消滅都市キャラ解説:ウチュウ

※スマホゲーム「消滅都市」をプレイしたファンによる非公式の解説及び考察になります。ネタバレにご注意ください。


消滅都市の世界における最強キャラ(絶対的最高神の様な存在)
公式やユーザーから「ウチュウ様」の愛称で親しまれている紫髪おかっぱ車椅子少女。

消滅都市で最も重要な位置にいるだろうこの"ウチュウ"という人物に関する考察です。


ウチュウの正体

まず大雑把に紹介すると彼女の正体(中身)は「『消滅都市』という世界/物語を観測した一番最初の観測者」になります。

観測者といえば「スマホゲーム消滅都市をプレイする我々ユーザーのこと」というイメージがありますが、ウチュウはその数多にいる観測者の代表としてこの物語に登場しているキャラクターです。

と言っても…

「消滅都市というゲームをプレイするユーザー達が存在する世界、つまり我々の現実世界(もしくはそれに似て非なる別の世界)にもあのおかっぱ車椅子少女がおるんやな!」

というわけではなく、あの「ウチュウ」の名と姿はあくまで「消滅都市」という世界の中でのもので、実際の現実世界にいるウチュウの元となった人物は「ソラ」という名前の日本中探せばどこにでもいそうなありふれた普通の女子高生です。

「ウチュウ」という肉体に
「ソラ」という少女のなにかしらが宿っている

といった感じだと思います。


たくさんいる「ウチュウ」

この物語には最終的に4人の「ウチュウ」が登場します。

・謎の組織に崇められている神の少女ウチュウ様

・天上の世界にいる謎の老女、所長

・現実世界にいる女子高生ソラ

・タイヨウの娘としてのウチュウ

上から順番に説明していこうと思います。


【謎の組織に崇められている神の少女ウチュウ様】

ウチュウ

都市において一番メジャーなウチュウ様です。
その少女の見た目に不釣り合いの絶対的な力を持っています。
近くにいるだけでも強烈な力を感じるようです。(故に超危険)
タイヨウの実験によって天上の世界から地上に降ろされてしまった神様であり、彼女を降ろしてしまったことがこの消滅都市におけるあらゆる悲劇のはじまりになってしまいます
限りなく純粋で無垢なるもの(ギンガ談)であり、後に政府に見つかったことによって兵器運用のために研究所に監禁されます。
研究所内ではタイヨウの意思関係なくレプリカント技術を用いてウチュウの複製体を何度も生み出したり、ウチュウを管理しようとしますが、やがて戦争によって既に痛手を受けていた世界(world:A)はウチュウが生み出した球根によってほとんど滅んでしまいます。


【天上の世界にいる謎の老女、所長】

所長

あのウチュウ様がお老けに!?
女子高生ソラが婆さんに!?

ややこしいですが、どれも違うんです。
彼女こそが消滅都市世界における本来の「ウチュウ」になります。
天上の世界に元々いたウチュウという名の神である彼女が、下界からの干渉(タイヨウ)のせいで力のほとんどを奪われてしまったのがこの所長です。
(力を奪われたが故に老女の姿になっているのかは不明)
少女ウチュウの外見といくつか共通点(特に目が似ている)があるので、おそらく所長が若返るとあの少女ウチュウにそっくりな姿になるのでは……と思われます。


【現実世界にいる女子高生ソラ】

ソラ

初登場は消滅都市シリーズのひとつである「AFTER LOST」内のストーリー「COUNTER POINT」
定期的に精神科医による診察を受けている、若干心に暗いものを抱えたお年頃の女子高生です。
ある日を境に「消滅都市」の夢を"謎の少女ユキの視点で"見るようになったことが彼女が「一番最初の観測者」たる理由になります。
そのユキとしての夢を見続ける内に、彼女の中で生まれた「幸せになるために走り続ける彼らの物語が続いてほしい」という無意識な悪意がやがて消滅都市における「ウチュウ様」の中身になってしまいました
ユキとしての夢を見ていたせいかタクヤに対して好感を抱いており、ウチュウの「ウチュウね タクヤのこと大好きだよ」という台詞は"ソラ"としての部分が強く出たものだと考えられます。


【タイヨウの娘としてのウチュウ】

観測者(ソラ、ウチュウ様)としてではなく神(所長)としてでもなく、タイヨウとその妻に愛情を注がれていた二人の娘としての少女"ウチュウ"です。
最終ストーリーであるepilogueにて「ウチュウの 蛇足なエピローグ」として登場します。
上記の三者とは別人格であると個人的に解釈しています。


つまるところ「ウチュウ様」とは

図説01

元々神である「所長」のものであった肉体と力に観測者である「ソラ」の無意識な悪意が宿ってしまったことにより生み出されてしまった存在。

タイヨウが天上からウチュウを降ろそうとした際に現実世界からも観測者であるソラの"悪意"を引っ張ってきてしまいそれらが融合してしまったのだと思います。


「ウチュウ様」の役割

観測者によって「消滅都市」の物語が続いていく仕組みにウチュウの存在は必要不可欠なものとなっています。

「1度目の消滅~失われし世界」でひとつの物語として捉えた場合、ひとつの物語が終わり、その次の物語を観測するにはどうしたらいいかという疑問に直面したとき、ウチュウは「新しい物語を見るために今ある世界を巻き戻す」という手段を取ります

失われし世界にウチュウが敵として登場した時点で世界が巻き戻されるということはほぼ確定していたと思われます。
(実際世界を巻き戻そうとしたのはソウマですが、その意思すらもウチュウによるものだった可能性有)


もしかして…

これは個人的な推測でしかありませんが

「1度目~失われし」で一度リセットしたウチュウは
「2度目~天上(もしくはepilogue)」でまたリセットを繰り返し
その先に続いたはずのものが「新・消滅都市PROJECT」

だったのではと思っています。


観測者はもう物語を求めない

消滅都市の最終ストーリーは「観測者が物語の続きを望む限り、そこにいる登場人物たちは幸せに辿り着くことはなく、永遠に苦しむ羽目になる」という答えをぶつけてきた話でもあります。(私個人はそう受け取っています)
登場人物たちが観測者であるウチュウに対して「もう物語は必要ない」と諭し、それをウチュウ(観測者たち)が受け入れることによって世界は観測者と訣別し、物語は真の終わりを迎える、といったストーリーがepilogueになります。


以上、ウチュウに関する解説及び考察でした。



※なるべく公式に準じて記載をしたつもりですが、個人の見解が含まれているので公式とは解釈が異なっている場合があります。ご了承ください。

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