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人が輝く瞬間
成功し続ける人も確かに格好良いかもしれない。でも、自分はどん底から這い上がった事がある人にとても惹かれます。
今回は東京闇市を精神的、そして物理的にも支えてくれているとある方のお話。
その方は小学生の頃にサボテンを始めましたが、20年ほど前色々な不運や災難が立て続き、一畳分を残して全てサボテンを手放し、自死すら意識したそうです。
その時に残した親木から産まれた子たちは
今ではバチバチの特級品となり、ある種類では知らぬ人がいないほどの名人として名を馳せるほどになりました。
2ヶ月ぶりにお会いした彼は髪を夏仕様に整えて、いつものように穏やかな笑顔で声をかけてくれました。
残念ながら僕は寝坊してギリギリに到着したのと、邪道の王は何かの幹事だかで欠席とのことで席は正反対に1人でつきました。
(といっても周りはいつも通り良い人だらけなので寂しくは無く笑)
交換会が始まると、彼の出品した株は信じられないくらいハイペースで値段が上がっていきます。人前に立つことはここ数年減ってきたとの事だったので、きっと待っていた方も多くいらっしゃったのでしょう。手にした方は思わず唸り声を上げていました。
僕はというと恥ずかしながら値段の上がりように驚いてしまったのが半分と、彼の生き生きとした顔に見惚れてただただ座っていました。
輝いて見えるとはこういうことを言うのかと感激していました。
山替わり(次の荷主に移ること)して空になった箱を片付けている彼の元に走っていき、自分が思ったことを全部伝えました。
少し恥ずかしそうにしながらも変わらぬ優しく話を聞いてくれる顔を見ていたら思わず目から汁が垂れました。
こんな事書いたところで何が変わるわけでもありませんが
彼が自死はしないまでも本当にサボテンを辞めてしまっていたら
今のような関係や今の彼の評価、そして彼自身もなかったと思うと、本当に続けてくれた過去から今までの彼に感謝でいっぱいです。
今後もきっとそう遠くないタイミングで彼の株をご紹介すると思いますが、その時この話はするつもりはありません。
そのモノと向き合うのに、ノイズになってしまっては勿体無いくらい格好いいので。
是非真正面から見ていただきたいです。
ネットとお金があれば物は買えるし、僕みたいなLive重視のやり方を正直億劫だと思う方も多くいるかもしれませんが、僕は人と人のご縁がなければ手に入らないこの時代遅れのモノと人の関わりが大好きです。
なので、これからもなるべく目の前に皆さんが居て、お互いの言葉、お互いのあり方を尊敬しあえる形を模索していけたらなと思います。
心無い一言や訳の分からんマウントに挫けそうになりますが、彼のように立ち上がって輝けるように頑張ります。