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「少しばかりの感傷散歩」24 08 24
8月24日土曜日の午前中、食料買い出しのため街に出た帰り、バスを利用しようと金生町バス停に立ち寄ると、次の便まで1時間以上の待ち時間。
お昼も近づいていたので、近くにあるラーメン屋「ふくまん」に入ることにした。
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現在、何でも食べられる健康状態ではないため、飲食店に入ることなど滅多にないが、この店も例外ではなく、最後に入ったのがいつだったか思い出せない。そばに老健「あさひ」があり、8年前に亡くなった母が存命中にお世話になった。当時何度となく、このラーメン屋の前を通っており、利用したこともある。穏やかでやさしい味が気に入っているが、それ以外にもこの店を利用した当時の様々なことが思い出され、ラーメンの味と共に胸の奥に湧き上がってくる「想い」も同時に噛みしめた。
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カリウム制限のため、ネギともやしを残して店を出た後、近辺の町並みを眺めながら、老健「あさひ」にも立ち寄ってみた。
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対応してくれた職員の他、事務所にいた数人全員の顔ぶれがすっかり入れ替わっていたが、玄関から覗き込んだホールの空間が、かつての記憶をくすぐった。
老健は、退院した後のリハビリ施設であるため、利用できる期間が限られており、次の入所先がなかなか見つからずあたふたしたものだが、それも母が確かに生きていたことの証であり、今となっては、そんなストレスさえも懐かしく思い出される。
泉公園の五代友厚像、何度か立ち寄った「鹿児島ブランドショップ」の看板など、久しぶりに目にした。
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何度か立ち寄り利用したことのあるブランドショップの店内に、久しぶりに立ち寄ってみようと、入り口に足を運ぶと、閉じられた扉に張り紙がしてり、7月末で移転したことを知らされた。
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新店舗を示す簡易地図が示されていて、その無言のメッセージに時が流れたことの寂しさを感じさせられた。
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様々な想いが巡ったバス待ちの1時間余り。心の奥に眠っていたささやかな記憶を刺激されつつ、少しだけ感傷的な想いを胸に抱きながら、バス停へと歩いた。