平成最後の「ぅ」をつくる〜前編〜
どうもこんにちは。
平成元年生まれのみえです。
突然ですが、わたしは「平成元年生まれ」という響きが大好きです。「がんねん」って響き、なんかかっこよくないスか?
「わたし、○○元年生まれです」って言える人って、大正元年、昭和元年、平成元年、この3年間に生まれた人だけなんて、めちゃくちゃレアですよね。
で、平成元年にこの世に生を受け、バイトをはじめたときや就職した時、行く先々で「えぇ!?平成生まれなの!?はぁ〜〜〜〜〜」と言われ続けてきた元年生まれももう今年で三十路です。
もうさすがに「平成生まれか!はぁ〜〜」とか「つい最近生まれたばっかじゃん!」とか言われることもなくなって、平成も終わってしまうこの春、なんとも光栄なことに、フロップデザインさん主催の企画「平成最後のフォントを作ろう」に参加させていただいてます❗️
担当文字は小さい「ぅ」です。😗
フォントを作るのは初めてですが、この、小さい「ぅ」に込められた、わたしの想いを、せっかくなのでまとめてみました!
●「う」という文字
小さい「ぅ」をつくるにあたり、まずは大きい「う」がどんなヤツで、どんなバックボーンがあるのか調べてみることにしました。
皆様ご存知の通り、ひらがなは漢字からできており、漢字にはひとつひとつ意味や起源があります。
そのへんを紐解いていけば、ひらがなにだって個性をつけられるんじゃないかと考えました。
「う」の漢字は「宇」です。有名ですね。
では「宇」は、具体的にどんな経緯で生まれて、どんな意味を持つのでしょう?
「ウ」としか読んだこと無い「宇」ですが、訓読みは「のき」なんですね。初めて知ったよ〜!のき!
人名に使う時は「いえ」「うま」「たか」などと読むらしいですが…10000%読めませんね…。
意味は「屋根」から「天空」、「精神、魂」など、なんかとんでもないスケールです。
●「う」のご先祖様
では、そんな壮大な文字「宇」はどのようにして生まれたのでしょう。
屋根を表す「宀」に、長く曲がったものを表す「于」が合わさった文字らしいです。
諸説あるっぽいのですが、屋根の下(家の中)で、長く曲がった刀を保管している様とか、弓(長くて曲がってる)をつくっている様を象った文字のようです。
そこから「精神」とか「魂」って意味を持つようになった「宇」、結構ヤバイ奴ですね。嫌いではないです。
●「う」に秘められた意味
では現代では「宇」は主にどのような意味を持つ漢字なのでしょう?
そのスケールのデカさから、やはり真っ先に思い浮かぶのは「宇宙」ですね。
他には……宇治、宇都宮、宇田川……地名しか出てきません。どこも自分にはゆかりのない地名ですし、「宇宙」って響きのカッコよさには勝てないので、今回は「宇宙」で掘り下げていくことにします。
●マクロコスモスとミクロコスモス
なんか……「ぅ」をつくるのにとんでもないところまで来てしまいました……わたしはこれから宇宙の謎を解き明かそうとしています……💭
「宇宙」について具体的なイメージを練るために、色々調べてみました。
「宇宙 とは」……なかなかイタい検索ワードです。
すると見つかる言葉は「大宇宙と小宇宙」
し、小宇宙…………💫
これだ……
まさに、小さい「ぅ」をつくるのだから…テーマは「小宇宙」で決まり……!
くぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
厨二っぽ〜〜〜〜〜〜い!!!!!
ということで、小さい「ぅ」は小宇宙をイメージしてつくることにしました。
では、小宇宙ってなに?大宇宙って?について深掘りしていきます。
え?人間?小宇宙って人間のことなの?わたし小宇宙なの?
衝撃の事実です。
なんと、「ぅ」は、まさに人間そのものだったのです。(違います)
大宇宙(マクロコスモス)と小宇宙(ミクロコスモス)というのはどうやら哲学用語で、それはそれは大昔の哲学者が提唱した考えらしいんですけど、自分たちのことを「大宇宙(いわゆる宇宙)と1対1の対応関係であり、1つの"神的存在"」だとか言いだすんですから、人間ってほんと面白いですね。
自分らのことどんだけたいそうな存在だとおもってんの!?!?!?!?
っていうね。
宇宙先輩ナメんなよっていうね。
そんな自意識過剰な人間の、傲慢さっていうか、ロマンチストさっていうか面白さを、自分なりに咀嚼して表現できたら面白いな〜と思っています。
具体的にどんな形にするかは温め中なので、また次回🎈
今回もお付き合い頂きありがとうございます✌️
平成最後のフォントを作成中の方も、そうでない方も、また次回よろしくお願いしま〜す👋🏻
後半はこちら↓
いいんですか!?