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ドイツでクロスカントリースキーに挑戦②

先々週に続き、クロスカントリースキーをしにライト・イム・ウィンクルへ。と来たのは良いが、思っていたより雪が少ない・・・。近くのスキー場情報をこまめにチェックしていたのだが、どうやら雪が降ったのは山だけで、この2週間のうちに麓では雪が溶けていたようだ。

前回と同じようにクラッシックをレンタル後、周遊コースのロイペンへ。

周遊コースのロイペン

コースを見渡すと、ホントに雪が少ない。というかストックの先が雪に入らない。凍っているのだ。

しまった、これだと転倒したとき、かなり痛いだろう。

悲嘆しても遅いので、とにかくロイペンに入って滑ってみた。
あのスイスーイとした感じで、前進できない。凍ってるからもっと早く滑ると思いきや、真逆だ。

ふと前を見ると、目の前にいた人がかなり遠くに進んでいることに気付いた。11歳の息子もそう。

・・・ということは、私が遅い、私だけが早く滑れていない?

そういえばアルペンスキーでもそうだった。雪のコンディションが良いときはそこそこ滑れるのに、アイスバーンとかシャーベット状になった途端、ターンしたい所で上手くできなかったり、なんでもない所で転んだりする。

本当に基本ができているか否かは、雪のコンディションが悪いときに如実に現れる。

凍ったロイペン

そう、私は元来スキーが下手ということ。きっと板の真上に立てていないのだろう。なぜなら滑る感覚が苦手で、どこか恐怖を感じているから。

これはスキーというスポーツをやる上で致命的でしょ・・・

凍ったロイペンの下りで転倒を繰り返しながら、こんなことを考えていた。

そもそもクロスカントリースキーは、ロイペンの中に入ってしまったら、ブレーキはできない。慣れている人は片足だけロイペンから出して、スキーのボーゲンの要領でブレーキをする人もいるが、初心者は片足になった瞬間に転ぶ確率が高い。

ブレーキを自分のかけたいところでかけれない、というのは、
自分でスピードコントロールができない、のと同じで、
私はこれを、怖いと感じてしまう。

木の下のベンチで休憩

コースをいくつか滑った後、大きな木の下にある日向のベンチで、ランチを食べながら、私は息子にこう告白した。残念だけどもうやらないと。

たくさん転んだ私を見ていた息子は、無理強いさせるようなことは一切言わず、でも横に一緒にいて、歩いてくれる?と懇願してきた。

いいよ、とは言ったものの、彼はスキーで私は足。半分凍った脇道を早歩きするのは一苦労。でも歩く方が断然、快適で楽しい!

コンディションが悪かったせいか、14時を過ぎる頃にはだいぶ人がいなくなった。森の中は日が当たらないからもっと雪が残っていると思っていたが、逆に雪が少なく、凍った道から土や石が出ていて、けっこう危ない。

ソリコースも雪が少ない

でも息子は気にすることなく、急で狭い道も気をつけながらスーっと下りていく。私はこうやって滑れるようにならなそうだから、やらないと決めて正解だったなと確信した。

そして16時には誰もいなくなった。広い雪原に私たち親子だけ。

ひんやりしてて静かで心地良い

あー、クロスカントリースキー、好きになれたら良かったのにな。

と、心から思った。
ママは歩きでも構わないからまた来よう!と言ってくれた息子に感謝。

残念ながら2回目の挑戦で私は脱落!


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