「バス停のベンチ」
武岡小学校前バス停に、バス停にしては珍しい形のベンチが設置されている。まるで近くの公園から運び出してきたかのようだ。
立て看板の足元に、説明文を張り付けた板が立てかけてあって、そこにはベンチにまつわる説明が書かれていた。
道路拡張工事の際、長年親しまれていたクスノキを伐採せざるを得なくなった。
工事を請け負った会社社長以下、それを忍びなく思い、何らかの形で思い出を残したいと考えてベンチを作ったのだそうだ。
時の流れとともに、町も形を変えてゆくが、そこには人々の様々な思いが込められている。
そんな中の一つの小さなエピソードが、こうして形になって残されていることに、ちょっとほっこり。