![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/97175276/rectangle_large_type_2_4e731a6967a782da6f8b7ac63a4c814e.png?width=1200)
【モダン】続唱型トライバルズー解説
1はじめに
me-kunという者です。
普段はショップの大会や身内でのオンライン対戦でmtg、特にモダンを遊んでいます。
mtgですごい実績があるわけではないですが自分なりに形として考えや戦績を残して調整の糧にしたいと思い筆を執った次第です。
今回はモダンで自分が普段使っているトライバルズーというデッキについて書いていきます。
まずトライバルズーとは何ぞやというところからですが、部族の炎や縄張り持ちのカヴー、ドラコの末裔を中心とした版図能力持ちのパワフルなカードを軸に圧倒していくデッキです。
しかしトライバルズーと一口に言っても後述するように複数の型が同じアーキタイプの中で混在しているため自分は勝手ながら4つの型に分けて〇〇型トライバルズーみたいな感じで表しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1675441848052-aytdyRLvYE.png)
①続唱型
自分が使用しているアーキタイプ。
血編み髪のエルフ、断片無き工作員の続唱を駆使しアドを稼ぎ焼いたり殴ったりで戦うデッキ
続唱という能力がそもそも強いのにめくれるカードが条件容易な5/5や5点バーンなんだからそりゃあ強いわと、
単純に稲妻がめくれるだけでもライフを詰めれて悪くはない。
フェアデッキに対してかなり強く出ることができ環境トップのカウンターモンキーに対して比較的楽に戦えるのは偉い。
基本的に考えることが少ないデッキなので規模の大きい長丁場の大会でも疲れないっていうのは利点
脳味噌筋肉デッキ
②クロパ型
よく見るトライバルズーといえばこちらなのかなというデッキ、確認できる入賞リストを見てもこちらの方が①よりも圧倒的に多い。
ラガバンやニショーバの喧嘩屋、ナカティル、タルモゴイフといったいかにも動物園(ズー)といったクリーチャーを頑固な否認や差し戻し
等で守って通していく形
打ち消し呪文があるためコンボ相手にも強そうだし、メインからある程度血染めの月のような急所を突くようなカードに対しても
対抗できるのは利点。
まあ強そうと書いている通り、この型自分は使ったことありません
ラガバン持ってないので←
③サーガ型
このデッキを見たのは去年大阪で開かれたMMMFinals2022winter
早々にマッチが終わり仲間内で駄弁っていると、ある卓の盤面が目に留まる。
そこにはカヴーとウルザの英雄譚が同じ場にあってさらに差し戻しだかマナ漏出だかが飛び出すという摩訶不思議な様相
すごいデッキだなーと思いながら以下略からの全マッチが終了、後々結果を見てみると8位にそのときのデッキがランクインされていたという。
しかし、この型は部族の炎が入っていないためトライバルズーというよりはドメインサーガとかって呼称の方がいいのかなとも
まあ5人目の四天王とかそういう扱いということで一つ
ちなみに私はこのとき45位。
微妙!(笑)
④SuperCrazyPower型
回った時の爆発力に全てを注ぎ込んだ形
アラーラの力、ガイアの力でパンプしてぶん殴る。
続唱や上陸ギミックを入れている型、頑固な否認入り、8枚フル投入でティムールの激闘まで入った型等々
うーんCrazy
![](https://assets.st-note.com/img/1675442588828-PqWz5H5Ukx.png)
2デッキリスト
Myトライバルズー
メイン60
【土地:23】
ザンダーの居室×1
インダサのトライオーム×1
蒸気孔×1
聖なる鋳造所×1
踏み鳴らされる地×1
血の墓所×1
寺院の庭×1
繁殖池×1
森×1
平地×1
樹木繁る山麓×4
乾燥台地×4
吹きさらしの荒野×3
溢れかえる岸辺×1
耐え抜くもの、母聖樹×1
【クリーチャー:20】
4:縄張り持ちのカヴー
4;ドラコの末裔
4;断片無き工作員
2:フェールスロキーリク将軍
4:血編み髪のエルフ
2:激情
【呪文:15】
4:稲妻
4:部族の炎
3:稲妻のらせん
4:力線の束縛
【PW:2】
2:レンと6番
![](https://assets.st-note.com/img/1675442768261-OZ1dBPEWHs.png)
3カード概要
縄張り持ちのカヴー
完全体で2マナ5/5攻撃時ルーティングor墓地1枚追放
デッキの看板クリーチャー、特に言うことがない見たまま強いカード
ただ素のステータスが0/0な為、激しい叱責やマーフォークのペテン師に能力を消されると悲しみを背負ってしまう。
後は血染めの月でステータスを下げられて稲妻でやられることもしばしば
基本サイドアウトすることはないけれど、次にマーフォークと当たるときはサイドに1枚減量しようかなと考えている。
ドラコの末裔
本来は12マナだが2マナで4/4飛行が出せるとかいうインチキ
単純にステータスが高いし無色というのが偉い。
トロンの全ては塵やバーンやハンマータイムのサイド要員ヴェクの聖別者のプロテクション赤が効かないというのは利点
その代わりアーティファクトであるため置物破壊で雑にやられることもあるがそんなことは気にせず殴ればいいと思う。
断片無き工作員
続唱要員その1
血編み髪のエルフから捲れてもう一回遊べるドンができてしまうこともしばしば
このデッキ2体目の赤が入っていないクリーチャーのためヴェクの聖別者をブロックできる。
感染に入っていることがあるファイレクシアの十字軍はブロックできるけれど向こうが先制攻撃もちだから無残にやられてしまう。
何気にこいつもアーティファクトである。
フェールス・ロキーリク将軍
単色カードへの呪禁と多色呪文を唱えると4/4のゴーレムが出てくるすごいやつ、強いけれどよくサイドアウトされる。
出されると対処に困るようなデッキに対してもサイドアウトされることもあり、理由としては、少し重い、レン6耐性×、抜けても大筋にはそこまで影響しない程度の戦力(主観)というのが挙げられる。
力線の束縛が加入したことで多色の割合が少なくなったから2枚でいいというのは自分にトライバルズーを指南してくれた人の言葉だが、実際サイド後から多色のカードが減ったりもするのでそれでいいかなーとは自分でも思ったり。
ただ、権利獲得者のみが出れる招待性大会TheLastSunで結果を残したリストでは4枚投入されていたりもするためこのあたりは構築や乗り手の好みといったところか
血編み髪のエルフ
続唱要員その2
メインデッキで唯一のモダホラ2未収録クリーチャー
平成のパワーカードは令和でも強くカヴーを引き連れたり工作員からインチキ2連続唱、部族の炎顔面5点を決めたりする。
月を置かれても森さえあれば出てこれるのも偉い。たまに土地がないからとカヴーでルーティングされることも
激情
自由枠
アグロやPWの除去に重宝している。
ハンマータイムや独創力、カウンターモンキーにマーフォーク等幅を利かせているデッキ群が軒並み小型クリーチャーを展開するデッキなため
あるとすごく便利
元々1枚のみの採用だったが調整していくうちにどんどん数が増え、今はメイン2枚サイド1枚
稲妻
赤いデッキなら入れるしかない
ラガバン等小型クリーチャーを焼く、ライフを詰める。
たまに火力のみでバーンみたいな勝ち方をすることも
部族の炎
君も顔面5点で気持ち良くならないか?
このデッキを組んだ動機である1枚、最近では頑強で出てきた執政官を焼き払うことも
続唱で捲れると大変気持ちよくなれる1枚
稲妻のらせん
よくサイドアウトされる1枚だが
デッキコンセプト上どうしてもフェッチショックが多くなることがあるため
アグロやバーンに対してのガードを上げる意味でも3枚は入れたいところ
力線の束縛
だいたい除去できる。
平地を入れる動機1位のカード
残虐な執政官や濁浪の執政、血染めの月等々を幾度となく葬ってきた最強の1枚
レンと6番
自由枠
レガシー禁止カード
負け筋の1つである土地詰まりを解決してくれたりトライオームや母聖樹を回収したりする。
実際のところ外してもいい枠ではあるが盤面に出たときの圧が強く除去がこいつに集中している間にクリーチャーで殴って有利が取れることも
ある。
調整の末にメインから母聖樹が入り、それだったらレン6も入れるかという軽いノリでの採用であったが、中々ないが膠着の末奥義という勝ち筋もあるし雑にマナクリやラガバン等の小型クリーチャーを焼いたりと重宝している。
仮に続唱型トライバルズーがtier1になるとしたらここが時を解すもの、テフェリーになる可能性もあったりする。
土地
トライオーム2種、ショクラン6種、フェッチ12枚、基本土地緑白1枚ずつ、母聖樹
基本的な動きは初手にトライオーム、次のターンにショックから動いていく流れになる。
ただ、無理して土地タイプ5種を最速で揃えに動く必要というのもなく、例えばカヴーをひとまず4/4で出しておいて3ターン目に5種揃えるというのもあり。
初手ラガバンに対してフェッチショックから稲妻して次にショックなり基本土地用意するなりみたいな動きもOK。
月に対する嗅覚と手札を無理なく回せるか、デッキによってはライフ管理というのを念頭に動くことが寛容。
フェッチを1枚岸辺にしている理由は吹きさらしの荒野だけでは2ターン目に5種が揃わないからという理由。
無理して5種を集めなくてもいいが集めなくてもいいのと集められるかどうかは別の問題なのである。
ただ吹きさらしの荒野は月に対して重要な基本土地2種にアクセスできる土地な為3枚は入れている。
月が無い相手だとインダサ+蒸気孔orザンダー+寺院の庭と鋳造所まで揃えられたらPerfect。
聖なる鋳造所はこのデッキだと稲妻と力線の束縛を同時に構えられる一番強い土地な為優先順位が高め。
月があるデッキでも森さえあれば月を割らずとも血編み連打で勝てたりするがとにかく月があるかどうかというところで環境のデッキリストには
目を通しておきたいところ。
採用している土地は基本二ターン目にトライオームとショックランドで赤緑、赤白が出るようにというのと赤のショックランド全てと緑のショックランドをいくつかの採用、採用するカードによっては入れるトライオームやショックランドの種類が変わる事もあるが基本はこの形
トライオームは例えばフェッチと寺院の庭みたいなハンドならザンダーの居室を雑に持って来ればいいが、自由に持ってこれるハンドでサイドから碑出告を入れている場合はインダサ+蒸気孔で赤黒を出せるようにというのは念頭に置くと事故を回避できる。
まあこのあたりは回していたら身に付きます(雑)
![](https://assets.st-note.com/img/1675443004149-g7T6ld6Dzo.png)
4サイドボード
神聖の力線×4
活性の力×1
高山の月×2
碑出告が全てを貪る×2
燃えがら蔦×1
激情×1
未認可霊柩車×2
耐え抜くもの、母聖樹×1
アゾリウスの造反者、ラヴィニア×1
入賞しているリストを参考に流行や好みに合わせた15枚
4《神聖の力線》
バーン、独創力(執政官)といったトップメタ、苦手なデッキに対して強く出るために採用したらスケープシフト等ギミック系のデッキ対策もできてしまったカード
このデッキはフェッチショックの多用を前提に組んでいるためどうしてもライフロスが多くバーンに対しては基本厳しい。
しかし対策のために汎用性の薄いライフゲイン呪文を入れるかというと微妙なところ
白羽が立ったのが神聖な力線、ついでとばかりに色んなデッキも対策してくれるgoodカード、手札で嵩張ったらカヴーで捨てればいいし
ちなみにバーンのサイドから出てくる乱動する渦の効果は対象を取るものではないため力線は効かず普通に続唱しようとしたら㍝ペナルティ
力線の束縛や母聖樹でどうにか。
1《活性の力》
置物破壊
主にハンマータイムやウルザソプターのようなアーティファクトデッキや是が非でも回る前に精力の護符を破壊せねばならないアミュレットタイタンに入れる用の1枚
私は去年MMMFinals2022winterで7戦してそのうち2回もウルザソプターに当たり無限コンボを決められたりファイレクシアの肉体喰らい1体にボコボコにされたりと散々な目にあったのでここの枠はなんなら増やしていいかなとも
2《未認可霊柩車》
墓地対策枠、これか安らかなる眠りの選択
自分のデッキはレンと6番を採用している為邪魔しないようにということでこいつ
2《碑出告が全てを貪る》
ハンマータイムやカスケードクラッシュのサイを始めとした低マナ域カードへの対策
ハンマータイムの盤面をこれで更地にしたいなあと思いつつ当たったことが無くいつかやる日を夢見る1枚
2《高山の月》
トロンやサーガといったウルザ土地を殲滅するための決戦兵器、後は墨蛾の生息地とか
たまにヴァラクートを狙ったりもする。
1《燃えがら蔦》
続唱型のトライバルズーで置物破壊を入れる場合は、燃えがら蔦のような置けるものや活性の力のような続唱で出ない呪文がおすすめ。
破壊的な享楽や摩耗損耗だと相手が何も出していないときに捲れたら悲しみを背負うので……
1《激情》
軽めのクリーチャーデッキやPW相手にサイドから追加で繰り出していく強強カード
月を出された後に展開できるのもgood
1《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》
死せる生や衝撃の足音のような続唱系、トロンへのふんわり対策
時を解すもの、テフェリーでも続唱の対策はできるが後攻からの最速キャストに対抗しようと考えるとこいつに
ついでにトロンも対策できるしということで
このデッキでトロンに勝っていないから露骨に対策しようとしているのは筆者が根に持つタイプ故のあれ
1《耐え抜くもの、母聖樹》
血染めの月対策と高山の月と合わせてトロンを狙い撃つ布陣
トロンというデッキは下火になろうが大型大会に出ると大体いる
(可能性が高い、と思うのですがどうですかね)ためこれでいいかなと
去年トロンと何回か当たって高山の月で対策しようとして見事に割られて盤面に脅威が着地した後に続唱で引いてくるという悲しみを背負い
直接割るかと土地破壊できる母聖樹をin
![](https://assets.st-note.com/img/1675443102515-wYe254mINk.png)
5続唱型トライバルズー基本形
基本パーツ
カヴー
ドラコの末裔
血編み髪のエルフ
断片無き工作員
力線の束縛
稲妻
部族の炎
稲妻のらせん(0~4)
フェールスロキーリク将軍(2~3)
一応テンプレートとして広く使われている基本的な続唱型のパーツを載せておく。
何も書いていないカードは基本4枚フル投入。
自由枠
土地の枚数が大体22枚前後の為だいたい残りの枠が4~6枚ほど。
自分は汎用性、カードパワー、メインからの対策枠という観点から
激情×2レンと6番×2耐え抜くもの、母聖樹×1を採用。
その他使われているカードとしては時を解すものテフェリー、反射魔導士、聖トラフトの霊、スカイクレイブの災い魔等々
ニショーバの喧嘩屋やラガバンを入れてアグロに寄せる例もある。レン6を入れるなら創造の座、オムナスやウィンドグレイスの魂も面白い
![](https://assets.st-note.com/img/1675443177085-meggM4IE6w.png)
6終わりに
初めてこのような記事を書いたのですがいかがだったでしょうか
私自身このデッキを使い始めたのが去年の後半からで1年も経っておらずまだまだ勉強中の身ではありますが参考になれば嬉しいです。
続唱型トライバルズーは使っていて非常に面白いデッキなのですが直接言及するような記事は少なく、こうやって書いたらどこかの誰かがどれ私もと続いてくれやしないかと思うた次第です。
より経験を積み言語化できるようになったら主要デッキへのサイドボードとかも詳しく書こうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。