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大好きだった幼馴染へ
貴女はきっとnoteなんて読まないだろうけど、
届くかな。届くといいな。
貴女と出会ったのは私が4歳の頃でした。
1歳上の貴女と名前と電話番号が似てることですっかり意気投合しましたね。覚えてるかなぁ。
よくお揃いの服を着て、姉妹のように振舞いましたね。
同じ洋服を着て髪も似せて、貴女と抱き合う写真が出てきました。
顔の造形や骨格が私と全然違って、貴女は幼いころから美しかった。
中学生になるころまで、私は貴女の真似をしました。
貴女が白いファーのコートを買えば私も似たようなものを買い、
貴女がピンクと黒のボーダーの服を買えば探して似た服を買い。
私は貴女になりたかった。
白く美しい肌も、スラっと伸びた手脚も、華奢な身体も
私にはないものばかり持っていた貴女のことが本当に好きで好きでたまりませんでした。
貴女を自分のものにしてしまえたらどんなに幸福か。
もう貴女と会うことはないし、連絡先も知らないけれど
遠い土地で一児の母になったと聞きました。
貴女のことが大好きでした。