時代の変遷
こちらは再出版が決まった『神速の麻雀 堀内システム51』。
今日、私はこの本を読み直していた。
何故なら、再出版にあたり私の文章(「データ研究者の苦悩」)を差し替えることになったため。
そして、出版当時のことなどを思い出すため。
この点、文章を差し替えることになったものの、何を書くべきか題材がなくて困っている。
私自身、麻雀研究から遠ざかってしまったなあと思う次第である。
この本が出版されたのは2015年の2月。
私が研究を再開して間もないタイミングである。
また、『統計で勝つ麻雀』を出版する直前でもある。
つまり、この本を出版してから約5年半の時が経過したことになる。
そう考えると感慨深い。
この5年半で何が変わっただろうか。
キーワードはデータの普及とAIの進化だと思う。
2019年以前、ブログなどで私やnisiさんなどの数理的麻雀研究者がデータを無償で公開していた関係で天鳳ツイッター界隈においてデータが身近なものになった。
また、その後、データを伴う麻雀戦術書が出回るようになった。
その意味で、天鳳ツイッター界隈ないし麻雀界においてデータが市民権を得たと言ってもよい。
以前述べた通り、私は麻雀研究の進化にほとんど関与していないが、データの普及を行ったことについては私の功績が少なくないと思っている。
あと、AIの発達も見逃せない。
爆打・NAGA・スーパーフェニックスなど様々なAIが現れ、天鳳界隈に影響を与えた。
この点、爆打についてはAIを使った戦術書が出版されたし、スーパーフェニックスに関しては天鳳位による分析書が出版される。
AIによる革命はこれからになるだろう。
書ける話といえば、こんなあたりか。
しかし、書けるのはこの程度、原稿は全然進まない。
どうしたものか・・・。
あと、再出版にあたりグラフ・表の差し替えはどうしようか。
この本の戦術の根拠が当時の牌譜解析結果・シミュレーション結果にある以上、根拠だけを差し替えるのは不適切な気がする。
また、この本は北HAZさんのデータが多く掲載されており、それはこの本の出版当時から意識していた(データは北HAZさんのデータがあれば北HAZさんのデータを掲載し、それがない場合に私やnisiさんなどのデータを利用する)が、その傾向を変えるのもどうかと思われる。
となれば、明らかに誤っているもの・不適切なもの以外は差し替えないことになりそうである。
では、今回はこの辺で。
もし気が向いたら、サポートしていただければありがたいです。 なお、サポートしていただいた分は、麻雀研究費用に充てさせていただきます。