「小さな花」
門を出て右へ数メートル歩き、ふと足元を見ると、身の丈数センチという小さなピンクの花が咲いていた。
道路の隅のコンクリートの僅かな隙間から根を張り、芽を出し、ほとんど誰も見ていないところで、ちょっとおどけてバレリーナみたいなポーズを取って咲いているみたいに見えた。
― お、がんばれよ!
と声をかけたくなった。
門を出て右へ数メートル歩き、ふと足元を見ると、身の丈数センチという小さなピンクの花が咲いていた。
道路の隅のコンクリートの僅かな隙間から根を張り、芽を出し、ほとんど誰も見ていないところで、ちょっとおどけてバレリーナみたいなポーズを取って咲いているみたいに見えた。
― お、がんばれよ!
と声をかけたくなった。