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第5回雀RECCUPに参加する

 約2か月前のことになるが、麻雀HOLICさんが行っている雀REC CUPという麻雀大会に参加した。

 この大会は、ゲストである松嶋桃先生と少なくても1試合は対局でき、しかも、その対局はネットで公開されるというものである。
 さらに、決勝に進出すると、松嶋先生による解説が受けられるというものである。
 なかなかゴージャスな大会である。


 私がこの大会に参加することになったのはただの気まぐれである。
 次のツイートを見た私は,なんとなくこの大会の無料抽選に応募してしまったのである。

 応募した私は、その直後から応募したこと自体を忘れていた。
 そのため、7月11日にツイッターのDMで当選の通知が来たとき、全く身の覚えがなく「なんのことだろう?????」と思った記憶がある。
 本当に無礼であり、麻雀HOLICの皆様にはお詫び申し上げたい。

 内容を確認し、本当に当選したのだとわかってから、実際に出場するか悩む。
 大会は7月13日の金曜日の夜。
 7月13日に豊橋から東京に向かうのはいい。
 しかし、7月14日は名古屋で仕事がある関係で、次の日には東京から名古屋に帰らなければならない。
 14日に何もなければ、私は喜んで大会に出場し、土日を東京で有意義に過ごしていたことであろう。
 ところが、今回東京に行った場合、誰にも会わずにとんぼ返りしなければならない。
 そのため参加すべきか迷った。
 しかし、自ら応募しておいて抽選に当たったのにそれを断るというのは仁義にかなう行為ではない。
 また、せっかくのチャンスを棒にするのもあれである(さすがに、この抽選を断ったら二度とこの大会に参加することはかなわないだろう)。
 そこで、13日に豊橋から東京へ行き、14日には東京から名古屋に帰る予定の元出掛けることにした。


 さて、7月13日。
 午前中、私は豊橋から鈍行に乗って東京に向かう。
 昼、急遽人と会うことにし、夕方会場に向かう。
 会場は麻雀HOLICという雀荘である。
 場所は溜池山王。

 抽選に当たったということは参加費は無料である。
 そのため、せめてものお礼にと『「統計学」のマージャン戦術』を持参し、お店用にお渡しする。

 その後、ゲストである松嶋先生がいらっしゃったので、先生にも自己紹介を兼ねて本をお渡しする。


 さて、この大会の参加者は12名(ゲスト含む)。
 最低1試合は松嶋先生と同卓でき、その対局は公開される。

 また、予選は東風戦4試合。
 上位4名(ゲスト除く)が決勝でもう1試合。
 ちなみに、その試合は松嶋先生の解説付き。

 私も研究者として無様な結果は残せない。
 とりあえず決勝を目標に定める。

 さて、予選第1試合。
 細かいことは忘れてしまったが、4枚見えの単騎待ち立直をかけてしまったこと、オーラスに3mが事前に切れている状況で2m待ちの単騎待ち立直をかけ、対面から立直一発チートイタンヤオ赤3をくらわせて、一気に2位まで駆け上がったことだけ覚えている。

 次に、予選第2試合。
 細かいことは忘れてしまったが、確か2位で終わったものと記憶している。

 そして、第3試合。
 松嶋先生に教えを乞う対局である。
 東1局から東3局まで細かく点数が動き、オーラス。
 私はラスに転落していた。

 その東4局の5巡目、私は次の手で聴牌した。

ドラ1m
1m1m3m5m7m8m9m5s6s3p4p4pr5p ツモ4s

(動画は1時間28分あたり)

 リーチ表表赤の無筋4m愚形聴牌である。
 普通なら、私は即立直打っていただろう。
 しかし、無筋4mは出てくるとは思えなかったこと、そして、ピンズが3445形であったことから3mを切って聴牌外しに出た。
 その後、当分の間関連牌が引けず、即リーすべきであったかと苦悩したが、11巡目6mを引いた。
 リーチすべき悩んだが、周りを下ろさないためにもダマを選択する。

ドラ1m 1m1m5m6m7m8m9m5s6s3p4pr5p
(動画は1時間31分あたり)

 その後、対面から立直が入るも、私はゼンツ(ただし、追いかけ立直をかけるべきだったかもしれない)。
 その後、松嶋先生が7mを捨て、私はピンフドラ3で和了し、3位をまくった。
 とりあえずラスらないでほっと一息である。

 そして、最終局。
 細かいことは忘れたが、オーラスの親番で一気の差しを見せてトップに立った。

 これにて予選は終了。
 4試合の結果はトップ1回、2位2回、3位1回。
 予選は2位で決勝卓への進出を決めた。
 麻雀研究者としての面目を大いに施した。
 私の研究が正しいことが証明され、、、るわけではなく、ただの短期確変である。


 さて、決勝。
 ここは、記憶に残る3局を振り返りたい。

 まずは、東1局。
 この局で私はドラの9pをさっさとリリースしてしまう。
 もちろんこれは大ミスである
 他方、私の下家の人がツモり四暗刻の聴牌で立直をかけていた。
 幸運にも横移動(しかも裏なし)で終わったが、和了されなくてほっと一息である。

 次に、東2局。私の親番。
 3巡目に私はドラ無筋4p待ちのカンチャン待ちで先制聴牌した。

ドラ4p 1m2m3m5m6m7m3s4s5s9s9s3p5p8p
(動画は2時間35分あたり)

 当たり牌はドラ4p待ち。
 しかし、無筋かつカンチャン。 
 中巡なら30%しかない和了率の待ちにはかけられない(今改めて調べたところ、序巡の場合の和了率は40%近くあった、これなら立直してよかったと思う)と判断した私は8pを切ってトリダマを選択する。
 4連形を引いたら聴牌を崩す予定であった。
 つか、愚形聴牌を嫌ってばっかりだなあ・・・。

 その後、4s→6pと引き、先制リャンメン立直をかけることに成功した。
 しかし、その後追っかけ立直を食らい、それに放銃。
 これで事実上私の優勝はなくなった。

 その後、細かくあがいていたものの決勝はオーラスへ。
 オーラスの条件はトップからの満貫直撃、跳満ツモ、倍満ロンという厳しい条件であった。
 しかし、私は配牌に恵まれる。

4p8p9p1s5sr5s6s7s8s3mr5m8m9m白 ドラ3m
(動画は2時間46分付近)

 配牌ドラ3。これで立直ツモ表赤赤裏で逆転が見える。
 これにかけようと手を作っていたところ、6巡目に先制聴牌になった。

ドラ3m

2p3p4p7p8p9p5sr5s6s6s7s8s3mr5m
(動画は2時間46分付近)

 リーチドラ3、無筋4mの愚形聴牌、しかも、4mは場に1枚見え。
 かなり厳しい勝負である。
 しかし、和了率は約35%、ツモが60%、裏又は一発が30%となると、優勝確率は6~7%ある(トップの満貫直撃は期待できないだろう)。
 そこで、私はこの6~7%にかけ立直をかけた。

 しかし、追っかけ立直を食らった上、追いかけ立直者の対面が4mを切ってしまう。
 さすがにトップになれない状況(裏裏でもまくれない)では和了するわけにはいかず、そのまま対面の立直ツモチートイドラ1の和了により麻雀は終了した。

 結果はラス。
 和了していれば3位にはなれたが、それは考えても詮無いことである。


 というわけで、結果は残念だったが、非常に楽しいひと時を過ごすことができた。
 大会の運営者、同卓してくれた方々には厚く御礼申し上げたい。

 それでは。

もし気が向いたら、サポートしていただければありがたいです。 なお、サポートしていただいた分は、麻雀研究費用に充てさせていただきます。