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ハイヒールの痛みがわたしの人生。

素敵な夜やった。

ピアノを弾くその背中に
突然
蓋をしてた気持ちが、思い出が蘇ってまるでBGMみたいに心がどっかいっちゃって。

ずっとずっと、
全盛期よりも好きに、足を運ぶ程気になってたのは

〝あの人〟に似たその人が好きだったからなのか
〝その人〟に似たあの人が好きだったのか

なんて
今時、ドラマでもない様な気持ちが溢れ出して来た、そんな〝わたし〟物語に耽る夜。


帰り道には、あいつと行った大衆酒場が。

小さなライブハウス内緒で行ったっけ。

自慢されるのが嬉しかったな。

叱られるのが、離してくれないその腕が、
本当の愛だとか思ったな。

人間は
生まれながらにして、自分が相手を愛する以上の愛は、自分には返ってこないことを理解すると。
生きる事が随分と楽チンになるし。

誰しも、自分の事で手一杯
自分を大事にする事が1番難しくて
1番シンプルで当たり前の事だと目幅を狭めると
生きる事が随分と楽チンでしあわせになれるし。

わたしは幾人の人と交わり合って
人生の通りすがりに過ぎなくて

今も変わらず『誰かの通りすがり』でいいと思っている、諦めに近い。

わたしはいったいなんなんやろうなあ。


とか思う反面。

わたしは〝誰かの人生の一部〟にきらきらひらひら
誰のものにもなってはやらない

〝わたしはわたし〟
そんな素敵womanであるのだ!

と嬉しくもなったりするのです! 


人生を全うするその日まで



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