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【CD感想】官能昔話4 〜グリム童話〜

官能昔話のCDを聴くのもこのブログで官能昔話シリーズを取り上げるのも初めてです。
でもゲームは遊んだことあるのでミリしらではありません。

タイトルを見れば察すると思いますが、昔話を官能的にアレンジして超豪華な声優さん達が朗読するというコンセプトのCDです。
ただアレンジといっても話の大筋は原作とあまり変わっていないので、元の話を知ってる人にとっては正直ネタバレもクソもありません。今の時代なら知らなくてもあらすじくらいはネットで調べられますもんね。
でも官能的な要素や童話と関係ない話のネタバレはあまり具体的にはしない方向で頑張ります。ただ、1ミリもしない訳ではないので気にする人はここでブラウザバックしてください。

プロローグ

ストーリーテラーとして、井上和彦さんがCDを聴く上での注意と物語の案内してくれます。

ヘッドフォンやイヤホンで聴く前提のCDであるためそれらを付けてくれるシーンがあるのですが、それがもうとにかくえっち。
えっちすぎて2~3回聴くまで井上さんが何言ってたのかわからなかったし、何されたのかもわかりませんでした。
ゲームのプロローグにも似たような場面があるんですけど、それとは比較にならないくらい官能的な言い回しをされていたので1回目に聴いた時はびっくりして早々に止めてしまいました。恐るべし官能昔話……

このCDではカエルの王子、ヘンゼルとグレーテル、ラプンツェル、赤ずきんの4つの童話を官能的かつユニークに楽しめます。サブタイトルの通りラインナップは全部グリム童話です。
恥ずかしながら俺はグリム童話ガチ勢ではないのでカエルの王子の話を今回初めて知ったり、ヘンゼルとグレーテルの話もゲーム遊ぶまでうろ覚えだったり、ラプンツェルも塔の上の方しか知らないどころか塔の上の方ですらうろ覚えだったりします。ご了承ください。

カエルの王子

朗読してくれるのは石田彰さん。いきなりすごく豪華です。

これはさすが石田さんという感じなのですが、カエルの声とか擬音の読み方とかそういうのがたまにすごく気持ち悪かったり怖かったりするんですよね……
このCDは一部のシーンでダミヘが使用されているのですが、このトラックのダミヘシーンは全体的に怖かったです。カエルの声と言葉選びがいい感じに気持ち悪い。
それ以外にも若干えっちな展開が入ってくるのですが、それはもう言い回しが官能的なので1周回ってセクハラに聴こえてきて笑いが込み上げてきました。こんな楽しみ方でいいのかな?

その後は王子様に戻ったカエルと幸せに暮らすのですが、王子にどれだけかっこいい声で囁かれても若干セクハラ感のあったカエルだと思うとあまり信用できません。
なんだか腑に落ちないのは元々知らない話だからなのか、官能的に脚色されてるせいなのか、その辺りはカエルの王子ガチ勢じゃないためよくわかりません。

ヘンゼルとグレーテル

朗読してくれるのは鳥海浩輔さん。ゲームではお世話になりました。

幼い兄妹モノなのでカエルに比べたらえっちな要素なんてないように思えますが、このCDのタイトルは官能昔話なので当然そういう雰囲気のシーンはあります。兄妹同士なのに。
そういう雰囲気とは言いましたが、ヘンゼルはグレーテルをあくまでかわいい妹として見ているのでシチュエーションとしてはまだ健全な方かもしれません。
あ、シチュエーションはまだ健全でも官能昔話特有の言い回しと鳥海さんの熱演によりちゃんと恥ずかしい気持ちになれるので安心してください。

話自体は一般的なヘンゼルとグレーテルそのものなのでグリム童話ガチ勢じゃない人でもわかりやすいのではないでしょうか。
このCDに収録されてる話の中でもこれは結構健全で聴きやすいと思うので、今からこのシリーズを追う酔狂な人にも結構おすすめです。
それでもチョコレート味のグレーテルはやっぱりおかしいよ……

ラプンツェル

朗読してくれるのは羽多野渉さん。

まず魔女の声のクオリティが高くてちょっと面白いのですが、王子と話を読んでいる時の声がすごく優しくて安心するので眠れない時に聴くと落ち着けると思います。官能的な表現に目を瞑れば……

ラプンツェルと王子の出会い方は多分みなさんご存知だと思うのでダミヘシーンの話からするのですが、体感的に距離が近かったと思うしひたすら甘いのでちょっと恥ずかしくなってきました。いろんなところにキスするんじゃない。
と思ってたら王子に優しく服脱がされるし、当たり前のように夜のベッドにいるし、後日求婚されたと思ったらラプンツェルが妊娠してるし……あれ?

さすがにおかしいと思ったのでラプンツェルの童話について調べたのですが、どうやら原作(塔の上じゃない方)もラプンツェルが魔女のいない晩に王子を招いて逢瀬を重ねて妊娠がバレて追い出される話らしいので概ね原作通りといえます。マジで?
これ以降の展開も概ね塔の上じゃない方の原作通りなので話は特に語るまでもないのですが、正直ダミヘシーンの破壊力とラプンツェルの話のインパクトのせいで集中できないので解説はやめておきます。多分このラプンツェルがグリム童話編で1番官能昔話してる。

赤ずきん

CV:石田彰さんによるとってもかわいい赤ずきんの声が聴けるCDは多分官能昔話4だけ!(もしこれ以外にもそういうCDがあったらコメントやマシュマロで教えてください)
とにかく赤ずきんの声が本当にかわいい。その辺の女の子よりかわいいのではないでしょうか。

たまにダミヘサウンドで囁いてくる狼はCV:鳥海さん。
本性を現す前の声がドストライクすぎてニコニコしてたのですが、本性現した時の声が恐ろしすぎてニコニコどころじゃなくなってしまいました。
ダミヘサウンドにより赤ずきんを優しい笑顔と声で口説く狼を赤ずきんの視点で楽しめるのですが、あんな声で囁かれたら逆らえなくないですか!?全体的にずるいんですよね、この狼……
狼が赤ずきんを食べる前のシーンもちゃんとダミヘサウンドにより赤ずきんの視点で恐怖を感じられる仕組みになっております。

この後は原作通り赤ずきんが狼に食われたところを狩人(CV:羽多野さん)が助けてくれてハッピーエンド。狩人かっこよすぎない?
想像してみてください。赤ずきんの狩人ってかっこいいじゃないですか。そんなかっこいい狩人から羽多野さんの声したら超かっこいいと思いませんか?そういうことです。
このキャスティングで赤ずきんやろうと最初に言った人を褒め讃えたいくらい素晴らしかったです。面白かった……

質のいい昔話の朗読CDのつもりで聴くと最悪腰を抜かすと思いますが、最初からこういうタイプのユニークな朗読CDだと思って聴けばそこまでびっくりしないかもしれません。もちろんイヤホン類は必須です。
どの話も聴きながら眠れそうなくらい優しい声なので慣れれば十分眠れると思います。

好みが別れそうな作品ではありますが個人的にはユニークで面白かったので、他の作品も聴いて感想書きたいと思ってます!ゲームやって一寸法師をちゃんと聴きたくなったのでね……

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