【5Kモダン】 青緑キッカー の記録
スタン落ちのファンデッキに
なんか生きられる場所が出来たというおはなし。
5Kモダン、青緑キッカーの紹介です。
土着フォーマットのおはなしは下記記事にて↓
記事の導入というキーワード能力の再確認
Q.《キッカー》とは?
A. 追加コストを支払うことで、呪文におまけがつきます。例↓
おまけは別の呪文をさらに唱えるような使用感だったり、効果範囲が広がったり様々。クリーチャーでよくあるのは「+1/+1/カウンターが追加で〇個乗って出る」系。
もちろん素のまま使う選択肢もある。ゲーム進行に合わせた運用が出来るこのデザインは柔軟性があり、キッカーが採用されたカードにはリミテッド向けが豊富な印象だ。もちろん一線級も多数存在するが、カカクヤスクな5Kなので紹介は割愛。
時たま「このカードの能力、キッカーって表記したら良くないか?(名推理)」というのがあったりする。もうそう表記してくれれば...!!!
Q.他にどんなカードがある?
A.多重キッカー、碑文サイクル、ダブルキッカーなどのバリエーションが存在。追加コストもカードの色とは違うシンボルを要求されたりする。素のマナレシオは最低限。
Q.収録セットは?
A.モダンリーガルにて「キッカー」収録セットは、時のらせんとゼンディカー・ブロック、初代ドミナリア、モダホラ1と2、ゼンディカーの夜明け、団結のドミナリア。
統率者デッキにも新規が入るほどだ。今後再録も約束されたようなもの、まさにキッカーは…
Q.でも…マナ食らいなだけでつよつよ丸とは言い難いのでわ?
A.それは、たしかに、そうである。
ただ「さらにおまけがつく」のであれば話は別。
【本題】キーカードというエンジン
《ドレイクの休息地》
《ゼンディカーの夜明け》収録のUコモン。《キッカーされた呪文が唱えるたび》誘発で生成される2/2飛行ドレイク。とにかくキッカー・・・からの配給される飛行クロックは強力なアドバンテージで、空から盤面を制圧をしていきます。
呪文自身もキッカー出来る為、複数手札に来て生成テンポが落ちることもない。むしろ来い。ただダブルシンボルを要求されるのがつらい。
《蔦ヤモリ》
回数制限はあるが、キッカーで唱える呪文のコスト軽減。相手ターンにインスタントで動ければより効率的に回せ、後手番でもテンポ損にならない。場に2体居れば追加コストなんて怖くない。
そしてキッカー唱える分だけ+1/+1カウンターで成長していきます。4/4からはもう無視ができないフィニッシャー。ただ除去には弱いのは当然なうえ、仕事する前にブロッカーとして役目を終えることも。
以上の2枚がデッキのエンジン、初手のキープ基準となる。
では他カードの紹介兼ね本題に
デッキリスト
2022/10/23版
2023版
唱えろ、キッカー。
再録の多いキーワード能力で固めたシナジーデッキです。
キッカー参照で効果を発揮するキーカードを揃え、アクションを取り続け、押しきります。そのために採用札の多くはキッカー持ちである事が前提。構築の幅が狭いが土俵はモダン、ピックしたカードたちを紹介。
↓ まず軽量で条件達成できる子ら
単体では一貫性も無くはっきりと強いとは言い難い動きだが、休息地で2/2飛行がおまけなら話は別。
唱えた呪文が打ち消されたとしても、誘発でドレイク生まれるのでコントロール相手にも完全なアド損になりにくい性質も持ち合わせている。また全体除去を食らっても休息地さえ残っていれば、すぐに立て直しが可能。
アグロ相手では、ドレイクで相打ちしてもこちらはカードを消費してないので相手側を疲弊させやすい。なお生成が間に合わずじり貧になる場合も。
(おかわりの通りこの上記3枚はキーカード無しだとただただ押し負ける)
ここで出る問題は
・そもそも《ドレイクの休息地》無いと…
・手札枯渇しやすい
・マナがいくつあっても足りない
というわけで↓
サポートカード
《精霊との融和/Commune with Spirits》
手札7枚+コレ4枚で11枚(後手12枚)めくれるので初手に休息地が無くとも、慌てず冷静に唱え探しに行く。スカしても土地が回収できるので泣きながら土地にしがみつく。
キッカー専用に2マナ出る。普通に1マナ出るのもえらい。
・3ターン目に、キッカーしたジェイスを唱えられる。
・3枚で4ターン目に打ち消されない呪禁速攻10/10ベイロス。
のように安定性よりは上振れを狙う目的のエルフである。
もちろんタフネスが2なので簡単に焼ける。
《鏡映魔道士、ジェイス/Jace, Mirror Mage》
「+1:占術2」と「0:条件ドロー」のシンプル構成。
と思いきやキッカーするとなんとおまけでもう一人出てくる。マナ加速の採用もあるため、コンスタントに4ターン目追加コスト込みで唱えられる。
このジェイスのおかげで後半消費手札の補充が可能になる。だが真の目的は2枚目の休息地を引き寄せること。通常ドロー+忠誠度能力+《連携探索》等で上手くいけば1ターンに5枚程掘れるので、欲しいカードの引く期待値は低くは無い。
2枚目のジェイスまで出すと、生成されるコピーは伝説ではないので計3人のジェイスが並び立つことになる。複数採用でも腐らない。
《珊瑚兜の年代記編者/Coralhelm Chronicler》
ETBのキッカーサーチで初動の手札の悪さを改善できる。構築上2枚前後キッカー持ちがめくれる(本人体感調べ)。実はこのマーフォークもキッカー参照能力持ちで、ルーティングが可能。しかしデッキがテンポのような浪費上等の戦い方をするので、ジェイスなどのアドが無いと切削するだけの悲しき獣になる展開もある。
洗練された無駄の無い無駄なこだわり
キッカーならではの浪漫。なら採用しない手はない。
《 巨身化 / Gigantiform !!!!!!! 》
キッカーしなくても脅威。飛んでいるドレイクが8/8で殴りかかってくるし、+1/+1カウンターで育ったヤモリに付けば軽く2桁に届く。不意打ちとはまさにこのこと。まぁ付ける生物が貧弱なので対象取るときに除去られるのがあるあるな世の常。
(実は山札から出る方は対象を取らないので被覆にも付く)
最後に
[ZNR]スタン期にはティムールカラー等でリストがこっそり存在していたが、カードパワーが低く環境入りすることは無かった。しかし、モダンのカードプールにより強化され、かつ5Kモダンという廉価カード環境の縛りがこのデッキを成立させた。
再録の多い能力の割には、最近のカードばかりなのはパワーのインフレが大きい。過去実績のあるカードたちも、相対的に弱体化してしまっている。
この記事でキッカーと書くのは何度目だろうか。
さて、キッカーは再録の多いメカニズムだ。新規や再録での値下がりも今後十分にあり得る、長く使っていけるニッチなデッキ。通常フォーマットでは存在出来ないからこそ、土着フォーマットならでの「こんなのあるんですぜ」感をコイツが出せればなんて思っていたり。
統率者の記事も書きたいがデッキリストを作る気概が…
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