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神在月の出雲大社に行ってみた@2018!

 こんにちは。中瀬一菜です。
 今日は、出雲大社に参拝に行ってきましたのでレポートをしたいと思います。

 旧暦の10月(2018年は11月17日~24日)、出雲地方では「神在月(かみありづき)」といって、出雲大社に祭られている大国主命大神を中心に全国の神様が集まって会議(神議/かみはかり)をなされるそうな。幸せになれるよう人と人、人と物、ありとあらゆるご縁を決めるらしい。
 上記の期間中、出雲大社ではさまざまな神事が予定されています。初日の17日は出雲大社からほど近い海岸(稲佐の浜)から集まった神様たちを迎える儀式がありました。その後、神在祭、縁結大祭、龍蛇神講大祭などなどなど。全国からたくさんの人々が参拝にやってきます。人気アーティストのライブ公演くらい集まるというと分かりやすいかも。

 わたくし、20代アラサー腐女子ですが、神様事には敏感です。
 毎年は難しいですが、上手く計画できれば伊勢神宮と出雲大社には定期的に参拝したいし、私が大好きな仏像がいらっしゃる東大寺・法華堂にも近況報告に伺いたいと思ってる。
 どうやら、ネットの大海原には、スピリチュアル系一派がビジネスとお金の匂いを漂わせながら、甘言を振りまいて一定の支持を得ているようですが、そういう類ではなく、ただ真摯に正直に素直に、手を合わせてお願いをしつつ頑張る、というスタンス。お年寄りが近所のお寺や神社にお参りに行くようなノリでわたしも信仰しています、というわけです。
 いや、信仰というほど大げさではないです。神様事で色々と出かけたり、手を合わせて祝詞を上げてみたり、境内を散歩するのが好きなのです。信仰ではなく、趣味と言った方がしっくりくる気がします。なので、神様が存在するかどうかとかはどっちでもいいと思っています。いるならそれで良し、いないなら趣味だから問題なし。ゆるゆるです。
 そんなわたくし、現在うつ病で休職中。体力は微妙ですが、時間はたっぷりあります。
 良いタイミングでしたので、神在月の出雲大社に行くことにしました。お願いしたいことをは、ただひとつ。病気平癒です。

※休職中なのに旅行かよ!という横やりが飛んでくるのを予知してしまったのですが……こんな状態だからこそ、お願いしたいのです。

 ということで、出発です。今回は家族で伺うことにしましたので、車で出雲へ向かいました。
 神在月の出雲大社周辺では、交通規制がなされている場合もありますし、駐車場が足りなくて辺りをウロウロする…なんて場合もあります。必ず、事前にそこら辺の情報を収集しておきましょう。(我々家族一同は、出雲大社に近づいた辺りで運転していない家人で調べて指示を出していましたトサ)
 まず最初に向かったのは、稲佐の浜です。大国主命大神と建御雷神が国譲りの話し合いをした場所と言われています。

 綺麗な砂浜で日本海の荒っぽい波が波打ち際に打ち寄せていました。ただ、やはり神在月。とってもたくさんの人々がいらしていました。駐車場……というか、車が止められる場所が道路沿いに細長くある(20台程度)のですが、満車状態でちょっと大変でした。後の人のことも考えて、手を合わせてササっと退散。
 次こそ、出雲大社に向かいます。出雲大社周辺の道路は対抗一車線。この時期はとっても込み合っていて、信号一か所通過するのにも暫く待たなければいけないくらい。ちょっとした渋滞は覚悟した方が良いかもしれません。
 案の定、我が家の車もプチ渋滞に巻き込まれ、しばらくトロトロ運転を余儀なくされました。出雲大社横の大型バスも駐車するところに車を入れたのですが、そこはすんなりと停めることができました。混んでいるといっても、ムキーッ!となることはありませんよ。
 車も落ち着いたことですし、本日のメイン出雲大社に向かいます。駐車場から勢溜の大鳥居までは、徒歩数分でした。途中上り坂で微妙にしんどめ。

 出雲大社といえば、大鳥居。(本当は、この鳥居の正面につづく道路の先に第一の鳥居があるんですけど……申し訳ないですがそこは割愛しました)この正面に立つと、なんだか背筋がピンと伸びる感じがします。日本人に生まれてよかったぜよ~~~と思わずにはいられない。
 鳥居の前で軽く一礼の後、端っこを通って境内に入ります。真っ先に奥まで行きたいところですが、我々家族一同、ガチ勢ですのできちんと祓社(はらえのやしろ)に向かいます。勢溜の大鳥居をくぐってしばらく歩くと、右手に小さなお社があります。そこで、汚れを祓っていただきます。ちなみに、こちらは小さなお社ですので、いつも混雑気味です。神在月でもやっぱり行列ができてました。
 それからずずっと本殿へ向かいます。途中で大きな御手水がありますので、ここでさらに身を清めます。
 このあたりから人混みレベルがぐぐっと上がります。というのも、団体ツアー系でお越しの方々はわたしたちが車を停めた場所からショートカットして境内に入ってくるので、急に混みだすんです。周りに気を付けながら、本殿へ。警備員さんがいらっしゃるくらい激混み状態ですので、ながーく神様にお話したいことがある場合は、境内に入った時点で神様に話しかけて始めておいて、いざ本殿では「というわけで、ヨロシクっス!」くらいに留めておくといいのかも、なんて思ってます。
 と、本殿での参拝が無事終了したから以上終わりというのはとっても勿体ない。特に神在月は、いつもの出雲大社とは違った風景が見られます。
 本殿の両脇にある十九社(東西に分かれています)の扉が開いているのを見ることができます。ここは、全国から集まった神様が仮住まいするところで、神在月以外のときは扉はすべて閉まっています。それが、いまなら開いている……! もちろん、参拝もできる……! 
 そして、ちょうど本殿の真後ろに位置する素鵞社も忘れずに参拝したいところです。ここは素戔嗚尊をお祀りしています。素戔嗚尊は最初は荒くれものだったそうですが、八岐大蛇を退治して英雄になられた方。なんとなく神様のなかの神様感がすごい。やはり人気なようで、行列ができていました。
 ここ、お賽銭を入れて手を合わせて終了……ではありません! そのまま建物の裏手に回ると、大きな岩に亀裂が走っているところがあります。ここがパワースポットなんだそうですよ。クルッと建物の周りを一周してから次の摂末社へ行くのをお勧めします。

 ……と、以上で各神様へのご挨拶が終了です。
 しかし、これで帰っては普段通りの参拝と同じ。神在月の時期には、特別なご祈祷――夜神楽祈祷を受けることができます。受付は、本殿の細い道路を挟んで西側・有名な大きなしめ縄がある建物(神楽殿)の方で出来ます。ちょうど、トップ画像に置いたお写真に写っている窓口です。
 お願いしたいこと(選択制)と、住所、氏名、年齢を書いて、5,000円以上を納めると受けることができます。上限はあるのか分かりませんが……。(ちなみに、このときお願いごとや納める金額で、帰りにいただけるお札等が異なりますよ)
 我々家族も、それぞれ好きに書いていきます。わたしはもちろん、病気平癒!!!奮発して一万円です!!!(どーん)
 受付を終えると、何時から神楽殿の中に入れるのか教えてくれますので、前の方でご祈祷を受けたい場合は出来るだけ早めに場所取りに行きます。定刻の2~3時間前には準備しておきたいところです。(過去に一人できたとき、この辺を知らずに定刻ギリギリに滑り込んでめちゃくちゃ端っこに座ったわたしが言うから間違いない)
 夜のご祈祷の場合、御夕飯が心配ですが、出雲大社のまわりには食事ができるところがたくさんありますので大丈夫です。勢溜の大鳥居まで戻ると、交差点をはさんで向かいにぜんざいを食べられるお店もありますし、みんな大好きスターバックスコーヒーもありますよ。
 腹ごしらえもそこそこに、神楽殿でご祈祷を受けます。この時……会場が……意外と寒い……! 女性の方ですと足元がひやっとするかもしれませんので、防寒はしっかりと。
 ご祈祷の内容は、祝詞の奏上があり、その後巫女さんによるお神楽があり、代表者(各県にひとり。受付のときに代表者に当たると言われますよ)による玉串奉納があり、以上で終了です。字に起こすと短いですが、祝詞の奏上で、ひとりひとりの願い事を言ってくれるのでどうしても時間はかかります。長く見積もって二時間はかかるのではないでしょうか。
 我々家族は車で行っているのでいいのですが、公共交通機関でお越しの方は……ちょっと心配かもしれません。ホテルを押さえておくのが安心かと。(出雲周辺はホテルが少ないので、松江のほうが取りやすいけど……遅くなりすぎると帰りづらい……うーん……)
 しっかりご祈祷をしていただいて、お札などなどをいただいて、我々家族は車で帰宅しました。(夜の運転は十分にお気をつけて)
 家族一同ガチ勢ですので、しっかりと参拝もできて大満足でした。帰りの車の中ではよかったね~~~なんて話してましたよ。わたしは疲労困憊で寝てましたが……。


 ちなみにちなみに。帰ってからいただいたわたしのお札を見てみると、木箱を開けるとびっくり。米粒ほどの大きさもない小さな蜘蛛が入っていました。
 ガチ勢家族曰く、蜘蛛は神様の使いだよ~~~なんて言ってますが、一体どうなんでしょう。遠路はるばるやってきた蜘蛛はそのままお札の周りを自由に歩いてもらって、そっと神棚に置いちゃいました。いまごろ我が家のどこかを闊歩してくれていることと思います。出雲と我が家、居心地はどっちがどうなんでしょうね。

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