私がMリーグに個人賞をつけるなら
この文章のきっかけは、平澤元気先生の次の記事である。
これを見て、「私だったらどの数値に個人賞をつけるかなあ」と考えてみた。
今日は余興がてら、これに答えてみたい。
なお、今回の個人賞を考えるにあたっては、
鳳凰卓の牌譜(天鳳・鳳凰卓・喰いタン赤ありの東南戦)を使い、
鳳凰民を見かけのRATE(実力を示す一指標)毎に区分し、
見かけのRATE毎の成績を出し、
見かけのRATEと各数値の相関係数
を見ながら考えた。
まず、個人賞を付けるべき指標は、半荘収支(平均)、1試合あたりのポイント平均である。
Mリーグの場合、ウマワンスリー、オカ25000点の30000点返しの素点込みの成績で競っている。
とすれば、半荘収支はチームの成績に直結する重要な指標である。
よって、半荘収支(ポイント平均)に個人賞をあてる。
というか、一つしか個人賞をあてられないならこれを選ぶ。
なお、半荘収支ではなく、ポイントの総和で決めるべきという考えもある。
個人的には平均値の方がいいと思っているが、「たくさん試合数を打ってもらう」という観点から半荘収支総和を個人賞にあてるというのも全然ありだと思う。
そこには、特にこだわりはない。
そして、半荘収支に個人賞をあてた以上、他の試合終了時指標は基本的に要らない。
よって、平均順位やトップ率、ラス回避率には個人賞をあてる必要はないだろう。
次に、攻撃の指標として和了率を個人賞の対象にしたい。
見かけのRATE(実力)と和了率との間には強い正の相関(相関係数0.76)がみられた。
とすれば、この指標に個人賞をあててもリーグ戦に悪影響を及ぼす可能性は低いだろう。
また、防御の指標として放銃率を個人賞の対象にしたい。
見かけのRATE(実力)と放銃率との間には負の相関(相関係数ー0.60)がみられている。
とすれば、この指標に個人賞をあててもリーグ戦に悪影響を及ぼす可能性は低いだろう。
というわけで、私なら半荘収支、和了率、放銃率を個人賞にあてる。
個人賞の対象が3つならば、私はこの3つを選ぶ。
では、5つ選ぶとするならどうするか。
私が選ぶなら、局収支と和了素点(打点)になると考えられる。
まずは、局収支。
これは、順位点を抜きにしてどの程度点棒を稼いだかという指標である。
そして、局収支と見かけのRATEとの間にも正の相関がある(0.70)。
そこで、この指標も個人賞にあてることは不合理ではないだろう。
最後に、和了素点(打点)。
平澤元気先生によると、この指標をあてることに違和感があるのだそうである。
だが、手の高さを示す指標としてこれほど分かりやすい指標もない。
また、鳳凰卓における見かけのRATEと和了素点の相関係数は0.11であり、負の相関があるわけでもない。
さらに、成績の観点とは別で、我々は高得点の和了をするとそれだけで盛り上がる。
とすれば、その盛り上がりに貢献したということで個人賞をあてても問題はない。
というわけで、私は和了素点を個人賞に入れることに違和感がないし、むしろ、優先順位が下がるとはいえ候補に入れる。
もっとも、これについては、和了素点ではなく、「倍満以上和了回数」、「跳満以上和了回数」など平均ではなく回数で判断すべきと言えなくもない。
私は期待値・平均・確率の方が親しみやすいため、和了素点を入れたが、高得点の和了回数としてもいいと思う。
以上、私が個人賞をあてられるなら何を入れるかと言うことを考えてみた。
皆さんも、どの指標を個人賞にあてるか、考えてみるのも一興かと思う。
それでは。
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