩んだからと言って、誰かが助けてくれるほど世の中は甘くないんだよと自分に言い聞かせる。

最後は、「例え儚い夢だとしても、その夢を叶えればいつかは社会へ出ていくことが出来るはずだから、自分で一歩を踏み出して行こうぜ!」と前向きになっている。

好きなポイント
大声を出して歌いたくなる曲。
しかし、歌ってみると結構早口で難しいのよ…
この曲はとりあえずMVを見て欲しい。だってノリノリな亞一人くんが可愛いんだもん。

第5位「Over the Sun」

(MV公開日:2019年8月21日)

どんな曲か
アシュラシンドロームが憧れのライジングサンロックフェスティバルに出場が決まった時の想いを込めた曲。
ライジングサンロックフェスティバルの景色や、会場を見た時の感情が歌詞に込められている。

ストーリー(考察)
アシュラシンドロームが、北海道石狩市で開催される「ライジングサンロックフェスティバル(以下『RSR』)」に出場が決まった時の思いを込めた曲。
この曲が出来る前、アシュラシンドロームがRSRに出場する前に亞一人くんは「10獄放送局」で打首獄門同好会と出店をした。亞一人くんはアーティストとしてステージに立てなかった事が悔しかったが、遂に今年は出られるんだという喜びがあり、頑張って活動して行くうちに、RSRは「憧れ」ではなく、そして実際に「10獄放送局」でその場に立ち、「来年こそはRSRに立つ」という宣言を大大的にした時に「希望」を抱き、「このステージに絶対に立つ!」と言う気持ちがより一層高まり、ずっと頑張ってきた。
そして2019年、遂にRSRにアシュラシンドロームが出場する事が実現した。
それはドッキリで知らされ、その時は本当なのか嘘なのかわからなくなったが、本当だとわかった時、嬉しくて大きくガッツポーズをした。
出店した店「10獄食堂」のテーマ曲である「10獄食堂へようこそ」を打首獄門同好会とRSRのステージで歌った際、初めて亞一人くんがRSRのステージの上で見た景色は、亞一人くんの希望となり、次はアシュラシンドロームとしてRSRに出場したいと言う気持ちになり、歌詞にある「夢じゃ終わらせない」と言うその気持ちと努力が、「アシュラシンドロームとしてRSRのステージに立つ」という亞一人くんの夢を叶えたのだと思う。

好きなポイント
MVではRSRの様子が映っており、「10獄放送局」を見た後にこのMVを見ながら曲を聴くと感動する。
と言うかこの曲を聴く前でも後でも良いから必ず10獄放送局のRSRで出店編とRSR編を続けて見てくれ。
MVの映像の様子と歌詞の意味が心に染みるはずだ。

その他
歌詞はYouTubeのMVの概要欄にあるぞ。

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