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Nuigurumi.meの立ち上げに至った経緯について

皆様、こんにちは
ぬいぐるみお手伝いの『ぬいぐるみー』です。

本日はNuigurumi.meの立ち上げに至った経緯を綴ろうと思います。

長文ですが、よろしければお付き合いください。


いつも一緒だった2体のネコのぬいぐるみ

幼少期の出会い

私は一人っ子。
最初にのネコのぬいぐるみと出会ったのは、4歳か5歳の頃。

おもちゃ売り場のカラフルな棚の中で、目にとまったのは、とびきり愛らしい笑顔と柔らかな毛並みを持つ黒のネコでした。
幼い私はその場で立ち止まり、手を伸ばしてそのぬいぐるみを抱きしめました。記憶は曖昧ですが、それを見た母が買ってくれてのだと思います。
その柔らかな手触りと優しい表情に一瞬で魅了され、まるで運命のように、その瞬間から私とねこさん兄弟は離れることのない最も大切な友達になったのでした。

毎日の冒険

私は毎晩、ねこさん兄弟と一緒に眠りました。
昼間は庭で彼らと冒険ごっこをし、空想の世界で数々の勇敢な物語を作り上げた。私のとって彼らは、単なるおもちゃではなく、自分の分身のような存在でした。

祖父母の家での思い出

祖父母の家は比較的近所にあり、遊びに行くときも、必ず、ねこさん兄弟を一緒に連れて行きました。リビングで絵本を読み、おばあちゃんが作るおいしいお菓子を楽しむ時間は、私にとって何よりも特別なものでした。

成長と変化

時が過ぎ、私は中学生になります。
部活動や友達との遊びで忙しくなり、ねこさん兄弟と過ごす時間は次第に減っていきました。当然です。
しかし、夜になるといつでも彼らを傍らに置き、その柔らかな毛並みに顔を埋めて眠りについていました。
思春期には悲しい時、辛い時には優しく笑顔で見守ってくれ、私自身の思いを全て受け入れてくれました。今思い返せば、それは私にとって、幼少期の思い出と安心感を与えてくれる大切な習慣だったのです。

就職と別れ

やがて高校を卒業し、就職のために一人暮らしを始めることになりました。
引っ越しの日、ねこさん兄弟を手に取ると、心の中で幼少期の思い出がよみがえってきました。
しかし何故か悲しくはなく、新しい生活を迎えるにあたり、彼らは実家に残していくことをなんと無しに決めたのです。

20代の私は新しい環境で忙しい日々を送っていました。時折実家に帰ると、ねこさん兄弟が待っているのを見てなんとなく安心していました。
社会に揉まれ、葛藤している時期には全てを理解してくれているように、君なら大丈夫、乗り越えられるよと勇気を与えてくれました。
この頃には首の付け根や足の付け根が弱くなり、抱き上げることが難しくなっていましたが、いつも私が寝ていたベットで横になって待っていてくれた…
幼い頃の無邪気な自分を思い出し、再び頑張る力をもらっていました。

再会と未来

数年後、私は自分の家庭を持つことになりました。
結婚式の準備を進める中で、実家の自室でねこさん兄弟を見つけ、
その瞬間、幼少期の記憶が鮮明に蘇り、目に涙が浮かんだのでした。

彼らは、私にとって家族との絆と成長の証であり、これからも変わらない存在であり続けていました。

「新しく家庭を持つことになるけど、これからも一緒だよ。」

私はそう呟きながら、優しく抱きしめ、新しい家族との生活に胸を膨らませたのでした。

ぬいぐるみ健康法人 もふもふ会 ぬいぐるみ病院との出会い

インターネットの奇跡

2018年のある日、私はインターネットをさまよっていました。そこで見つけたのが「ぬいぐるみ病院」という言葉。初めてその存在を知ったときの驚きは、今でも鮮明に覚えています。
その瞬間、まるで遠い過去に封じ込められていた希望の光が、一筋差し込んできたかのようでした。

全国にはたくさんのぬいぐるみたちが治療を待っていると知り、申し込みをするかどうかしばらく悩みました。
ねこさん兄弟は、口元や目元が色褪せ、肌は日焼けしており、首やしっぽは何度も母の手縫いで修復されていました。
実はそんな母も癌でこの世を去りましたが、彼らの首や腕は抱き上げると負担がかかる状態なので約20年もの間ベッドの上で静かに横たわっていてくれたのでした。

決意の時

日々の生活の中で、彼らを見るたびに心が痛みました。
ただのぬいぐるみではありません。
幼少期の記憶、家族の愛、そして無数の夜を共に過ごした相棒。再び元気になる姿を想像するだけで、胸がいっぱいになりました。

2021年、私はついに決心し、長い期間を待つ覚悟で、ぬいぐるみ病院への入院を申し込みました。申し込みをしたその瞬間、心の中で大きな重荷が降りたような気がしました。しかし、それと同時に新たな不安が芽生えました。果たして彼らは元気に戻ってくるのだろうか。

運命の連絡

そして2024年、ついにその時が訪れました。ぬいぐるみ病院からの連絡が届きました。喜びと不安が入り混じった感情を抱えながら、私は病院へ送り出しました。その夜、彼らがいつも寝ていたベッドはいつも以上に広く、そして冷たく感じられました。

未来への希望

ぬいぐるみ病院へ二人を送り出してから、私の生活は大きく変わりました。
二人が元気になって戻ってくる日を心待ちにしながら、私は新たな日々を迎えています。ねこさん兄弟との再会が、どれほど素晴らしいものになるか、想像するだけで胸が高鳴ります。

戻ってきたとき、私は涙を流すかもしれません。喜びの涙、感謝の涙、そして何よりも再び一緒に過ごせることへの安堵の涙。

これまで、私のぬいぐるみに対する愛情はプライベートの生活の中でしか表現してきませんでした。しかし、ぬいぐるみ病院を知ったことで、日本中の、世界中の人々がそれぞれのぬいぐるみとの人生があり、物語があり、かけがえのない存在であることを今一度深く痛感しました。

SNSを覗くと、写真付きで個々のぬいぐるみとの生活をみんなが楽しそうに投稿しています。その姿は本当に素晴らしく、美しく、ぬいぐるみや、その家族の気持ちを想像すると私自身も喜びが倍増します。

しかし、私はふと思いました。もっと飾らない、ありのままの日常を語り合える場があれば、ぬいぐるみにとっても、その家族にとっても、もっとかけがえのない日々を過ごせるのではないかと。

新たな挑戦

私は決意しました。ぬいぐるみのための社交場を作ろうと。
ぬいぐるみ愛好家が集まり、彼らの物語を共有し、支え合える場所を作りたい。

私たちが日常で感じる喜びや悲しみ、感動や希望を分かち合う場を作ることで、ぬいぐるみとの生活がさらに豊かになるに違いない。
新しいネットワーキングハブを立ち上げるための準備が始まりました。
それが Nuigurumi.meです。

そこでは、飾らないぬいぐるみとの日常を語り合い、互いに励まし合い、そして新たな物語を紡いでいくことができる場になるといいと思っています。

私よりも数百倍ぬいぐるみを愛している人が世の中にはたくさんいることをこの数ヶ月で知ったことは本当に驚きでありました。これから先、どんな素晴らしい出会いが待っているのか、楽しみでなりません。

ねこさん兄弟が元気になって戻ってくる日を心待ちにしながら、私は新たな挑戦に胸を躍らせています。
再会が、どれほど素晴らしいものになるか、想像するだけで胸が高鳴ります。
共に過ごす未来を思い描きながら、私は一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。
世界中のぬいぐるみ愛好家様に幸あれ。


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